
会社名 |
北海道設計監理株式会社 |
---|---|
設立 | 1972年 | 所在地 | 北海道札幌市 | 主な作品 |
新篠津村「しんしのつ天文台」 恵庭「文教大学付属高校」 札幌「かでる2・7」 |
主な受賞歴 |
美幌消防庁舎改築基本設計・実施設計業務 最優秀者(2018年5月) 北海道⽂教⼤学附属⾼等学校移転改築コンぺ 最優秀者 (2018年8月) 新琴似北中学校改築ほか⼯事に係る建築設計 (2022年5月) 地⽅独⽴⾏政法⼈北⾒農業試験場改築⼯事基本設計 (2022年6月) 令和4・5年度 遠軽町新庁舎建設基本・実施設計業務委託(JV)(2024年1月) ⼭⿐⼩学校改築ほか⼯事に係る建築設計(2024年3月) |

「DRA-CAD」を使い始めたきっかけを教えてください。

相内進様
前職の株式会社日本工房に1993年に入社した時、そこで「DRA-CAD」を使い始めたのがきっかけです。
当時は5インチのフロッピーディスクで動く「DRA-CAD」でした。
2003年に現在の北海道設計監理に移った際、社内ではJw_cadが主流で、AutoCADやVectorWorksは少し使っている人がいるくらいでした。
どうしてもJw_cadに馴染めなかったので、直感的な操作ができる「DRA-CAD」を社内で提案し試しに使ってもらったところ、
柔軟なデータの互換性や3Dの機能が評価され、正式な導入に至りました。今では全社員が「DRA-CAD」を使用しています。
全社員の方が「DRA-CAD」を使用するとなると、初めて「DRA-CAD」を使う新人の方の教育はどのように行っているのでしょうか?

新入社員には最初にチュートリアルや既存図面のトレースをやってもらっています。
基本的に少し教えれば1か月以内には使いこなせるようになりますね。
最近の学生は学校で他のCADを使っていることが多いですが、「DRA-CAD」も抵抗なく覚えて使いこなしています。
「DRA-CAD」は設計プロセスのどの部分で使用されていますか?

形の検討が必要なボリュームスタディや計画図の作成時に「DRA-CAD」で3Dモデルを作ります。
また、実施設計の段階でも一通り図面を起こした段階で、再び3Dモデルを作成して詳細なパースを作ります。
パースと見比べて図面に不整合がないかを確認したり、色彩を決めるなどの作業も行います。
ボリュームスタディから実施まで一貫して使えるのが「DRA-CAD」の強みです。
他のソフトと比べて「DRA-CAD」の優れている点は何だとお考えですか?

やはり操作が簡単なことです。
特に3Dのモデリングではブーリアン演算が革命的で、スピードや幅が広がりました。 紙一枚で繋がった複数のモデルで合成・切り欠きを行うケースでもエラーなく行えるようになりました。
あと、古いデータでも問題なく開ける点も優れています。
特に3Dのモデリングではブーリアン演算が革命的で、スピードや幅が広がりました。 紙一枚で繋がった複数のモデルで合成・切り欠きを行うケースでもエラーなく行えるようになりました。
あと、古いデータでも問題なく開ける点も優れています。
今後、「DRA-CAD」に期待する改善点はありますか?

円柱のテクスチャ設定を簡単にしたり、ウォークスルーで壁などに当たらずに通路を歩きやすくしてほしいです。
また、建物を動かして、その動きを動画にできる機能もあれば、プレゼンがもっと良くなると思います。

「DRA-CAD」を活用したプロジェクトの中で、特に思い入れのあるプロジェクトがあれば教えてください。

過去に新篠津村「しんしのつ天文台」の望遠鏡を格納する建物を設計したことがあります。
この建物は可動式で、レールの上を動き、望遠鏡が現れる仕組みです。
望遠鏡も「DRA-CAD」でモデリングしました。元々倉庫みたいなものを要求されていましたが、
「DRA-CAD」を使ってプレゼンを進めた結果、こうしたユニークな建物を提案することができました。
フルオープン型というのは全国でも珍しいです。建物が移動していく様子を動画にできると、より良いプレゼンができると思います。



現場での仕事も多いとお聞きしていますが、何か工夫されていることがありますか?

社内でiPadを導入し、Googleドライブに図面のPDFを置いて、現場での打合せ内容をGoodnoteで書き込み社内と共有しています。
これにより現場と会社が効率的に連携できるようになりました。
「DRA Viewer」でもフリーハンドで図形を描いたり、
文字や写真などを貼りつけたりすることができます。
また、図面をPDFに変換しなくてもそのまま表示でき、描き入れたデータは別々のファイルとして保存されるので
PCでもそのままの状態で見ることができます。「DRA-CAD」ユーザー様の便利な機能を搭載しておりますので、是非一度お試しください!
「最後に」
今回のインタビューでは、北海道設計監理株式会社の相内様から「DRA-CAD」に対する信頼と、
実際の業務での活用例についてお話を伺いました。特に、直感的な操作性や3D機能を活かした設計やプレゼンテーションの活用方法が
印象的で、「DRA-CAD」が設計業務全体を支えるツールとして実際の現場に役立っているかがよくわかりました。
これからも北海道設計監理株式会社のような常識や前例にとらわれない建物づくりをサポートできれば幸いです。
この度は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

