建築設計・製図CADDRA-CAD

第39回 3Dの建具や家具をサイズを変えながら配置

~「ストレッチパーツ(3D)」、「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンド~

【概要】

3次元のオリジナルのパーツデータを、サイズを指定して図面に配置できます。また、画面からパーツの幅、奥行、高さを指定して配置することもできます。
※「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンドでオリジナルのパーツデータを登録後、「ストレッチパーツ(3D)」コマンドで利用できます。


ストレッチパーツ


【操作】

■ストレッチパーツの配置

  1. 「ストレッチパーツ(3D)」コマンドを実行します。
    ファイルを選択し、サイズを指定します。
    ※ここでは、すでに登録しているサンプルデータで説明します。オリジナルのパーツデータは登録が必要です。

    「ストレッチパーツ(3D)」
  2. 画面で以下の2点をクリックすると、パーツが配置されます。
    ① 配置基点
    ② パーツの奥行

    クリックすると、パーツが配置

    ※①配置基点と②奥行で配置の方向が決まります。

    配置の方向が決まります

    ※サイズのチェックをはずすことで、画面からサイズを指定して配置することもできます。

    画面からサイズを指定して配置

    サイズのX,Y,Zのチェックをはずした状態により、配置時、画面から次のように指定します。
    ②点目が奥行とYのサイズ指定、③ 点目がXのサイズ指定、④点目がZのサイズ指定。

    サイズのX,Y,Zのチェックをはずした状態


■ストレッチパーツの登録

「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンドで、パーツデータを登録します。

  1. オリジナルで作成したパーツデータを開き、「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンドを実行します。
    変形する頂点の登録と、パーツデータの最小値を登録します。

    まず、「X軸プラス方向へ1/2変形する頂点」の[登録]ボタンをクリックします。

    「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンドを実行
  2. 変形するデータを範囲で囲むと登録されます(①→②、③→④をクリックする)。(※1参照)
    作図画面では、変形する頂点に点データが作図されます。(※2参照)

    変形するデータを範囲で囲む都とうろくされます
  3. X軸マイナス方向も、[登録]ボタンをクリックし、同様に行います。
    ※「ストレッチパーツ(3D)」コマンドでサイズを変えて配置する際に、登録した頂点がX軸プラス方向、X軸マイナス方向にそれぞれ1/2ずつ変形します。

    X軸マイナス方向も、[登録]ボタンをクリック
  4. Y軸、Z軸も同様に行います。(※1参照)
    ※1 X軸、Y軸の場合は、表示を上空図、Z軸の場合は、立面図にすることで、範囲が囲みやすくなります。

    Y軸、Z軸も同様に行います

    ※2・[登録]ボタンで作成される図形は、200番以降の空いているレイヤ番号で自動的に作成します。
       空いている番号がない場合は、200番から順番に作成し、図面の中に登録されている図形がある場合は、それと同じレイヤ番号で自動的に作成します。
       点データの色はアクティブカラーで作成されます。
     ・[登録]ボタンで作成された点や3D線分は、「ストレッチパーツ(3D)」コマンドでは配置されません。
  5. パーツのX方向の最小値を指定しますので、「パーツのX方向の最小値を指定」の[登録]ボタンをクリックします。

    パーツのX方向の最小値を指定します
  6. X方向の最小値のサイズとなる2点を指定します(①→②をクリックする)。

    作図画面では、指定すると線データが作図されます。(※2参照)
    このサイズが最小値となりますので、これより大きいサイズに変形できます。

    X方向の最小値のサイズとなる2点を指定
  7. Y方向、Z方向も同様に行います。

    Y方向、Z方向も同様
  8. 変形する頂点、パーツの最小値はそれぞれの[表示]ボタンをクリックすると、設定された点や線以外は、グレー表示になり、わかりやすく表示され確認できます。

    [表示]ボタンをクリック

    例:X軸プラス方向へ1/2変形する頂点,パーツのX方向の最小値を表示

    X方向の最小値を表示
  9. 設定後、[OK]ボタンをクリックすると、「ストレッチパーツとして保存するファイルを指定」ダイアログが表示されます。
    ファイル名を入力後、[保存]ボタンをクリックします。
    ※保存する場所の初期設定は、「環境設定」コマンドの〔保存〕タブの「DRA-CAD が使用するファイルの場所」で設定したフォルダの「StretchParts3D」フォルダです。
    ※[キャンセル]ボタンをクリックしても、設定した変形位置の点データ、最小値の線データは戻りません。
    作成した点データ、線データの位置が正しくない場合は、「削除」または「移動」コマンドで編集してください。
  10. 保存後はファイルを閉じてから、「ストレッチパーツ(3D)」コマンドを実行して利用できます。


作図作業の効率化にお役立ていただければと思います。


【補足】

※「ストレッチパーツ(3D)」、「ストレッチパーツ登録(3D)」コマンドは、DRA-CAD18シリーズ以降のバージョンでご利用いただけます



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