3.3 3次元編集機能

3.3.1 3次元図形の作成方法

3次元図形を作成する(モデリング)には、次の方法があります。

①直接3次元の図形を生成・編集し、組み立てる

直接、【直方体】、【多角柱】、【多角錐】、【球】、【床】、【壁】、【柱】コマンドなどを用いて、立体を作成します。

②3次元の図形や平面図形を組み立てたり、加工して3次元化する

【引き伸ばし】、【立て起こし】コマンドなどを用いて2次元の図面や【3Dポリライン】
【3D多角形】
、【3D矩形】、【3D線分円】、【3D線分円弧】コマンドなどで作成した平面図形を立て起こす、引き伸ばす、厚みをつけるなどして、3次元化します。

補足

  • 2次元の線分は3次元化するコマンドで、3次元図形に変換すると編集できます。2次元の線分のままで編集できない場合は、【3次元変換】 コマンドで変換してから編集してください。逆に、2次元編集画面で3次元線分のままで編集できない場合は、【2次元変換】 コマンドで変換してから編集してください。


簡単コマンド

【多角柱】、【多角錐】、【球】、【床】、【柱】、【壁】コマンドなどの伸びる方向や上方向は、作業平面の向きで決まります。それに対して簡単コマンドは作業平面に関係なく、作成方法や方向によって作成できます。

例:多角柱

[作業平面/平面]

[作業平面/南面]

例:[簡単柱]

方向:Y-

[簡単床 ]

作図方法を選択して厚みを持った図形を作成します。

例:[矩形]


[簡単柱 ]

断面のタイプ(矩形・多角形・円)を選択し、高さを与える方向を決めて、柱のような図形を座標値・座標軸を基準に作成します。

[矩形]

[矩形(穴ポリゴン)]


[簡単梁 ]

断面のタイプ(矩形・多角形・円)を選択し、軌跡となる線分などを指示して、梁のように断面を引き伸ばして作成します。

[矩形/2点指示]

[矩形/連続指示]

[簡単屋根 ]

屋根の軒高からの高さや屋根勾配、軒の出などを設定して、軒高の高さにある壁などの頂点を指定することで屋根を作成します。また半径や高さを指定し、ヴォールトやドームを作成できます。


[寄棟屋根]

[片流れ]

[ヴォールト]

補足

  • 【カスタム柱】、【カスタム梁】コマンドでは、別ファイルで登録されたいろいろな断面形状で【簡単柱】、【簡単梁】コマンドのように作図することができます。


[簡単住宅3次元 ]

住宅レベルのモデリングを平面図からの入力で簡単に作成できます。作成後、メインウィンドウへ3次元モデルを配置できます。

3次元のパーツとして建具や家具、衛生機器なども用意されています。材質が異なるものに関してはカラー番号で分類するので、あとから簡単に材質設定を行えます。


寸法線

【寸法線:3D】コマンドで、モデルに寸法を作成できます。

ドア・窓

[ドア ]

指定した立体に穴をあけて、指定した形状のドアを作成します。


[窓 ]

指定した立体に穴をあけて、指定した形状の窓を作成します。

例:[ドア]

補足

  • 【窓】、【ドア】コマンドで[シンボル化]に☑を入れて作成した建具や【シンボルの挿入】 コマンドで配置した部品データは、あらかじめ材質やライトなどの設定をしています。レンダリングすると設定してある材質やライトなどで表示されます。


[建具の配置]

【ストレッチパーツ】コマンドでファイルで保存してあるパーツデータ(建具など)を、幅や高さ、奥行などを変形させてモデルへ配置します。

また、よく使う詳細な建具を【ストレッチパーツの登録】コマンドでパーツデータとして登録できます。