3次元図形はモデルの基本となる3次元ポリライン、穴のあいた面を表わす穴ポリゴンのほかに、部品を表わすブロック、シンボル、そしてポリゴン・ポリラインの集まりであるパッケージの3つがあります(詳細は『第2章 DRA-CADの概要』の「2.4.8 複合図形」を参照)。
いくつかの「ポリゴン」、「ポリライン」、「穴ポリゴン」を集めて部品として登録し、他の図面のブロックも使用できます。選択や編集の時は1つの図形として扱われます。ブロックは1つの要素となり、データが圧縮されるので、複数のブロックを配置する際にデータ量を節約できます。
【ブロック登録】コマンドで、図形をグループ化して1つのブロックとして登録し、【ブロック挿入】コマンドで、配置します。
【ブロック分解】または【分解】コマンドで、元の図形データに戻せます。
登録してあるブロックを【ブロック編集】コマンドで、新しい図面として開いて編集できます。
また、【ブロックリスト】コマンドで、ブロックを一覧表示し、配置、削除、ファイルへの読み書き、他図面からのブロックのインポートが行えます。
シンボルは、ファイルごとに独立して材質番号、材質設定リストを保持できるので、シンボルを配置するだけで、設定した情報に基づくレンダリングが可能になります。同時にライトの設定も取り込めます。
例えば、照明器具などの部品を作成したり、部品の形状と材質をセットで作成しておき、部品ライブラリのように利用できます。また、チームで共有もできます。
【シンボル挿入】コマンドで、外部の図面ファイルを外部参照図形として配置します。
【シンボル分解】または【分解】コマンドで、簡単に元の図形データに戻すことができ、【シンボル編集】コマンドで、シンボルファイルを開いて編集することもできます。
いくつかの「ポリゴン」、「ポリライン」、「穴ポリゴン」を集めて一つの図形にできます。この集まりをパッケージと呼びます。このパッケージはブロックとは違いメモリ上にすべてのデータを持ちます。選択時には一つの図形として扱われます。
【パッケージ作成】コマンドで、作成中の図形を一時的に1つの固まり(パッケージ)とします。
【直方体】、【多角柱】、【多角錐】、【床】、【壁】、【柱】コマンドなどで作成した立体図形はすべてパッケージで作成されます。
パッケージを【パッケージ編集】コマンドで、開いて編集できます。
【パッケージ分解】または【分解】コマンドで各々のポリゴンになり、編集できます。
[パッケージ分解] | ||