3次元ポリラインは、連続した線分を1つの要素とします。
【3Dポリライン】コマンドで、クリックするだけで図面上に3次元ポリラインを作図します。
3次元ポリラインの終点は編集メニューで「作図終了」を指定すると[開いたポリライン]、「図形を閉じる」を指定すると[閉じたポリライン]を作図します。
[開いたポリライン]
面ではないのでレンダリングすることができません。モデリングの補助線などに使用します。
[閉じたポリライン]
「ポリゴン(面)」としてモデルを構成する最小単位となります。レンダリングや隠面除去表示が行えます。
[開いたポリライン] | [閉じたポリライン] | |
[3次元ポリラインの情報]
要素数 |
状態(閉じた/開いた) |
【ポリライン化】コマンドで3次元線分を3次元ポリラインに変換します。【ポリライン線分化】または【分解】コマンドで3次元ポリラインを3次元線分に戻せます。
また、【ポリライン編集】コマンドで3次元ポリラインの形状を編集できます(詳細は『第2章 DRA-CADの概要』の「2.4.5 ポリライン」を参照)。
ポリゴンは面を表現しますが、そのポリゴンの頂点は同じ平面上になくてはなりません。頂点が同一平面上にない歪んだ面を作成してしまうと、面の向きが正しく計算されないためにレンダリング時に面の色が正しく表示されません。
面がねじれている(歪んでいる)時には、【不良面チェック】コマンドで三角形に分割するなどして、歪みのない面で構成するように修正してください。
[正しいポリゴン] | [正しくないポリゴン] | ||
「ポリゴン」には面の表と裏があります。
実際の物体は中身が詰まったものですが、DRA-CADでは物体を面で定義するために物体の内部と外部を区別できません。そのため面の裏表を利用して、内部側か外部側かを判定する機能を持っています。
この機能は、おもに表示の高速化を行うときに利用します。視点からみて物体の裏になる面は、物体の内部側の、実際には見えない面になります。そこでその面を非表示にすることで、高速にレンダリングや隠線除去を行えます。
面の裏表を判定するのは、ポリゴンは頂点の並び順、穴ポリゴンは外周の頂点の並び順になっています。画面に対して反時計回りの面が表向き、時計回りの面が裏向きです。
[頂点が時計回り] | [頂点が反時計回り] |
また、【反転】コマンドを指定すると、面の向きを変更できます。
補足
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