
一級建築士事務所 連•建築舎
「DRA-CADでも天空率の計算はできますが、i-ARMのほうが圧倒的に早いため、
現在はi-ARMのみで天空率の検討を行っています」
事務所名 |
一級建築士事務所 連•建築舎 |
---|---|
設立 | 2007年 | 所在地 | 大阪市阿倍野区 |
主な作品 |
福知山銀鈴ビル 昭和町3の長屋 FAサロン+next school 尼崎ひまわり保育園 東田辺長屋/大阪メトロエリアリノベーション |

伴様の主な業務について教えてください。

伴様
年間20件ほど、長屋や古民家のリノベーションを手がけています。また、新築住宅や福祉系の設計も行っています。
こちらの事務所も長屋の一角に構えており、その内装も自ら手がけました。
建物はもちろんですが事務所の雰囲気がとても暖かみがあります。お子さまたちもとても楽しそうです。

長屋全体で年に2回お祭りを開催していて、私たちも子供向けの住宅模型ワークショップを実施しています。
建築は子どもたちにとって遠い存在ですが、こうしたイベントを通じて少しでも建築という分野を身近に感じてもらえればと思っています。
好奇心旺盛なお子さまにはとても良い思い出になりますね。リノベーションの案件が多いとのことですが、「i-ARM」をご導入しようと思ったきっかけはありますか?

操作性とコスパが良かったです。3Dソフトを探していて、GLOOBEやArchiCADなども検討しましたが、コストが高かったため、導入には至りませんでした。
そんな中、「DRA-CAD」も長年使用していたこともあり、よいソフトはないかと御社の製品を調べたところ、
「i-ARM」という製品を知り、私が求める機能が備わっていたので試してみたのがきっかけです。
実際に使ってみると、動作が軽く、気軽に扱えるのが魅力的でした。当時は「i-ARM」の発売直後で1年間無料で使えたことも、導入の決め手になりました。
実際に使ってみると、動作が軽く、気軽に扱えるのが魅力的でした。当時は「i-ARM」の発売直後で1年間無料で使えたことも、導入の決め手になりました。
「i-ARM」のご活用方法についても教えていただけますか。

模型を作る代わりに、「i-ARM」でボリューム検討を行っています。
プロジェクトの空間構成やパースの検討に活用し、外観だけでなく内観の検討にも使っています。
細かく作り込むのではなく、大まかなボリューム感を把握するのに適しています。
リノベーションの案件では、街づくりや店舗誘致が絡むことも多く、既存建物内でのレイアウト検討に便利です。
「i-ARM」でイメージをつかみ、出力したパースを下絵にして、
iPadアプリのProcreateで色やディテールを手描きして仕上げています。
「i-ARM」なら、1時間ほどでモデルを作成できるため、クライアントにさまざまなパターンを提案しやすく、打ち合わせのスピードも向上しました。
「i-ARM」なら、1時間ほどでモデルを作成できるため、クライアントにさまざまなパターンを提案しやすく、打ち合わせのスピードも向上しました。
なるほど、レイアウト検討などイメージを具現化する際に「i-ARM」をご活用されているんですね。とても興味深いです。その他の活用方法はありますか?

天空率の検討も「i-ARM」で行っています。
他のソフトは使ったことがないので比較はできませんが、「i-ARM」での天空率の検討は非常にしやすいです。
ソフト自体が軽いので、スムーズに作業できます。より多くのボリュームを確保したい場合、斜線ではなく天空率の検討を行います。
以前から「DRA-CAD」で図面作成をしていますが、「i-ARM」を導入してからは「DRA-CAD」の天空率の機能は使わなくなりました。 「DRA-CAD」でも天空率の計算はできますが、「i-ARM」のほうが圧倒的に早いため、現在は「i-ARM」のみで天空率の検討を行っています。
以前から「DRA-CAD」で図面作成をしていますが、「i-ARM」を導入してからは「DRA-CAD」の天空率の機能は使わなくなりました。 「DRA-CAD」でも天空率の計算はできますが、「i-ARM」のほうが圧倒的に早いため、現在は「i-ARM」のみで天空率の検討を行っています。
「i-ARM」のご導入以前から「DRA-CAD」を使用されていて図面は「DRA-CAD」で描かれているとのことですが、「DRA-CAD」のご利用状況についても簡単に教えて頂けますか。

私を含め4人のスタッフが「DRA-CAD」で図面を描いています。
周囲では、設備設計を担当する方が「DRA-CAD」を使っていることが多いですね。 協力会社とのデータやり取りも問題なく、データの変換精度も向上していると感じています。
周囲では、設備設計を担当する方が「DRA-CAD」を使っていることが多いですね。 協力会社とのデータやり取りも問題なく、データの変換精度も向上していると感じています。
2025年4月の法改正に伴って、弊社のグループ会社である構造システムの製品(HOUSE-ST1)もご検討頂いているとおききしております。
今回の法改正は伴様の今後の業務にどう影響しそうですか?

2025年4月の法改正による古民家やリノベーション案件への影響はほとんどありません。ただ、リノベーションでも快適な住まいを提供するため、断熱性能の数値的な評価には関心があります。
そのため、御社の製品がどのように活用できるかも、今後検討していきたいと考えています。
最後に、「i-ARM」に対して何かご要望などはありますか?

機能が豊富すぎて、すべてを使いこなせていないと感じることがあります。 機能面では、切妻屋根の設定をもっと柔軟にできると嬉しいですね。
現在は、屋根を半分に分けて片流れを組み合わせる方法を取っています。
また、ボリューム検討や天空率の計算は必要な時期が限られているため、年間を通したコストとのバランスを考えることはあります。 とはいえ、業務には必要なので、まずは1年分購入し、次回の更新時にIT補助金を活用しながら5年契約を検討しています。
また、ボリューム検討や天空率の計算は必要な時期が限られているため、年間を通したコストとのバランスを考えることはあります。 とはいえ、業務には必要なので、まずは1年分購入し、次回の更新時にIT補助金を活用しながら5年契約を検討しています。
また、使用中に製品に表示される専門用語の意味が分からないことがあります。
マニュアルを調べたり、サポートに問い合わせたりすれば解決できますが、ヘルプ機能がもう少し充実していると助かります。
コマンド実行中にF1キーを押すと、そのコマンドのヘルプが表示されます。ヘルプ機能をご活用いただくことでより使いやすくなると思います。
また、お聞きしたご要望についても今後の開発の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

先ほどお話し頂いた「「i-ARM」でイメージをつかみ、そのパースを下絵としてiPadアプリ「Procreate」で仕上げる」という一連の流れについて、
実際の事例などをご紹介頂けますか?

はい、こちらはS造3F建ての複合店舗施設です。福知山駅前通り商店街にある元パチンコ店の空き店舗を、飲食店・物販・サロンなどが入る複合施設としてリノベーションしました。
建物の外観や内装には、かつてのパチンコ店の雰囲気をあえて残し、リノベーションならではの温かみと個性を活かしたデザインとしています。
駅前広場とリンクしているので、イベントなども行われています。



「最後に」
今回は、一級建築士事務所 連•建築舎の伴様にお話を伺いました。
長屋や古民家のリノベーションを中心に手がける中で、「i-ARM」を活用したレイアウト検討やボリューム・天空率の検討など、設計の効率化に大きく貢献できていることを大変嬉しく思います。
また、建築をより身近に感じてもらうために、定期的にお子さま向けワークショップを開催されるなど、地域とのつながりを大切にされている点が印象的でした。
その温かい想いが、伴様の設計に滲み出ていると感じます。引き続き、お客様の業務を支えるツールとして、より使いやすい製品を目指してまいります。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
