建築設計・製図CADDRA-CAD

第49回 レイヤ単位でマージとスイッチ<その1>(概要編)

【概要】

現在の図面に他の図面ファイルから、レイヤ単位で部品を取り込んだり、レイヤ同士を入れ替えたりできる便利な機能が、DRA-CAD19に追加されました。
<その1>では、利用例を説明し、<その2>では具体的な操作を説明します。


【マージとスイッチ】

マージは、取り込む機能、スイッチは、入れ替える機能となります。
レイヤ単位で、部品を取り込んだり、入れ替えたりしますので、元の図面の取り込むレイヤに図形が描かれているか、空レイヤかで結果が異なります


図形が書かれている場合
マージ: 取り込むレイヤの同じ位置にある同じ図形以外が追加されます。
同じ位置にある同じ図形は重なりません。
スイッチ: 指定したレイヤにある図形と入れ替えます。元の図形は削除されます。
空レイヤの場合
元の図形への影響はありません。
Point)共通の図面の位置を移動させないでください。移動すると、元の図形の位置も変わり違う図形として認識してしまい、重なってしまいます。


マージとスイッチ



【具体例】

さまざまな場面で利用できますが、たとえば、複数のメンバーで作業する場合など、共通の図面を利用し、指定したレイヤに部品を入力してもらったり、空レイヤに入力してもらうことで、レイヤ単位でデータを取り込んだり、入れ替えることができます。
共通の図面を基準に入力することで、異なる図面間でも、部品などの位置もずれることなく正確な位置に配置することが簡単に行えます。
●共同作業  具体的なレイヤ番号を指示して入力依頼
例:レイヤ91番、85番

複数のメンバーで作業する場合

【マージとスイッチで編集作業】
●使うコマンド
レイヤパレットの右クリックメニューまたは設定ダイアログから実行します。
右クリックメニューと設定ダイアログで対象のレイヤが異なります。
右クリックメニュー:1つのレイヤに、指定した複数のレイヤの取り込みや入れ替えが行えます。
設定ダイアログ:?されている同じレイヤ番号同士、1対1で取り込みや入れ替えが行えます。
具体的な操作については、<その2>でご説明します。ここでは概要を説明します。

編集作業

例:レイヤ91番に文字やポーチなどのハッチングを入力依頼。戻ってきた図面のレイヤ91をマージで追加。
ハッチング、マージ

例:レイヤ85番に設備機器を入力依頼。戻ってきたレイヤ85の図面をスイッチで入れ替える。

レイヤ85スイッチ

合成後に修正が入った場合も・・・
例:レイヤ85番を修正。戻ってきたレイヤ85の図面をスイッチで入れ替える。
レイヤを指定して入れ替えるだけで、修正が完了します。

合成語に修正

こんな使い方も・・・
具体的なレイヤ番号を指定できない場合は、空レイヤを利用します。
例:空レイヤに設備機器を追加。すべてのレイヤを対象に戻ってきた図面をマージで取り込み。

取り込むときに、すべてのレイヤを対象にしてマージします。既に描かれている同じ位置の同じ図形は取り込まないので、戻ってきた図面の何番に書かれた図形かがわからなくても、追加された設備機器だけを瞬時に取り込めます。

空レイヤを利用

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