建築設計・製図CAD
第24回 照明割付(照度計算付)(電気設備)
指定した範囲内に、計画照度を満たした照明器具の配置計画が行えます。
机の上で、どのくらいの照度が確保できるのか、照度計算により確かめられます。
※本コマンドは「電気君」(著作権:有限会社設備共同プラン)を元に開発しています。
1.照明割付(照度計算付)(電気設備)コマンドを実行します。
2.照度計算を行う部屋の寸法(XとY)を入力します。
図面から対角の2点を指示することも可能です。
直接入力または図面からの設定により、面積が自動で計算されます。
3.設計計画照度(600LX)を入力します。照度計算面と光源の距離(2m)を入力します。
入力すると部屋の面積と光源距離により、部屋指数が自動で計算されます。
4.照明率・保守率は部屋指数や部屋の仕上げ環境、照明器具の特性により異なります。書籍やメーカー資料などで調査の上、設定してください。
ここでは、照明率(0.66)、保守率(0.73)を入力します。
5.ランプの種類を選択します。
ランプの種類は一般社団法人日本照明工業会の公共施設用照明器具に基づいています。
各メーカーにおける品番との照合などは、こちらのページをご覧ください。
※アドレスは変更になる可能性があります。
6.ランプの種類(LRS3-3000LM-2)を選択すると、ランプ光束データは自動で設定されます。光束データは参考値ですので、使用する器具に応じて設定してください。ここでは、器具1台あたりのランプ光束(2900lm)、器具ランプ数を入力します。
7.計算台数には、設定条件で計画照度を満たす器具台数を表示します。
計算台数を参考に検討台数を入力します。
ここでは、検討台数(10台)を入力してみます。
検討台数範囲内になるようにX、Y方向の台数、設置台数が自動で計算され、設置台数より計算照度が自動で計算されます。
実際に配置するX、Y方向の台数など変更して検討します。
ダイアログ内で照度計算の結果を確認しながら、設置台数を検討できます。
8.照明器具と割付補助線を作図します。
「照明器具の配置」にチェックを入れ、[割付作図]ボタンをクリックします。
シンボル呼出コマンドが実行されます。配置する照明器具(FL40W-1)を選択します。
コマンドを解除すると、割付線が作図され、照明器具が配置されます。
ぜひ「照明割付(照度計算付)(電気設備)」コマンドをみなさまの業務にお役立ていただきたいと思います。
※本機能は、DRA-CAD17シリーズ以降でご利用いただけます。