株式会社札幌日総建(北海道札幌市)
「学生時代にJw_cadやAutoCADを使っていた新入社員も、
1日5分から10分くらい、3日も教えれば使いこなせるようになります」

株式会社札幌日総建
株式会社札幌日総建

株式会社札幌日総建は建築設計において 「建築性」(機能や環境への配慮)、「事業性」(資金計画や投資回収の実現)、「社会性」(時代の変化への柔軟な対応)を重要な要素とし、 人間環境の創造を通じて社会の発展と文化向上に尽力されています。手描きからCADへ移行する設計業界の転換期を経験し、BIMソフトを活用した設計も手掛けられている取締役設計部長の松川昌司様に、最近の「DRA-CAD」の活用について話を聞きました。

     
会社名

株式会社札幌日総建

設立 1973年
所在地 北海道札幌市
主な作品 HLC本社ビル
7日昭アルミ工業㈱札幌社屋
札幌コンベンションセンター
docomo月寒ビル
やわらぎ斎場江別

ユーザーインタビュー

「DRA-CAD」を使い始めたきっかけを教えてください。
松川昌司様
松川昌司様
当時、構造システムの代理店をしていた関係もあり、当時存在した構造部では「DRA-CAD」を使ってバンバン図面を描いていました。 おそらく札幌で一番CAD導入が早かったのではないかと思います。 入社した35年前当時、私はLAB-Sを使っていて「DRA-CAD」はあまり使っていませんでした。 その代わりCADオペレーターが手描きの一般図などの図面を「DRA-CAD」で清書していました。

平面などの一般図くらいしかCADで入力していなかったのですが、 だんだんとオペレーターに描いてもらうよりも自分で描いた方が早いのでは?と思い始めて、入社から2年くらいした時から自分でも本格的に「DRA-CAD」を使い始めるようになりました。 まずは会社で若手となる30歳くらいのメンバーが手描きからCADに移行しはじめ、それから世間一般でCADの時代になってきて、全社員がCADを使うようになりました。
長い間「DRA-CAD」を使っているとなると、他のCADソフトを検討されたことはなかったのでしょうか?
松川昌司様
はい、何度かあります。
建築知識の付録でJw_cadが出た時に、一度インストールしてみましたが、「DRA-CAD」とのインターフェースの違いもあって導入には至りませんでした。 また、MS-DOSからWindows95になった時、AutoCAD LTを1本導入したことがあります。 ですが、「DRA-CAD」で当たり前にできていたことが、AutoCADではできなかったり手間がかかったりしたため、「DRA-CAD」からAutoCADに切り替えるのはかなり難しく感じました。
逆に、AutoCADでできていたことが、「DRA-CAD」でできないといった事はほぼありません。線をひくというCADソフトとしては、「DRA-CAD」が一番使い勝手が良いと思います。
社内での「DRA-CAD」の評価はいかがでしょうか?
松川昌司様
学生時代にJw_cadやAutoCADを使っていた新入社員も、1日5分から10分くらい、3日も教えれば使いこなせるようになります。 新人教育を終えた後に感想を聞いてみても、「DRA-CAD」は使いやすいといいます。
DRA-CADを使っていて良かったと感じる機能があれば教えてください。
松川昌司様
レイアウト機能が追加されたのは良かったです。1/100の平面図を作ったら、それを1/50の詳細図にもっていって加筆して、さらに建具表のキープランにもっていくことができます。 平面関係の図面は、レイアウトを使うことで、一つの図面を修正すれば、自動的に関連する他の図面も修正されるので助かっています。BIMを使っているような感じを受けます。

退避レイヤも良い機能のひとつです。通常、全レイヤ表示コマンドを実行したら、全ての図形が表示されてしまいますが、作業に不要なレイヤは隠しておけます。 例えば、平面詳細図でも、一般図関係のレイヤや、建具関係のレイヤと分けて作図していると、一つのファイルで複数の図面を効率よく作図したり管理できます。 最初から「DRA-CAD」に搭載されていた機能だったら、もっと使う人も多かったのではないかと思います。

また、面積表もとても良いです。細かい部屋がたくさんある時などは、壁の中心線でポリラインを描いておけば、選択するだけで面積表として集計してくれるので、とても助かっています。

それから何といっても、建具記号建具記号集計は、集計の間違いを無くせるので便利に使っています。建具記号は四角など形状を変えて建具以外にも使用しています。 例えば、スリーブの位置や数を確認する際に使っています。この確認作業で積算で数量を拾う際の間違いが減らせます。途中から搭載された「DRA-CAD」の機能の中では一番使っている機能です。

活用事例

「DRA-CAD」を活用したプロジェクトの中で、特に思い入れのあるプロジェクトがあれば教えてください。
松川昌司様
印象に残っているものとしてドコモのビル(docomo月寒ビル)があります。 S造と一部RC造の構造となっており、地下1階地上7階、延べ面積は12,137.07㎡で、建築面積は1,859.70㎡です。 規模的にかなり大きく、建築的に難しいカーテンウォールを採用したプロジェクトです。 実際ほとんどの物件で「DRA-CAD」を使用しています。
docomo月寒ビル
松川昌司様
このプロジェクト以外にもスーパー銭湯や葬儀場なども手がけました。最近は公共建築が多いですね。

おまけ

最近はBIMソフトを活用した設計も手掛けられているとお聞きしました。直近でBIM関連のエピソードなどがあれば教えてください。
松川昌司様
この間、15m四方くらいの計画地の点群データが手に入ったので、BIMで読み込んでみましたが、データがとても重くて使えなかったことがありました。
その程度のデータの大きさでしたら、「DRA-CAD」で軽快に操作することができます。 高低差のある時に断面をみることもできますし、見たい範囲以外を削除コマンドで消してから断面方向の立面表示にして確認することもできます。 iPhoneで3Dスキャンすると、敷地規模によっては開始点と終点で多少ずれることがありますが、計画地を3Dスキャンしておくと後に色々使えて便利です。
機会があれば是非お試しください。
松川昌司様
Archicadでは重いと感じたのですが、「DRA-CAD」では軽快に操作できるんですね。測定もできるので活用してみたいと思います。

「最後に」

今回は株式会社札幌日総建の松川昌司様から、「DRA-CAD」の長年のユーザーとしてその使いやすさと、様々なおすすめの機能についてご紹介いただきました。 「DRA-CAD」の使い勝手と軽快な操作性は他のユーザー様からたくさんの高評価をいただいており、松川様もその良さについてご評価いただき嬉しい限りです。 時代の流れとともに、ユーザー目線に沿った製品の開発に今後とも努めてまいります。この度は貴重なお時間をありがとうございました。
ぴーちゃん
建築ピボットマスコットキャラクター「ぴーちゃん」
ページトップへ戻る