建築設計・製図CAD
第13回 平均地盤面を算出する
~平均地盤面算定コマンド~
【概要】
今回は日影規制において用いられる「平均地盤面」を算出する、「平均地盤面算定」コマンドについて解説していきたいと思います。「平均地盤面算定」は建物形状のポリラインと地盤面高さを表す文字列から平均地盤面を計算し、計算結果をもとに平面図、展開図、算定表を作成することができます。
【操作】
1.建物外形のポリラインを作成、各頂点付近にGL高さ(mm)を記入
建物形状のポリラインを作成しその頂点の近くに地盤面の高さを表す文字列(mm)を配置します。同一地点で高低差がある場合はカンマ区切りで入力します。建物形状のポリラインを左回りに見て、前方にある高さを前に、後方にある高さを後に記載します。
2.平均地盤面算定コマンドを実行
平均地盤面算定コマンドを実行し、建物形状のポリラインを選択すると、平均地盤面を算定し、
3.図面の設定
作成する図面にチェックを入れ、各図面のスタイルやレイヤーを設定し、「OK」ボタンをクリックします。
4.図面の配置
平面図、展開図、算定表の順に作成します。
最初に平面図が表示されます。平面図を図面上に配置すると次に展開図が表示されます。展開図を配置すると最後に算定表が表示され、算定表を配置するとダイアログに戻ります。
設計GLが変更になった場合は、[設計GL]に数値を入力することで、地盤の高さを表す文字列を変更することなく平均地盤面の高さを再度計算できます。
以上が「平均地盤面算定」コマンドの説明となります。
作図作業の効率化にお役立ていただければと思います。
【補足】
※平均地盤面算定はDRA-CAD16以降のバージョンでお使いいただけます。