
事務所名 |
Beach side studio 株式会社 一級建築士事務所 |
---|---|
設立 | 2012年 | 所在地 | 東京都品川区 |
主な作品 |
2018年 高尾山スミカ(東京都八王子市)耐震補強・構造計算 2019年 喜代多旅館(富山県富山市)構造設計 2020年 シーエスラボ館林本工場(群馬県館林市)設計(意匠、構造) |

元Jw_cadユーザーであったとお伺いしました。Jw_cadから「DRA-CAD」に変えたきっかけは何でしたか?

北嶋様
長年構造設計をされていたとお聞きしましたが、意匠設計もされているのでしょうか?

はい、意匠設計も行っており、シーエスラボ館林本工場では意匠と構造の両方の設計を行いました。
意匠設計では図面はもちろん、パースも作ります。簡単な設計のイメージを伝えるパースであれば30分ほどで作れます。
設計する際に感じた「DRA-CAD」のおすすめポイントなどがあれば教えてください。

大きなデータでも、Jw_cadよりも拡大縮小など描画が速いので、軽快に作業ができるのが良いです。
あとは、データの互換性です。Jw_cadやAutoCADとのデータ互換性だけでなく、3DデータをSketchUpへデータを渡せるのも良いです。
作業をする際は、入力した図面をSketchUpで三次元化して、TwinmotionでCGを作ることも多いです。
斜線や日影、天空率を検討するために作った3Dモデルを、SketchUpで開口部などを加えてパースを作ることもあります。
「DRA-CAD」は、変換のHUB的な役割も担えるソフトウェアとしてとても役に立っています。

また、アソシエイト会員に入会しているとバージョンアップ費用を安く抑えることができます。
簡単に部材断面が作図できるとか、鉄骨の耐震補強図が簡単に描けるといったCMに惹かれて、バージョンアップすることもあります。
常にサポートされている最新版を使うことを考えた場合、入らない選択肢はないと思います。
構造設計における「DRA-CAD」の使い勝手はいかがでしょうか?

変換のHUB的な話の続きになりますが、構造計算ソフトからSirCADを経由してSketchUphへデータを渡したいことがあります。
そのような場面で、上手にデータの変換ができない場合は、「DRA-CAD」を間に挟むと問題なくデータを渡せることが多いです。

もちろん意匠も構造も、図面はすべて「DRA-CAD」で描いています。
「DRA-CAD」に構造設計者向けの機能が搭載されているのも「DRA-CAD」を使い続けている理由のひとつです。
基本、建物の意匠的パースを作ることが多いですが、構造の検討用に作ることもあります。
例えば、構造部材と設備との関係を確認する際などに作ることがあります。
操作などで困った際に弊社のカスタマーサポートを利用したことはありますか?

「DRA-CAD」で困ったことはないので、あまりサポートを利用したことはありませんが、
以前、「DRA-CAD」活用テクニック・ライブセミナーの動画(YouTube)をみて疑問を解決したことがあります。
今後「DRA-CAD」に期待することなどがあれば教えてください。

Illustratorで設計資料を作ることがありますが、
「DRA-CAD」でも同じようなことができるのではないかと思うことがあります。
別ソフトとしてでもよいので、Illustratorのようにデザインに特化したプログラムを作るのも良いのではないでしょうか。
フォントの自由度や、筆など線の種類を充実できれば、Illustratorの代わりとして使用できるようになると思います。
余談ですが、Illustratorのようなデザインを行える機能のひとつとして「プレゼン矢印」コマンドがあります。こちらの機能はご存じでしたか?

そのような機能があるんですね。知りませんでした。これはいいですね!
思った通りに矢印が描けて、矢のバランスやサイズ、移動なども簡単に行えますね。

「DRA-CAD」を使用した中で、印象に残っているプロジェクトなどがあったら教えてください。

鉄骨造(工場棟)+RC造(パブリック棟)、地上3建の化粧品工場です。建築面瀬は2,000㎡を超えます。
施主からの要望で、自然エネルギーの利用や群馬県産木材を活用する等、SGDsの理念を反映することを意識し、
環境にやさしい建物づくりを心掛けました。

「最後に」
北嶋様は、建築家(菌築家)の小野司様とも親交があり、国内外で合計15のデザインアワードを受賞された「Sumu Yakushima(スム ヤクシマ)」では
構造的アドバイスを求められたとか。
8月にリードメンバーとして、Inc-line TOKYOオフィスに拠点を移し、
さらなる活躍が期待されています。意匠も構造設計も行っているからこそ、
様々なソフトウェアの使用が必然である北嶋様にとって、「DRA-CAD」の強みであるデータ互換性はとても魅力的な機能ですね。
製図道具としてだけでなく、よりよい建築のための橋渡しができるよう、今後も開発してまいりたいと思います。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました!


「DRA-CAD」は独立前に、スーパーゼネコンの仕事に携わった際に触れたことがありました。 インターフェースが良かったことや、価格も手頃であったことが「DRA-CAD」に決めた理由ですが、 操作性が好みに合っていたことが導入の一番の決め手でした。 「DRA-CAD」は縮尺を前提に描けるCADです。AutoCADは原寸で作図しますが、「DRA-CAD」は1/100で作図できる。 三角スケールを当てて作図している感覚が、日本人に合っていると思います。