
事務所名 |
株式会社小笠原設計(大阪府中央区) |
---|---|
設立 | 1955年 |
所在地 | 大阪市中央区 | 主な物件 | 高砂市立阿弥陀小学校 京都大学超高層電波研究センター 大阪府営岸和田 大町第一期高層住宅 勝山南特別養護老人ホーム エルムプラザ 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 東京高専散田宿舎 M市消防署 神戸大学本部耐震解改修 |

大学卒業後は、建築事務所ではなく他業種の会社に勤めていたと聞いております。黒田様のユニークな経歴についてお話しいただけますか?

黒田様
現在の業務内容について教えてください。

意匠設計を担当しています。プロジェクトの多くは公共建築物で、
当社の業務は民間に比べて規模が大きいのが特徴です。ゼネコンとは異なり、企画から施工まで関われる点に魅力を感じています。
CADを操作されたのは「DRA-CAD」が初めてでしたか?

いえ、大学ではAutoCADを使用していました。
「DRA-CAD」は入社後に『こんなに簡単!DRA-CAD』の本を見て習得しました。 慣れると直感的に使えて、AutoCADよりも扱いやすいと感じます。 特にキーボード操作をメインにしているため、キー割付け機能が便利ですね。 CtrlやShiftキーを組み合わせて異なるコマンドを割り当てられる点が特に気に入っています。
「DRA-CAD」は入社後に『こんなに簡単!DRA-CAD』の本を見て習得しました。 慣れると直感的に使えて、AutoCADよりも扱いやすいと感じます。 特にキーボード操作をメインにしているため、キー割付け機能が便利ですね。 CtrlやShiftキーを組み合わせて異なるコマンドを割り当てられる点が特に気に入っています。
何か他の方とは違う「DRA-CAD」の活用方法があれば教えてください。

主に図面作成で使用していますが、二次元図面だけでなく三次元モデルも活用しています。
例えば、大規模改修や新築プロジェクトでは三次元モデルを作成し、クライアントの要望に応じた断面図や立面図を素早く生成しています。 平面図から断面図を作成すると時間がかかりますが、最初に三次元で立体を作成すれば、必要な図面をスムーズに用意できます。
小規模改修の場合は二次元のみで作業するほうが効率的な場合もあります。そのため、プロジェクトの規模や内容に応じて三次元の活用を判断しています。 例えば、1,000㎡超の実験施設の改修では、梁を含めた三次元モデルを作成し、色付きの隠面除去図や立面・断面図を生成して図面を作成しました。
例えば、大規模改修や新築プロジェクトでは三次元モデルを作成し、クライアントの要望に応じた断面図や立面図を素早く生成しています。 平面図から断面図を作成すると時間がかかりますが、最初に三次元で立体を作成すれば、必要な図面をスムーズに用意できます。
小規模改修の場合は二次元のみで作業するほうが効率的な場合もあります。そのため、プロジェクトの規模や内容に応じて三次元の活用を判断しています。 例えば、1,000㎡超の実験施設の改修では、梁を含めた三次元モデルを作成し、色付きの隠面除去図や立面・断面図を生成して図面を作成しました。
3DではCGパースも作成されますか?

いいえ、パースの作成は外注しています。私は主に現地調査のために「DRA-CAD」のウォークスルー機能を活用しています。
現地調査の際にウォークスルー機能を活用されているのですか。詳細を教えて頂けますか?

通常、現地調査では展開図を用意しますが、柱の側面などが分かりづらいことがあります。
そこで、三次元モデルをウォークスルーし、適切なアングルを見つけた上で二次元図面化し、それを持参して現地へ向かいます。
ウォークスルーの利点は、現地での視点に近い状態を再現できることです。展開図よりも直感的に確認しやすく、調査漏れを防げます。
ウォークスルー機能をプレゼンテーションではなく現場の調査に活用されているとはとてもユニークな活用方法ですね。とても面白いです。
貴重な情報をありがとうございます!
最後に、「DRA-CAD」を使っていて改善してほしいことなどがあれば教えてください。

私は主にキーボードで作業を行うので、私ならではの要望とはなりますが、
ミラーコマンドのX軸/Y軸反転の選択や、キーボード操作をマクロ登録などをキーボードでできるようにして頂けると嬉しいです。
その他にも、ウォークスルーで視点の上下移動を矢印キーなどで操作できたりすると助かります。

「DRA-CAD」を使用した中で、印象に残っているプロジェクトなどがあったら教えてください。

某大学の実験棟改修設計が印象に残っています。以下の立面・断面図は「DRA-CAD」にて作成した三次元モデルを用いて生成しています。
当案件はこのような試みを始めて行いました。


「実験棟_外・内部パース図」

三次元モデルを作成し、「DRA-CAD」のウォークスルと隠線除去を用いて作成したパース図です。
実際にこの図面を使って建物調査を行い、改修設計を検討するために活用しました。

「最後に」
今回は、異業種から建築設計へと転身し、若手設計者として活躍されている黒田様にお話を伺いました。
「DRA-CAD」を独自の工夫で活用し、三次元モデルを用いた図面作成や、ウォークスルー機能を現地調査に活かすなど、実務に即したユニークな使い方をされています。
柔軟な発想で「DRA-CAD」の可能性を広げていく黒田様のお話は、私たちにとっても新たな発見の連続でした。今後とも貴重なご意見をお聞かせいただけますと幸いです。
この度はお時間をいただき、誠にありがとうございました。


以前勤めていた会社は主に火力発電所のパーツなど、建築とは無関係な特殊な溶接を扱っていました。 ただ、手作業での溶接を希望して入社したのですが、実際にはロボットを操作する作業が中心でした。 業務内容が自分の理想とかけ離れており悩む中でもう一度建築に携わりたいと思い、現在の会社へ転職しました。