1.プログラム概要

プログラムの概要

プログラムの概要
本プログラム はオートデスク株式会社のRevitで動作するアドインプログラムです。
Revitのリンク機能により意匠・設備・外皮のプロジェクトを連携させながら、モデル建物法の入力シート出力や根拠図等の省エネ適判に関する資料作成を支援します。また、適判計画書はテンプレートファイルを用意しています。テンプレートファイルを取り込み、ファミリのパラメータに設定して計画書の作成が可能です。

外皮プロジェクトについて
Revitの実施設計段階の壁の面積は開口が除かれた面積であったり、床、天井等は部屋内法の形状であるなど、モデル建物法の外皮に必要な面積等の情報を直接取得することができません。
そのため、本プログラムでは意匠プロジェクトから外皮のみを取り出した外皮プロジェクトを作成して運用することを前提としています。外皮プロジェクトは実施設計段階の詳細な外皮をシンプル形状で扱うことを目的としています。
下図は、実施設計段階の壁とモデル建物法の壁(外皮)のイメージになります。


プログラムの運用イメージ

本プログラムでは意匠、設備のプロジェクトと意匠から外皮を取り出した外皮プロジェクトにモデル建物法で必要なパラメータを設定して運用します。
既にRevitの要素に設定されている情報はマッピングテーブルを用いてパラメータ値の取得が可能です。また、Revitで使用している名称がモデル建物法で使用する名称と異なる場合、名称を置き換える必要があります。名称の置換もマッピングテーブルで定義することで行えます。

1.意匠、外皮、設備のそれぞれのプロジェクトで省エネ適判の書類を作成する運用イメージ

意匠、設備、外皮が連携しているため意匠、設備の変更内容の反映が容易です。

  • ・適判計画書を意匠プロジェクトに取り込みます。
  • ・確認申請書と同じファミリにできる項目は同じファミリにします(確認申請書と適判計画書の連動が可能です)。
  • ・意匠プロジェクトから外皮プロジェクトを作成します。
  • ・外皮プロジェクトで断熱範囲、床面積根拠図を作成します。
  • ・床面積は外皮プロジェクトでリンク意匠のエリアを集計します。
  • ・設備プロジェクトで設備機器集計表を作成します。
  • ・入力シートはどのプロジェクトからも出力可能です。
  • ・入力シートをモデル建物法入力支援ツールにアップして計算が行えます。
  • ・適判計画書、根拠図、設備集計表を各プロジェクトから出力します。

2.外皮プロジェクトに省エネ適判の書類をまとめて作成する運用イメージ

外皮にすべてまとめているため意匠、設備の変更内容の影響が減ります。

  • ・意匠プロジェクトから外皮プロジェクトを作成します。
  • ・適判計画書を外皮プロジェクトに取り込みます。
  • ・外皮プロジェクトにリンク意匠のエリアをコピーします。
  • ・外皮プロジェクトで断熱範囲、床面積根拠図を作成します。
  • ・外皮プロジェクトでリンク設備の設備機器から設備機器集計表を作成します。
  • ・入力シートはどのプロジェクトからも出力可能です。
  • ・入力シートをモデル建物法入力支援ツールにアップして計算が行えます。
  • ・適判計画書、根拠図、設備集計表を外皮プロジェクトから出力します。

マッピングテーブル

本プログラムは「外皮要素コピー」、「入力シート出力」を行うときExcelファイルのマッピングテーブルを使用します。マッピングテーブルはいろいろなファミリからデータの取得、設定する目的で用意しています。ガラスの種類のような意匠設計で採用している名称を、モデル建物法の名称に置換することも対応しています。また、自社テンプレートに合わせたマッピングテーブルを作成して配布することで、設計者の負担を少なくした運用が可能です。

マッピングテーブルの目的
  • ①データを取得するためのマッピングテーブル
    ・ファミリから取得するパラメータを指定
    ・複数定義されたレコードから検索
  • ②名称を置換するためのマッピングテーブル
    ・Revitで使われている名称をモデル建物法の名称に置換
  • ③外部ファイルのマッピングテーブル
    ・Excelファイルのマッピングテーブル
    ・企業ごとのファミリ・テンプレートに対応させたマッピングテーブル

動作環境・インストール・プログラムの起動と終了

動作環境、インストール方法については、「はじめにお読みください」を参照してください。

Revitを起動すると〔アドイン〕タブに「SAVE-建築 for Revit」が表示されます。

■ 画面

〔アドイン〕タブ

ライセンス認証

ライセンス認証はコマンド実行時に行われます。ライセンス認証を確認するコマンドは次のコマンドになります。

メニュー コマンド
モデル建物法
意匠・設備 集計表作成
外皮モデル 外皮要素コピー
外皮モデル 外皮一覧
外皮モデル エリアコピー
外皮モデル 断熱範囲
その他 バージョン情報

認証できなかった場合、メッセージを表示してコマンドが終了されます。(バージョン情報を除く)


リボンメニューのアドイン画面
①モデル建物法
②意匠・設備
③外皮モデル
④その他