
事務所名 |
株式会社蔵建築設計事務所 |
---|---|
設立 | 2006年 |
所在地 | 宮城県仙台市 | 主な物件 | 多賀城市役所 ヨークベニマル いずみ高校体育館 仙台市立南光台東小学校 |

弊社と過去に深い関係があったと聞いておりますが、詳しく教えていただけますか。

早坂様
貴社で「DRA-CAD」を導入したきっかけを教えてください。

入社した当初、会社ではペン入力の大きなモニターを使うCADを使用していましたが、
あまり実用的ではないという話になり、パソコンで使えるCADを導入しようという流れになりました。
その際、私が構造システムに在籍していた経験もあって「DRA-CAD」を導入する運びとなりました。
現在担当されている業務内容について教えてください。

主に構造設計業務を行っています。構造計算から構造図の作成を担当しており、住宅の案件は最近少ないですが、
鉄骨やRC造の学校、マンション、店舗、工場などの設計が多いです。構造の種類に関しては幅広く対応しています。
日頃から「DRA-CAD」を使っていて感じる良い点があれば教えてください。

「DRA-CAD」はアイコンでコマンドが区別できる点が便利です。
また、ポップアップメニューの設定でページを自由に増やしたりカスタマイズできる点も優れています。
直感的に使えることや、カスタマイズの自由度が高い点は、他の人にもお勧めできるポイントだと思います。
主に構造設計業務を行っているとのことですが、「DRA-CAD」を使用する上でお困りになることはありますか?

構造図を描く際に使うコマンドは限られているため、図面作成で困ることはありません。
ただ、時々意匠事務所からデータを受け取る際、データ変換でトラブルが発生することがありました。 例えば、意匠屋さんからJWWとDXF形式でいただいたデータを開いたところハッチングが消えていて、 その後改めてPDFでも送ってもらいましたが、PDFでもハッチングが表示されておらず、 結局原因は「DRA-CAD」ではなく相手方のCADにあると分かりました。 AutoCAD互換CADでの話なのですが、そのCADでは他にも不思議な現象が多いです。
ただ、時々意匠事務所からデータを受け取る際、データ変換でトラブルが発生することがありました。 例えば、意匠屋さんからJWWとDXF形式でいただいたデータを開いたところハッチングが消えていて、 その後改めてPDFでも送ってもらいましたが、PDFでもハッチングが表示されておらず、 結局原因は「DRA-CAD」ではなく相手方のCADにあると分かりました。 AutoCAD互換CADでの話なのですが、そのCADでは他にも不思議な現象が多いです。
2011年には東日本大震災があり、建設業界全体で復旧支援や災害対応が求められる状況になったかと思います。
震災直後の業務内容に何か変化はありましたか?

震災直後は業務内容が大きく変わりました。
震災当初は建物の診断や修復案件が多かったように思います。その後は徐々に新築物件の建て直しが中心となりました。
現在では新築物件の案件も減少しているように感じています。
震災後は主に修復の案件と困難な状況の中でも建物の修復や再建に尽力されたのですね。
こちらに来る際の街並みがとても整っていて印象深かったです。貴重なおはなしありがとうございました。

「DRA-CAD」を使用した中で、印象に残っているプロジェクトなどがあったら教えてください。

御所野のショッピングモールの設計が印象的に残っています。
6万㎡という広大な敷地で、端から端まで歩くともう帰らなければならない時間になるほど大規模なプロジェクトでした。
その建物には2階に遊園地を設置し、屋内にパイレーツを載せる計画があったので設計を行いましたが、最終的には全く違う建物になり、
「えっ?これうちでやった物件でしたっけ?」と思ったほどです(笑)。
意匠事務所は夢を膨らませることが多く、修正を繰り返す中でどんどん現実的なものに変化していくのだと感じました。


「最後に」
元社員として建築ピボット(旧構造システム)に在籍されていた経験を持つ早坂様は、
全くの初心者からCADの操作スキルを習得され、そのスキルは現在の業務にも活かされています。
「建築の知識がないままでも、興味が勝って難しいとは感じなかった」と語る早坂様の生き生きとした眼差しが、とても印象的でした。
建築ピボットの元社員として、そして現在はお客様として関わり続けてくださっている早坂様のお話は、
私たちにとって大きな励みとなります。今後とも貴重なフィードバックをお寄せいただけますと幸いです。
この度は貴重なお時間をありがとうございました。


CADについては全くの初心者で、「CADって何?」という状態からのスタートでした。でも、線を描いたりして何かの資料を作るうちに、 初めて「DRA-CAD」を触った時のことを今でも覚えています。CADの操作がとても面白くて、建築の知識がないままでも興味が勝って、難しいとは感じませんでした。 「これをこうするにはどうすればよいのか?」という探求心が強かったです。