|換気
■ 換気ダイアログの説明

入 力 項 目 | 説 明 |
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換気設備の方式 | プルダウンリストから「ダクト式第一種換気設備」、「ダクト式第二種または ダクト式第三種換気設備」、「壁付け式第一種換気設備」、「壁付け式第二種換 気設備または壁付け式第三種換気設備」、「基準値の算定において想定される機器」 のいずれかを選択します。1)、2)参照 |
ダクト式換気設備を設置する場合 | |
比消費電力の入力 | 「入力しない(省エネルギー手法を評価しない、または採用しない)」、 「入力しない(省エネルギー手法を評価する)」、 「入力する」のいずれかを選択します。3)参照 |
入力しない (省エネルギー手法を評価する) |
「径の太いダクトを使用する」、「径の太いダクトを使用し、かつDCモーター を採用する」のいずれかを選択します。 ※「径の太いダクトを使用」とは、内径75mm以上のダクトのみを使用している場合 を言います。 ※「DCモーターを採用」とは全ての電動機に直流モーターが採用されている場合 を言います。 |
第一種換気設備の場合 | |
有効換気量率 | 換気設備の方式で第一種換気設備を設定する場合、有効換気量率を設定するか、 規定値を使用するかを選択します。4)参照 |
換気回数 | 計画した換気回数を選択します。5)参照 |
熱交換型換気設備を 設置する |
熱交換型換気設備を設置する場合に ✔ を入れます。 「温度交換効率」、「給気と排気の比率による温度交換効率の補正係数」、「排気 過多時における住宅外皮経由の漏気による温度交換効率の補正係数」が表示 されます。 |
温度交換効率[%] | 温度交換効率を入力します。6)参照 |
温度交換効率の補正 係数を入力する |
換気設備の方式で第一種換気設備を設定し、「熱交換型換気設備を設置する」 場合、温度交換効率の補正係数を入力する際に ✔ を入れます。 |
給気と排気の比率 による温度交換効 率の補正係数 |
給気と排気の比率による温度交換効率の補正係数を入力します。7)参照 |
排気過多時におけ る住宅外皮経由の 漏気による温度交 換効率の補正係数 |
排気過多時における住宅外皮経由の漏気による温度交換効率の補正係数を入 力します。8)参照 |
1)ダクト式 :一台の換気設備に合計1m以上のダクトを使用している場合
壁付け式 :ダクトを用いない換気設備、もしくは一台の換気設備に1m未満のダクトのみを接続している換気設備
第1種換気 :給気と排気の両方を機械により強制的に行う換気方式
第2種換気 :給気のみを機械で強制的に行う換気方式
第3種換気 :排気のみを機械により行う換気方式
基準値の算定において想定される機器 :増改築部分を対象に評価する場合の基準設定仕様
2)種類の異なる複数の換気設備を設置する場合
(1)換気設備の種類が異なる場合
評価する順位が最も高いものを適用して評価します。
評価する順位 | 換気設備機器 |
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1 | ダクト式第1種換気設備 |
2 | ダクト式第2種またはダクト式第3種換気設備 |
3 | 壁付け式第1種換気設備 |
4 | 壁付け式第2種または壁付け式第3種換気設備 |
(2)省エネルギー対策の有無が異なる場合
複数の換気設備のうち、最も比消費電力の大きい換気設備を適用して評価します。
3)比消費電力
算定方法
①仕様から求める方法
全般換気設備の種類 | 基本となる 比消費電力 (A) |
省エネ対策の 効果率(B) (B) |
比消費電力 (A×B) |
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ダクトの内径 | 電動機の種類 | ||||
ダクト式第一種換気 設備(熱交換あり) |
内径75mm 以上の ダクトのみ 使用 |
直流 | 0.7 | 0.455 | 0.32 |
交流または 直流と交流 の併用 |
0.700 | 0.49 | |||
上記以外 | 直流あるい は交流 |
1.000 | 0.70 | ||
ダクト式第一種換気 設備(熱交換なし) |
内径75mm 以上の ダクトのみ 使用 |
直流 | 0.5 | 0.455 | 0.23 |
交流または 直流と交流 の併用 |
0.700 | 0.35 | |||
上記以外 | 直流あるい は交流 |
1.000 | 0.50 | ||
ダクト式第二種換気 設備またはダクト式 第三種換気設備 |
内径75mm 以上の ダクトのみ 使用 |
直流 | 0.4 | 0.360 | 0.15 |
交流または 直流と交流 の併用 |
0.600 | 0.24 | |||
上記以外 | 直流あるい は交流 |
1.000 | 0.40 | ||
壁付け式第一種換気設備(熱交換あり) | 0.70 | ||||
壁付け式第一種換気設備(熱交換なし) | 0.40 | ||||
壁付け式第二種換気設備、または壁付け式第三種換気設備 | 0.30 |
②換気設備の消費電力および設計風量から求める方法

③カタログなどで確認する方法
4)有効換気量率
全熱交換器有効換気量試験方法で計測された、有効換気量の給気量に対する比率(カタログなどで確認します)。
5)換気回数は、建築基準法施行令第20条の7第1項第2号の表における「住居等の居室」の分類に従って判断します。
選択肢 | 条 件 |
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0.5回 | 建築基準法施行令第20条の7第1項第2号の表における「その他の居室」のみか らなる住宅の場合 |
0.7回 | 建築基準法施行令第20条の7第1項第2号の表における住宅等の居室において、 「換気回数が0.7以上の機械換気設備を設け、またはこれに相当する換気が確保さ れるものとして、国土交通大臣が定めた構造を用い、もしくは国土交通大臣の認 定を受けた居室」を含む住宅の場合 |
0回 | 建築基準法施行令第20条の6第2項及び国土交通省告示第273号に適合し、建築 基準法施行令第20条の6第1項に規定された「機械換気設備の設置が不要となる 居室」を含む住宅の場合 |
6)全熱交換器に規定された計測方法で計測された、外気乾球温度、給気乾球温度、および還気乾球温度を用いて算出された値(カタログなどで確認します)。
熱交換型換気設備において、給気乾球温度と外気乾球温度の差が還気乾球温度と外気乾球温度の差にどれだけ近いかを表す指標を%で入力します。JIS B 8628(全熱交換器)に規定された温度交換効率を入力して下さい。顕熱交換型換気設備の場合も、JIS B 8628に規定された試験方法及び計算方法により計算で求めてください。
7)計算にWEBプログラムの「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.2」の熱交換型換気設備にある「温度交換効率の補正係数(Cbal,Cleak)の算出ツール」を使って算出するか、給気と排気の比率による温度交換効率の補正係数:0.90を入力して下さい。
8)計算にWEBプログラムの「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.2」の熱交換型換気設備にある「温度交換効率の補正係数(Cbal,Cleak)の算出ツール」を使って算出するか、排気過多時における住宅外皮経由の漏気による温度交換効率の補正係数:1.00を入力して下さい。