建築設計・製図CADDRA-CAD

第84回CEDXMデータの書き出し・読み込みが可能に

【概要】
DRA-CAD22シリーズから、木造軸組工法住宅の意匠CADとプレカット生産CADのデータ連携を目的として構築された標準的なファイルフォーマット「CEDXM」への書き出し、読み込みに対応しました。

     ※DRA-CAD LEではご利用できません。





■書き出し
壁面計算、N値計算をするために入力した壁や柱などの情報を、「CEDXM」のファイルフォーマットで書き出します。 「HOUSE-ST1」で「CEDXM」ファイルをインポートし、足りないデータを入力することにより、許容応力度計算が行えます。壁や柱などの入力の手間を省力化できます。

※在来木造の構造計算プログラム「HOUSE-ST1」(株式会社構造システム



【操作】
準備:DRA-CADのサンプルファイル「N値計算サンプル.mps」を開きます。

壁量計算とN値計算の専用作図コマンドで入力した壁や柱などのデータを変換します。

サンプルファイルには、DRA-CADで壁量計算、N値計算をするための作図方法なども書かれています。


サンプルファイルの場所

DRA-CADをインストールしたフォルダーにあります。

例:C:\Program Files (x86)\dracad2025\SAMPLES「N値計算サンプル.mps」・「木造壁量計算サンプル.mps」

1.「CEDXM保存」コマンド  を実行する

  [リボンメニュー]          [ファイル]メニュー→[書き出し]→[CEDXM保存]
  [プルダウンメニュー]        [ファイル]メニュー→[書き出し]→[CEDXM保存]


2.1階の範囲を指定する
①→②をクリックします。
※平屋の場合は、ここで右クリックします。



3.2階の範囲を指定する
③→④をクリックします。
※3階がある場合は、3階の範囲を2点指定します。
     3階がない場合は、ここで右クリックします。



4.2階以上ある場合は、各階で同一位置となる点を指示する
⑤1Fの基点をクリックします。
⑥1Fで指定した基点と同一となる位置をクリックします。



5.通り芯のみが作図されたレイヤを指示する
⑦通り芯をクリックします。



【ポイント  】
通り芯以外の図形は、別のレイヤに作図してください。通り芯だけが作図されたレイヤにする必要があります。


6.ファイルを保存する
「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます。
ファイル名を入力し、[保存]ボタンをクリックします「CEDXMファイル(*.xml)」。



7.HOUSE-ST1で読み込む
HOUSE-ST1を起動し、「ファイル」→「CEDXMインポート」コマンドから読み込みます。



2D表示:耐力壁の倍率や柱の種類などが読み込まれています。 3D表示


【ポイント  】
「CEDXM」データに渡せる情報

床面積(N値/壁量)の作図コマンドで入力した「各階の面積」・「各階の面積を合計した値」

壁(N値/壁量/直下)の作図コマンドで入力した「耐力壁の位置」・「面材の壁倍率」・「筋かいの情報」

柱(N値/直下)の作図コマンドで入力した「管柱」・「通し柱」


「HOUSE-ST1」で読み込み後、設定が必要なもの

耐力壁の厚さは、壁(N値/壁量/直下)の作図コマンドで入力された形状のままとなります。

直径9mmの鉄筋は、同じ壁倍率の15mm×90mmの木材として渡されます。

柱のサイズは、柱(N値/直下)の作図で入力された形状のままとなります。


必要な情報を追加入力して、許容応力度計算などでお使いください。


■読み込み
「HOUSE-ST1」から書き出した「CEDXM」ファイルを読み込むことで、HOUSE-ST1のモデルを平面図や3Dモデルで表現できます。意匠図と構造計算のデータとの整合性のチェックなどを行えます。


準備:「HOUSE-ST1」でサンプルファイル「木造3階建寄棟.wod」を開きます。
サンプルファイルの場所

HOUSE-ST1をインストールしたフォルダーにあります。

例:C:\Program Files\HOUSE-ST1 Ver.8\Samples 「木造3階建寄棟.wod」

計算実行後、「CEDXMエクスポート」を実行します。



1.DRA-CADで「CEDXM読込」コマンド  を実行する

  [リボンメニュー]          [ファイル]メニュー→[読み込み]→[CEDXM読込]
  [プルダウンメニュー]        [ファイル]メニュー→[読み込み]→[CEDXM読込]


2.ファイルを読み込む
「開く」ダイアログが表示されますので、ファイルを指定します「CEDXMファイル(*.xml)」。



3.平面図と3Dデータが表示される



【ポイント  】
属性
レイヤ名は、各要素ごとに自動的に設定されます。カラーや線種、線幅は自動的に設定されます。
2次元平面図に読み込む要素
通り芯、壁、開口部、柱、部屋、外壁形状

3次元平面図に読み込む要素
通り芯、壁、柱、横架材、開口部

・開口部の奥行はデータにないため、200mmとしています。

・丸太の柱、横架材(2次元平面図)は、読み込みません。

・筋かいや間柱は、通り芯中心に配置し、偏心は読み込みません。

・火打ちは読み込みません。



4.3D画面への切り替え、隠面除去表示で3Dデータを確認する
【2D/3D切り替え】コマンド  を実行し、3D画面に切り替えて表示します。
【ポイント  】
[Ctrl]キーを押しながら[E]キーで3D画面に切り替わります。再度、[Ctrl]キーを押しながら[E]キーで2D画面に切り替わります。



【隠面除去表示】コマンド  を実行すると、3Dデータをわかりやすく表示できます。
【ポイント  】
[Ctrl]キーを押しながら[T]キーで隠面除去表示となります。再度[Ctrl]キーを押しながら[T]キーで解除されます。



【補足】
「CEDXM保存」、「CEDXM読込」コマンドはDRA-CAD22シリーズ以降のバージョンでご利用いただけます。
   ※DRA-CAD LEではご利用できません。


■YouTubeにてCEDXMデータの書き出し・読み込みを解説した動画をご覧いただけます。

【DRA-CAD】構造計算ソフトとCEDXMで連携
下記のQRコードからもご覧いただけます。


【DRA-CADおすすめ機能】CEDXMデータの読み書き
下記のQRコードからもご覧いただけます。



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