建築設計プラットフォーム
第18回 実日影を確認してみよう
~解析:実日影コマンドの利用~
【概要】
i-ARMには建物から生じる影の影響を確認する機能が備わっています。
確認申請では「日影規制」コマンドを利用して測定面上に生じる日影形状を確認しますが、
今回は周辺の土地などに実際に生じる日影形状を確認するときに使用できる「実日影」コマンドについてご紹介していきます。
【操作】
実日影計算と計算結果の確認、図面出力について説明します。
1.実日影コマンドを起動
「解析」タブを開き、シミュレーションの「実日影コマンド」を起動します。
2.計算実行と計算条件の設定
実日影コマンドでは細かい計算条件を設定することも可能ですが、すぐに計算を実行できます。
【計算条件・日影線の設定】
計算する日時や日影線の間隔などを設定します。日影線の描画属性を設定することも可能です。
3.計算結果の確認
計算が終了すると、指定した日時における日影線がビュー上に表示されます。
4.図面出力
計算結果が確認できたら、図面として出力します。「2D」は平面図、「3D」は3次元の図面データを出力します。
5.測定面高さを指定した解析
周辺地形への日影形状だけでなく、指定した高さの日影形状を確認することも可能です。
【まとめ】
i-ARMでは、計画建物が周辺環境へどのような日影の影響を及ぼすかを簡単に解析することができます。大規模な建築物を計画する際に必要となる周辺住民への説明材料として利用することも可能です。ぜひ一度ご活用いただければと思います。