3.1.5 座標の指定

3次元座標には、X、Y、Zの3つの座標軸と2種類の座標系(ワールド座標系と作業平面座標系)があります。初期設定では用紙枠の左下が作図原点(0,0,0)になります。

また、角度指定は、各軸の正の方向に対して右回りが正の回転方向になります。

[座標の考え方]

[初期設定]

[角度の考え方]


ワールド座標系

2次元での座標の指定にZ軸が加わった座標系です。

[絶対座標]で指定

常に作図原点(0,0,0)を基準として座標値を入力します。

[*]と(X,Y,Z)距離を入力

*1000,1000,1000[Enter]

[相対座標]で指定

直前に指定した点を基準として、座標値を入力します。

(X,Y,Z)距離を入力

1000,1000,1000[Enter]

[直交座標]で指定

X軸またはY軸方向の座標を指定する場合

直前に指定した点を基準として、距離と方向を入力します。

距離を入力し、方向を矢印キー([←][→][↓][↑])で指示

1000[→]

  • 正投影の場合は画面の表示方向
    アクソメ・パースの場合はXY平面方向
    に入力できます。

Z軸方向の座標を指定する場合

直前に指定した点を基準として距離と方向を入力します。

距離を入力し、方向を[Shift]キーを押しながら矢印キー([↓][↑])で指示

1000[Shift]+[↑]


作業平面座標系

作業平面を基準とした座標系です。

例:[南面(+X+Z)]の作業平面

[絶対座標]で指定

常に作業平面の原点(0,0,0)を基準として、座標値を入力します。

Wと(X,Y,Z)距離を入力

W1000,1000,2000[Enter]

[相対座標]で指定

直前に指定した点を基準として座標値を入力します。

Rと(X,Y,Z)距離を入力

R1000,1000,2000[Enter]

[直交座標]で指定

X軸またはY軸方向の座標を指定する場合は、直前に指定した点を基準として、距離と方向を入力します。

距離を入力し、方向を矢印キー()で指示

1000[→]

  • 正投影の場合は画面の表示方向、アクソメ・パースの場合はXY平面方向に入力できます。

Z軸方向の座標を指定する場合は、直前に指定した点を基準として、距離と方向を入力します。

距離を入力し、方向を[Shift]キー押しながら矢印キー([↓][↑])で指示

1000[Shift]+[↑]


補足

  • [絶対座標]、[相対座標]では、値が0の場合は「0」を省略できます。
    例:0,0,1000 →, ,1000
    1000,0,0 →1000,(Y、Z値が0の場合、Zの前の「,」も省略できます。)
  • [直交座標]では、 [Shift]キーを押しながら上下の矢印キー([↓][↑] )を押すと、
    アクソメ・平面図の場合はZ方向
    東・西立面図の場合はX方向
    北・南立面図の場合はY方向
    の指定ができます。