
事務所名 |
株式会社ゴウ構造 |
---|---|
設立 | 1971年 |
所在地 | 宮城県仙台市 | 主な物件 | 倉庫や工場、ホテル、事務所、教育や病院などの公共建築(※詳細は公開不可) |

設計から構造計画まで様々な業務を行っているとお聞きしています。主にどのようなプロジェクトをされているかお聞かせください。

古澤様
宮城県を中心に、意匠も構造も倉庫や工場を多く手掛けています。また、ホテルや事務所、教育や病院といった公共建築も少し手掛けています。
「DRA-CAD」はいつ頃から使われていますか?

入社前は全て手描きの作業だったのですが、こちらに入社後に「DRA-CAD」を使うようになりました。
当初は「パソコンって何?」という状態で、キーボード操作すら初めてでした。
導入直後は大変でしたが、「DRA-CAD」が初めてのCADソフトで、それから30年余り使い続けています。

佐藤様
専門学校ではJw_cadを使用していましたが、入社後は「DRA-CAD」を使っています。
新入社員には、最初にチュートリアルやマニュアルで学んでもらい、よく使うコマンドを直接教えています。
1ヶ月もあれば実践で使えるようになります。当社では、意匠と構造設計の両方で「DRA-CAD」をメインで活用しています。
意匠設計と構造設計の両方を手がけていらっしゃいますが、どのようにプロジェクトが進められるのか簡単なプロセスを教えてください。

意匠設計と構造設計をどちらも行っていますが、それぞれ別プロジェクトを進めるケースが多いです。
同プロジェクトを進める場合は、同時にスタートします。適宜な社内打合せにより互いの疑問や手戻りを減らし、効率的に仕事を進めることができます。
意匠設計と構造設計をどちらも行っていますが、それぞれ別のプロジェクトが多いです。
意匠や構造設計を行う中で、「DRA-CAD」を使っていて良かった機能があれば教えてください。

現在進めているプロジェクトで初めてレイアウト機能を使っています。平面図と平面詳細図を一つのデータで作成しています。
これまでは、用紙にレイアウトする関係で詳細図を分割していましたが、レイアウトを使うことで、図面修正が非常に楽になりました。
施工業者からも以前からひとつのデータにして欲しいと要望を受けていたので、喜ばれます。もっと早く活用すればよかったと思いました。

構造の詳細図作成時に、鋼材形状コマンドが便利です。
以前は1本ずつ線を描いていましたが、現在は形状選択だけで描けるため、作業スピードが大幅に向上しました。
協力会社とのやり取りが頻繁にあると伺っていますが、「DRA-CAD」のデータの互換性によってやり取りが制限されることはありましたか?

当社は多くの協力会社と仕事をしており、取引先のほとんどはAutoCADを使用しています。
以前は色や線の太さやフォントの違いによる文字化けなどが発生し調整に手間がかかっていましたが、
ここ5年ほどでデータ変換の精度が向上し、「DRA-CAD」とAutoCAD間のデータのやり取りがかなりスムーズになりました。
大幅に改善されている印象を受けます。
※「DRA-CAD」の互換性については、「建築設計におけるデータ互換性の重要性」、 「データ変換テクニック AutoCAD編 - DRA-CAD22対応版」(資料)をご確認ください。
「DRA-CAD」について改良してほしい点などご意見があればお聞かせください。

ほとんど不満はありませんが、
AutoCADとのデータ交換でCTBファイルの出力対応や、ブロック図形の編集に関する柔軟性向上など、 もう少し細かいところが操作しやすくなるとより嬉しいかなと思います。
AutoCADとのデータ交換でCTBファイルの出力対応や、ブロック図形の編集に関する柔軟性向上など、 もう少し細かいところが操作しやすくなるとより嬉しいかなと思います。
2011年には東日本大震災があり、宮城県も復旧支援や災害対応が求められる状況になったかと思います。
少し踏み込んだ質問とはなりますが、震災直後の業務内容に何か変化はありましたか?

震災直後は、公共建築のプロジェクトが一時停止しました。
やはり、民間の被災建物の修理を優先されましたね。
半年後には、学校や体育館などの補修案件が急増し、特に耐震診断、耐震補強、改修工事が多かったように思います。
ご回答ありがとうございます。
大変な状況の中で被災した建物の修理や補修に取り組まれたことは、本当に多くの人の支えになったはずです。 その積み重ねが、今の仙台市という魅力的な街の姿につながっているのだと感じます。
大変な状況の中で被災した建物の修理や補修に取り組まれたことは、本当に多くの人の支えになったはずです。 その積み重ねが、今の仙台市という魅力的な街の姿につながっているのだと感じます。
構造システム・グループではCADソフト以外にも構造設計、耐震診断、振動解析に特化したソフトウェアを提供しております。 詳細は、構造システムの製品ページにてご確認いただけます。

意匠設計から構造設計まで「DRA-CAD」を活用するなかで、操作関連で何か分からないことがあった場合の解決方法について教えてください。

最近ではYouTube(建築ピボット 公式サイト)で公開されている「DRA-CAD」のコンテンツを活用することが多いです。
特に天空率や日影など、たまにしか使わない機能の解説動画がとても役立ちます。
先ほどおはなしした「DRA-CAD」の便利な機能のひとつであるレイアウト機能に関する動画もいくつかあり助かっています。
ありがとうございます。ライブセミナーやYouTube動画は、コロナ禍で対面セミナーが難しくなった際に始めた取り組みです。
実際に業務の中で役に立っているときき、とても嬉しく思います。これからも役立つコンテンツを充実させていきます。
「最後に」
今回は意匠から構造設計まで幅広く業務を担当されている株式会社ゴウ構造様からお話をお伺いしました。
協力会社とやり取りを行う中で、「DRA-CAD」の「互換性」の強みが活かされており私たちも嬉しい限りです。
この度は貴重なお時間をありがとうございました。

