3.1.2 投影法

3次元では、X軸・Y軸に加えてZ軸があります。いくつかのコマンドでは、座標の方向を方角で設定するものがあります。

その場合、下記のように定義しています。

正の方向

負の方向

X軸

西

Y軸

Z軸

[正投影法(orthographics projection)]

XY平面、YZ平面、ZX平面にそれぞれ垂直に投影したものです。

平面図の表示には【2次元平面図】、【上空図】コマンドの2種類があります。

[2次元平面図]

[上空図]


立面図の表示には【東立面図】、【南立面図】、【西立面図】、【北立面図】コマンドの4種類があります。

[東立面図]

[南立面図]

[西立面図]

[北立面図]

        

[軸測投影法(axonometric projection)]

視線に垂直な面に平行投影されたものです。もっとも自然に見える平行投影法です。このうち特殊な場合がアイソメトリック図になります。

【北西アクソメ図】、【南西アクソメ図】、【北東アクソメ図】、【南東アクソメ図】コマンドの4種類があります。

[北西アクソメ図]

[南西アクソメ図]

[北東アクソメ図]

[南東アクソメ図]

[斜投影法(Oblique projection)]

傾けた平面図に高さを与えたものです。X、Y、Zの各軸に平行な線分は実寸で描かれ、長さの比率が正しく表示されます。

【北西オブリク図】、【南西オブリク図】、【北東オブリク図】、【南東オブリク図】コマンドの4種類があります。

[北西オブリク図]

[南西オブリク図]

[北東オブリク図]

[南東オブリク図]


[透視投影法(perspective projection)]

目でみたような遠近感が得られます。視覚的なシミュレーションを行うのに適しています。

【パース表示】コマンドで3次元図形をアクソメ図と現在表示されている方向の透視投影図の表示を切り替えます。

[平面図]

[南立面図]

[南西アクソメ図]


パースの設定

[パース設定]

【パース設定】コマンドを実行すると、作業ウィンドウは平面図表示になり、視点位置、注視点位置をマウスで指定、または直接キーボードから視点・注視点を入力できます。

[視点]

[注視点]

また、「視点」「注視点」を同じ数値にすると、簡単に2点透視、1点透視のパースを設定できます。

[1点透視]

[2点透視]

[3点透視]

「視点」「注視点」のX、Z座標またはY、Z座標の値が同じ

「視点」「注視点」のZ座標の値が同じ

「視点」「注視点」のX、Y、Z座標の値がすべて違う


[パース調整]

【パース調整】コマンドでマウスのドラッグによりパースの調整を行います。画像を背景に配置することでモンタージュ合成などの視点位置を決められます。

  • 建物は、Zバッファにて隠面除去

[あおり表示]

【あおり表示】コマンドで見上げや見下ろしの3点透視のパースが2点透視のパースとして表示されます。

補足

  • アクソメ表示、パース表示の場合に、[Ctrl]キーを押しながら矢印キー([←][→][↓][↑])を押すと、上下左右に視点を回転します。また、[Ctrl]キーを押しながらマウスホイールをドラッグしても自由に視点を回転できます。
  • パース表示の場合は、[Shift]キーを押しながら上下の矢印キー([↓][↑])を押すと、視点位置を見ている方向に向かって、[前進]または[後退]します。
  • 【3次元ダイアログ表示】コマンドでも、3次元図形をリアルタイムに表示を変更することや、視点・注視点の座標入力、焦点距離を変更してパース表示できます。