
事務所名 |
株式会社STRデザイン |
---|---|
設立 | 1983年 | 所在地 | 東京都文京区 |
主な受賞歴 | 2007年 第2回日本構造デザイン賞「レイカズン本社ビル」 |


DRA-CADはいつからご利用されていますか?

柴田様
私が事務所に入社した時からです。すでにDRA-CADが使われていました。
本格的にCADを使うのは初めてだったので、本などを読んで使い方を覚えました。
学生時代はVectorworksを触ったことがありますが、
どうしても交点がずれているのが気になっていたのですが、DRA-CADではそういったこともなかったのを覚えています。
構造設計をしていると、様々な意匠事務所から、様々なCADデータを受け取ることがあったので、
DRA-CADでデータ変換できる形式が多くて良かったです。
DRA-CADで印象的な機能があったら教えてください。

いくつか前のバージョンで追加された断面性能計算コマンドです。あれはすごく便利です。
ぐるっと選択するだけで計算できて、図芯なども一発で出てきます。
建物の形状が変わっていると、必ず、断面二次モーメントだけでなく図心も求めなくてはならないです。
すごく面倒な作業だったので、非常に良い機能ができたなと思いました。
DRA-CADに改善してほしい点や、ご要望などはありますか?

大きな不満などはありません。ただ本当に細かいことですが…配筋詳細図で鉄筋の定着を作図する時に、
鉄筋径に応じた曲げ径や、定着長さを簡単に作図できるとうれしいです。
また、配筋が実際におさまるかどうかを、1/10レベルで確認することがあります。
その際、実際の鉄筋径でタブル線をひいたり、鉄筋径に応じた曲げ径で作図できると、
ひと手間減らせるので、そういった機能が追加されたらいいですね。
当社のカスタマーサポートや技術サポートを利用されたことはありますか?

基本的に、説明書はきちんと読むタイプなので、
マニュアルやオンラインサポート情報を自分で調べて解決してしまいます。
そのようなわけで、直接サポートに問い合わせたことはありません。
メルマガで、構造で使えそうだなと思うと、コマンドを試して使えるか確認しています。
必要な情報は、マニュアルやオンラインサポート情報などで手に入るので、ほとんど困ったことがありません。
日頃からDRA-CADを操作されていらっしゃいますが、
他の方にもDRA-CADを推薦したいと思われますか?

そうですね。意匠設計の方は、DRA-CADを使った方が良いと思います。
木造建物なら仕様規定の壁量計算やN値計算もしてくれます。
私は壁量計算は、たまに手計算で行うこともある程度ですが、
DRA-CADで図面をトレースしながら壁や床などの範囲を設定するだけで計算書まで簡単に作れるのなら、
意匠設計者は使わない手はないと思います。
最近は、AutoCADなど海外系はどんどん価格が高くなってきているのもあるので、
費用の面でもよいのではないでしょうか。

DRA-CADを使用した中で、印象に残っているプロジェクトなどがあったら教えてください。

どれも苦労や工夫をしているので、特別どれというプロジェクトはありませんが。
知床が世界遺産になった際に、木造集成材で建て直した「知床斜里複合駅舎」や、
北海道大学の「総合研究棟」、日本構造デザイン賞を受賞した「レイカズン本社ビル」などは
建築雑誌などにも掲載されているので、ご存じの方も多いと思います。
私が在籍する前ですが、金八先生の学校ドラマで出る桜中学校のモデル「足立区立第二中学校」跡地に建てられた「東京未来大学」も有名です。

「最後に」
今回は、構造設計者としてDRA-CADをご活用頂いている柴田様にお話を伺いました。
雑誌でみたことのある建物や有名な建物の構造設計にDRA-CADが使用されているとは、嬉しい驚きです。
そのような建築設計事務所様から意匠設計者のCADソフトとして推薦して頂けるとは、DRA-CADを使わない理由が見当たりませんね。
意匠設計者はもちろん構造設計者の方もご満足頂けるようなDRA-CADの開発に日々努力して参ります。
引き続き弊社建築ピボットを何卒宜しくお願い致します。

