|使用空調機器一覧
使用する空調機器の登録と空調ゾーンに割り当てる空調機器の設定を行います。
使用空調機器一覧を入力する前に空調システムの例を説明します。
■ 空調システムの例

①空調ゾーン :空調を行う室内空間
②空調機 :空調する機器(空調機、ファンコイルユニット、全熱交換機、送風機、放熱器等)
③二次ポンプ :空調機に冷温水を供給するポンプ
個別分散方式や一次ポンプのみの中央熱源方式の空調システムについては、二次ポンプは存在しないものとする
④熱源機 :空調システムにおいて熱を発生させる機器
●中央熱源方式(セントラル方式)
熱源機器を地下機械室や屋上部分に集約設置し、冷温水や蒸気などの熱媒を製造・搬送する集約型の方式
一般的には熱源機、冷却塔、搬送ポンプ、室内ユニットなどで構成される
●個別分散方式(パッケージ方式)
各空調ゾーンに熱源機を分散する方式
一般的には熱源機と室内ユニットがセット
熱源群一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
熱源群名 | 熱源群の名称を入力します。 |
冷暖同時供給有無 | 冷熱と温熱を同時に供給する機能をもつシステム(4管式システム)の場合は「有」、 冷熱と温熱を切り替えて供給するシステム(2管式システム)の場合は「無」を設定します。 |
台数制御 | 熱源機が2台以上あり、負荷に応じて運転台数が自動に制御される場合は「有」、 台数制御が行われない場合は「無」を設定します。 |
蓄熱システム 有無 |
蓄熱システムの有無を設定します。 |
蓄熱容量 MJ | 蓄熱槽の蓄熱容量(熱量)を入力します。 |
熱源機 | 熱源群を形成する熱源機を表示します。 ダブルクリックすると、「使用熱源機一覧」のグリッドシートが表示され、 設定できます(詳細は、「使用熱源機一覧」を参照)。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
※使用機器一覧で、名称等の文字列入力の箇所には、カンマ(,)、改行を使用しないようにしてください。
1)プログラムでは、蓄熱槽効率は80%、熱損失は1日あたり蓄熱容量の3%として計算を行います。
2)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
使用熱源機一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
機器記号 | 空調機器リストで登録した熱源機から選択します。 |
蓄熱システム 運転モード |
夜間に熱源機を運転して蓄熱(水蓄熱、氷蓄熱)を行うシステムの場合、 「水蓄熱(混合型)」、「水蓄熱(成層型)」、「氷蓄熱」、「追掛」のいずれかを選 択します。1)参照 |
冷熱生成 運転順位 |
熱源機の運転台数を自動制御する場合、熱源機の運転順位を表示します。 使用空調機器一覧ダイアログで、蓄熱システムが「有」の場合は運転順位を入 力します。 |
台数 | 同一熱源機の台数を入力します。 |
送水温度 ℃ | 冷熱生成時の冷水やブライン等の熱源出口温度を入力します。 |
温熱生成 運転順位 |
熱源機の運転台数を自動制御する場合、熱源機の運転順位を表示します。 使用空調機器一覧ダイアログで、蓄熱システムが「有」の場合は運転順位を入 力します。 |
台数 | 同一熱源機の台数を入力します。 |
送水温度 ℃ | 温熱生成時の温水やブライン等の熱源出口温度を入力します。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)使用空調機器一覧ダイアログで蓄熱システムが「有」の場合、蓄熱システムの運転モードを選択します。

選択肢 | 説明 |
---|---|
水蓄熱(混合型) | 結完全混合型水蓄熱層に蓄熱する運転モード |
水蓄熱(成層型) | 温度成層型水蓄熱層に蓄熱する運転モード |
氷蓄熱 | 氷蓄熱ユニットに蓄熱する運転モード |
追掛 | 昼間に蓄熱槽の冷熱や温熱のみでは不足する場合に運転するモード |
2)熱源群とは、下図に示すように、中央熱源方式の空調システムについては一体として動く複数の熱源システム機器 (熱源機、一次ポンプ、冷却塔、冷却水ポンプ等)であると定義し、個別分散方式の空調システムではパッケージ型 空調機の屋外機であると定義されます。

3)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
■ 操作
1 . [設備機器]メニューから〔使用機器一覧〕パネルの[空調]を選択する
2 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
〔熱源群一覧〕タブを表示します。[熱源群名]をクリックし熱源群名を入力して、[Enter] キーを押します。

[冷暖同時供給有無]、[台数制御]、[蓄熱システム]の各項目をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。

[熱源機]をダブルクリックします。

使用熱源機一覧のグリッドシートが表示されます。[機器記号]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。

※機器記号では、空調機器リストで登録されている[熱源機]の機器記号が表示されます。
熱源機の確認や編集は、[設備機器]メニューから〔リスト〕パネルの
[空調]で表示される空調機器リストの〔熱源機〕タブで行えます。
[冷熱生成]、[温熱生成]の台数、送水温度をクリックし、数字を入力します。設定後、[OK]ボタンをクリックします。

3 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
設定後、[OK]ボタンをクリックします。

二次ポンプ群一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
二次ポンプ群名 | 二次ポンプ群の名称を入力します。 |
台数制御 | ポンプが2台以上あり、負荷流量または負荷熱量に応じて運転台数が制御される 場合は「有」、台数制御が行われない場合「無」を入力します。 |
冷房時温度差 ℃ |
冷房時と暖房時の二次側空調系統への送水する冷温水の往き温度と還り温度 との温度差(往還温度差の設計値)を入力します。 ※温度差が異なるポンプがある場合は、流量の最も大きいポンプの温度差を入力します。 |
暖房時温度差 ℃ | |
二次ポンプ | ポンプ群を形成する二次ポンプを表示します。 ダブルクリックすると、「使用二次ポンプ一覧」のグリッドシートが表示され、 設定できます(詳細は、「使用二次ポンプ一覧」を参照)。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
使用二次ポンプ一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
機器記号 | 空調機器リストで登録した二次ポンプから選択します。 |
運転順位 | 二次ポンプの運転台数を自動制御する場合、運転順位を表示します。 使用空調機器一覧ダイアログで、台数制御が「有」の場合は運転順位を入力します。 |
台数 | 同一ポンプの台数を入力します。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)二次ポンプ群とは、同じ空調機に冷温水を供給するポンプの集合体です。下図に示すように、ポンプ系統が 複数に分かれており、それぞれの系統が同じ空調機に対して冷温水を供給する場合は、各々の系統を1 つのポンプ群として定義します。

2)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
■ 操作
1 . [設備機器]メニューから〔使用機器一覧〕パネルの[空調]を選択する
2 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
〔二次ポンプ群一覧〕タブをクリックします。

[二次ポンプ群名]をクリックし、二次ポンプ群名を入力して、[Enter]キーを押します。

[台数制御]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。
[冷房時温度差]、[暖房時温度差]をクリックし、数字を入力します。

[二次ポンプ]をダブルクリックします。

使用二次ポンプ一覧のグリッドシートが表示されます。[機器記号]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。

※機器記号では、空調機器リストで登録されている[二次ポンプ]の機器記号が表示されます。
二次ポンプの確認や編集は、[設備機器]メニューから〔リスト〕パネルの
[空調]で表示される空調機器リストの〔二次ポンプ〕タブで行えます。
[台数]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

3 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
設定後、[OK]ボタンをクリックします。

空調機群一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
空調機群名 | 空調機群の名称を入力します。 |
空調機 | 空調機群を形成する空調機を表示します。 ダブルクリックすると、「使用空調機一覧」のグリッドシートが表示され、設定 できます(詳細は、「使用空調機一覧」を参照)。 |
二次ポンプ群名称 冷熱 |
空調機群に冷水、および温水を供給する二次ポンプ群を二次ポンプ群一覧から 選択します。個別分散方式や一次ポンプのみの中央熱源方式の空調システムは、 「なし」を選択します。 ※二次ポンプ群一覧に設定されていない場合は、選択できません。 |
温熱 | |
熱源群名称 冷熱 |
空調機群に冷熱、および温熱を供給する熱源群を、熱源群一覧から選択します。 ※熱源群一覧に設定されていない場合は、選択できません。 |
温熱 | |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)空調機群とは、下図に示すように、対象となる空調ゾーンに冷温熱および新鮮外気を供給するための
一連のシステムと定義されます。室負荷処理用空調機と外気負荷処理用空調機が分かれている場合は、
これらは分けて群を定義します。また、空調機と一体として動く全熱交換器、各種送風機(ダクト途
中に設置される外気導入用送風機や居室の余剰排気の送風機など)、循環送風機(エアカーテン、シ
ーリングファンなど)、エアフローウィンドウやプッシュプルウィンドウのための送風機などがあれ
ば、これらは同じ群として定義します。
パッケージ型空調機室内機については、屋外機の系統ごとに空調機群を定義します。ただし、同一
屋外機系統に属する複数の室内機が、別々の空調ゾーンに配置されている場合は、室内機を空調ゾーン
ごとにグルーピングしてそれぞれ1つの空調機群として定義します。

2)空調機群の考え方
(1)システム例1

・ある空間(事務室)がインテリアゾーンとペリメーターゾーンに分けられています。
インテリアゾーンをAHU(エアハンドリングユニット)で空調し、ペリメーターゾーンを
FCU(ファンコイルユニット)で空調する場合は、事務室を室1(インテリアゾーン)と室2
(ペリメーターゾーン)に分け、それぞれを空調ゾーンAと空調ゾーンBとします。
・空調機群はAHU を空調機群Aとし、FCU を空調機群Bと定義します。
・空調ゾーンAの室負荷と外気負荷は、空調機群A(AHU)が処理します。
・空調ゾーンBの室負荷は、空調機群B(FCU)が処理し、外気負荷は空調機群Aが処理します。
・事務室の余剰排気(給気(外気導入)と排気のエアバランスをとるためのものであり、事務室の
外気導入量からトイレ等の排気を差し引いた風量のための排気送風機は、空調機群Aに含む
ものとします。
・トイレ等の排気送風機は空調設備ではなく換気設備とみなします。
(2)システム例2

・AHU(エアハンドリングユニット)を1つの空調機群と定義し、トイレの排気ファンは換気設備と みなします。

・空調機の換気を廊下から取る場合は、廊下も空調計算対象室とします。
(3)システム例3

・同一の室にパッケージ型空調機の室内機とユニット型の全熱交換器が設置されている場合は、 パッケージ型空調機の室内機と全熱交換器を1 つの空調群とします。
(4)システム例4

・ホテルの客室などのように、室負荷を処理するためのファンコイルユニットがあり、新鮮外気は
外調機を介して取り入れ、排気は客室内に設置された排気ファンと、併設される洗面室に設置
された排気ファンにより行う場合は、外調機(エアハンドリングユニット)と客室内にある
FAN2(余剰排気送風機)を1つの空調機群Aとし、室負荷処理用FCU(ファンコイルユニット)は
空調機群Bとして、空調機群を分けます。
・洗面室のFAN1(排気ファン)は換気設備とみなします。
3)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
使用空調機一覧
■ グリッドシート

■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
機器記号 | 空調機器リストで登録した空調機から選択します。 |
台数 | 同一空調機の台数を入力します。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)各ボタンの説明
- [上へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[上へ]ボタンをクリックすると、位置が上に移動します。
- [下へ]ボタン :移動したいセルを選択し、[下へ]ボタンをクリックすると、位置が下に移動します。
- [?]ボタン :[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
■ 操作
1 . [設備機器]メニューから〔使用機器一覧〕パネルの
[空調]を選択する
2 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
〔空調機群一覧〕タブをクリックします。

[空調機群名]をクリックし、空調機群名を入力して、[Enter]キーを押します。

[空調機]をダブルクリックします。

使用空調機一覧のグリッドシートが表示されます。[機器記号]をダブルクリックし、プルダウン リストから機器記号を選択します。

※機器記号では、空調機器リストで登録されている[空調機]の機器記号が表示されます。
空調機の確認や編集は、[設備機器]メニューから〔リスト〕パネルの
[空調]で表示される空調機器
リストの〔空調機〕タブで行えます。
[台数]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

3 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される

[二次ポンプ群名称]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。
※空調機群に接続する二次ポンプ群を設定します。
※個別分散方式(パッケージ方式)の場合、二次ポンプ群名称に「なし」を選択します。
〔二次ポンプ群一覧〕タブで設定した二次ポンプ群名が表示されます。

[熱源群名称]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。
※二次ポンプ群に接続する熱源群を設定します。
〔熱源群一覧〕タブで設定した熱源群名が表示されます。

設定後、[OK]ボタンをクリックします。

空調ゾーン
■ グリッドシート

※作業ウィンドウで配置した空調ゾーンで、空調の計算対象となっている部屋に重なる空調ゾーンが自動で表示されます。
※部屋の属性で「計算除外」に ✔ が入っている、または部屋の属性で室用途が「未設定」に設定されている部屋は表示されません。
※グレーの項目は、直接入力、編集することはできません。
※シート上で空調ゾーンの削除、登録はできません。
■ 説明
入 力 項 目 | 説 明 |
---|---|
空調ゾーン 階 |
空調ゾーンが存在する階が表示されます。 |
空調ゾーン名 | モデルに入力されている空調ゾーン名が表示されます (同じ空調ゾーン名が ある場合は、自動的に重複しない空調ゾーン名に変更されます)。 |
空調機群名称 室負荷処理 |
室負荷(室の内部発熱および室外からの貫流熱取得、日射熱取得による負荷)、
および外気負荷 (新鮮外気導入による負荷)を処理する空調機群を空調機群一 覧から選択します。 |
外気負荷処理 | |
室名 | 室名が表示されます。 |
備考 | メモを入力します(入力は任意)。 |
1)各ボタンの説明
- [?]ボタン:[?]ボタンにカーソルを合わせると、ヘルプが表示されます。
■ 操作
1 . [設備機器]メニューから〔使用機器一覧〕パネルの
[空調]を選択する
2 . 使用空調機器一覧のグリッドシートが表示される
〔空調ゾーン〕タブをクリックします。

[空調機群名称]をダブルクリックし、プルダウンリストから選択します。
※空調ゾーンを空調する空調機群を設定します。

設定後、[OK]ボタンをクリックします。
