株木建設株式会社
「最低限の情報で検討を始められるのが、1番のメリットでした」

株木建設株式会社
株木建設株式会社 東京本社

株木建設株式会社は1921年に創業され、創業の地である茨城県を中心に東京や大阪など日本全国で事業を展開している総合建設会社です。 商業施設、マンション、学校など人々の生活を支える建築事業、道路、橋梁、ダムなど日本社会のインフラを整える土木事業を行っています。 今回は、建設にかかわる広範なニーズに応えるため日々奮闘されている我妻様、横江様、山岸様に、 「SAVE-建築」を活用した省エネの検討や申請作業の内製化についてお話をお伺いしました。

     
事務所名

株木建設株式会社

創業 1921年
所在地 東京都新宿区

ユーザーインタビュー

「SAVE-建築」を使い始めたきっかけを教えてください。
我妻様
我妻様
(意匠担当)
当初、省エネ計算は外注でした。うちは意匠もやっているのですが、図面の変更や修正は当たり前の様に沢山あって、 そういう変更事項をまた省エネ計算に反映させるために、都度外部委託となると、その都度費用だったり、時間と手間がかかってしまうんですよ。 あと、建築の確認申請だけでよかったものが、省エネ適合性判定(省エネ適判)が始まった後は、 建築確認申請より前に省エネの確認申請が先になったんですよね。省エネをクリアしないと建築の確認申請も下りなくなりました。 なので、そのような確認の手間や時間を省略化しようということでソフトを導入・内製化することになりました。
我妻様
あと、内製化の話しになって省エネ計算のソフトを検討する中で、 IFCの読込ができる「SAVE-建築」がいいんじゃないかと。今使用しているGLOOBEとの互換性もよかったです。
内製化するとなると時間の短縮が大きなメリットになるかと思いますが、コスト面でのメリットはいかがでしたか?
我妻様
今は省エネの専任担当をひとり置いて、ほぼ全ての物件は「SAVE-建築」で省エネ計算して確認申請まで行っています。 専任の担当を置くようになったのは、2年前くらいからです。なので、 省エネの確認申請のために割く人件費などもあるので一概には言えませんが、 トータル的なコストで考えたらやっぱり内製化したほうが私は得だと考えます。
時間の短縮・コスト以外に内製化することによるメリットは何だとお考えですか?
我妻様
早い段階で検討ができることです。空調とか設備関係の情報が入っていなくても外皮の情報(外壁・断熱材・屋根・ひさし)がいれられるので、 この段階で検討が始められます。これは大きいです。最低限の情報で検討を始められるのは私が1番初めに感じた内製化のメリットでした。
山岸様
山岸様
(意匠担当)
あと、打合せ中はやはり変更がたくさんあるのですが、変更があった際はその都度計算をしなおすこともできますし、 完了検査になって設備の品番が変更になった際にも、 省エネ計算をした担当者に現場で直接変更点を伝えて再計算できるのは大きいです。
我妻様
完了検査も昔は建物の検査しかなかったんです。ただ今は一番はじめに省エネのチェックから始めて、その後、建物検査です。 時代が変わりましたね。省エネをクリアしないと建築の承認が下りない。だから内製化したほうがいいと自分は思います。
建物の規模が大きくなると入力に結構時間がかかるかと思うのですが、入力から計算まで大体何日くらいかかりますか?
横江様
横江様
(省エネ担当)
規模によって異なりますが、規模が小さいものだと3日くらいでしょうか。 7階建ての2000㎡弱の事務所ビルで4〜5日くらいです。
我妻様
図面を一からなぞって部屋を作ると時間がかかります。私たちは設計部の方でBIMでデータを作って、 そのデータをIFCに変換したものをSAVEに読み込んでいます。そうすると自動的に部屋割りや壁の情報が入ってきて反映されます。 そこから少し手を加える感じです。一から入れる手間を省けるので、時間の短縮に役立っています。
「SAVE-建築」で作成した省エネ申請書は、問題なく審査機関から承認されましたか?
我妻様
はい、問題なく通っています。審査機関からどのソフトを使用しているか聞かれたことはないです。 ただ、省エネのプログラムを使用しているということはお話ししています。 特に審査機関から使用しているプログラムについて何か言われたことはないです。 ただ、一番はじめの頃は、省エネ計算の委託先を聞かれたことがあります。 自社でやっていると答えたら驚かれました。そのような事例はあまりないらしいです。
省エネの法改正で、今後、他社でも内製化の動きは出てくるとお考えですか?
我妻様
どうでしょう。正直難しいと思います。我々は15人いる社員の中でひとり省エネの担当を置いているのですが、 まずこの規模で内製化して、専属の担当を置いているところはまずいないかなと。 ただ、これからは、住宅のほうも省エネ適判の対象となるので、 いずれは省エネの部署を設けて内製していかないと業務も大変になってくるんじゃないでしょうか。
もし省エネ計算の内製化を検討される方がいたら、「SAVE-建築」を推薦されますか?
横江様
はい、推薦すると思います。作業がだいぶ楽になりました。
「SAVE-建築」のおすすめポイントがあれば教えてください。
横江様
どの操作をするとしても目視で直感的に操作の仕方が分かることでしょうか。  
我妻様
「SAVE-建築」のアイコンは分かりやすいですし、メニューのコマンドの並び順は操作がしやすく覚えやすいと思います。  
「SAVE-建築」に改善してほしい点や、ご要望などはありますか?
横江様
現時点ではあまりないですが、あえて言うとすれば、 SAVE-建築から出力した根拠図面を見やすくしてほしいと思います。 軸が多くなったときに不要な寸法線が増えてしまい、CADでの手直しに結構時間がかかったりするので。
我妻様
R部分を上手く処理できるようにして頂けると嬉しいかなと思います。

活用事例

「SAVE-建築」を使用した中で、印象に残っているプロジェクトなどがあったら教えてください。
横江様
BELSの申請の際に「SAVE-建築」にて作成した「新マルカブビル」のデータです。 GLOOBEで作成したデータをIFC形式に変換し、「SAVE-建築」に読み込んでいます。 モデル入力の省エネ申請だけではなく、標準入力でZEBの申請も行いました。
新マルカブビル
新マルカブビル

「最後に」

今回は省エネ計算を内製化させるために「SAVE-建築」をご活用頂いている株木建設株式会社様にお話をお伺いしました。 見て直感的に分かるアイコンや他社製品との連携など、建築ピボットのソフトウェアの強みがみなさまの業務において活かされていますね。 省エネの法改正によって省エネ計算を内製化させる動きが高まるのか弊社としてもとても興味深いところです。 今後とも時代の変化に合った製品を提供できるよう尽力していきます。 引き続き弊社建築ピボットを何卒宜しくお願い致します。
ぴーちゃん
建築ピボットマスコットキャラクター「ぴーちゃん」
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