2.7.3 法規チェック

木造壁量計算

在来木造建築物の各種床面積や耐力壁の作図を行い、建築基準法施行令第46条第4項による壁量の計算を行います。さらに「木造建築物の軸組の設置の基準を定める件」(平成12年5月23日建設省告示第1352号)に基づく釣り合いの良い壁配置についての検討を行います。

以下の3つのコマンドで図形データを作図します。

床面積(N値/壁量)の作図】コマンド

地震力に対する壁量を計算するための各階の床面積などの範囲を作図します。また、壁配置の検討に必要な建物を4等分した側端部分のラインを作図します。

壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンド

面材と筋かいの種類を選択し、在来木造建築物の各階の耐力壁を作図します。

[床/壁作図例]


見付け面積(壁量計算)の作図】コマンド

風圧力に対する壁量を計算するための各階・各方向の見付面積の範囲を作図し、集計します。集計したデータを登録し、壁量計算時に使用されます。

[見付面積作図例]

以下のコマンドで計算します。

【木造壁量計算】コマンドで、図形データを選択し、壁量や壁率比の計算を行います。計算した結果は、各階ごとに表示され、図面に配置できます。

[1階計算例]


N値計算

在来木造建築物の柱や耐力壁(筋かい、構造用合板)の作図を行い、平12建告1460号の表と同告示のただし書きによるN値の計算によって耐力壁の柱頭、柱脚の接合金物を計算によって求めます。

以下の3つのコマンドで図形データを作図します。

【床面積(N値/壁量)の作図】コマンド

各階にある柱、壁の位置を計算するための床範囲を作図します。

【壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンド

面材と筋かいの種類を選択し、在来木造建築物の各階の耐力壁を作図します。

【柱(N値/直下)の作図】コマンド

柱の種類を選択し、在来木造建築物の各階の柱を作図します。

[作図例]

以下のコマンドで計算します。

【N値計算】コマンドで、図形データをそれぞれ選択し、接合金物の選定を行います。計算した結果は、上記3つのコマンドで入力された柱の近傍に記号で表示されます。


また、計算式、計算根拠の表を図面に配置できます。

軸組線図(N値計算)の作成】コマンドで、指定した通り心の接合金物の配置状況を軸組線図で配置できます。計算結果の確認が行えます。

柱と壁の直下率計算

柱や壁、床の範囲からデータを集計し、木造建物の2階にある柱や壁の直下率を計算します。

以下のコマンドで図形データを作図します。

壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンド

材と筋かいの種類を選択し、在来木造建築物の各階の耐力壁を作図します。

柱(N値/直下)の作図】コマンド

の種類を選択し、在来木造建築物の各階の柱を作図します。

[作図例]


以下のコマンドで計算します。

【柱と壁の直下率計算】コマンドで、1階、2階の順に図形データを選択し、1階と2階で同じ位置にある通し柱の中心などを指示します。
計算した結果は、上記2つのコマンドで入力された柱の近傍に記号で表示されます。

また、計算式の表を図面に配置できます。

以下の情報が図面に加筆されます。

その他の法規チェック

以下のコマンドでDRA-CADのデータを元に法規に準拠した計算を行います。

【建ぺい率・容積率の計算】コマンド

建築基準法などに基づく建ぺい率限度・容積率限度および建築面積限度、延べ床面積限度を計算し、各計算式と結果を図面に配置します。

【無窓階(消防)計算】コマンド

防法、消防法施工令、消防法施工規則に準じた無窓階の判定計算を行い、表の内容を図面に配置します。

【斜線制限】コマンド

築基準法、建築基準法施行令などに基づいた道路斜線、隣地斜線、北側斜線の各斜線の作図をします。

【換気量計算(火気使用室)】コマンド

築基準法などの改正内容(平成12年6月1日施行)に基づいた居室における換気設備の換気量計算を行い、各計算式と結果を図面に配置します。


【採光計算】コマンド

築基準法などの改正内容(平成12年6月1日施行)に基づいた採光計算を行い、居室単位に法規上採光面積が足りているかどうかを判定し、表の内容を図面に配置します。

【ガラスの耐風圧計算】コマンド

建築基準法などの改正内容(平成12年6月1日施行)に基づいたガラスに対する耐風圧力計算を行い、確認申請時などにおける帳壁に使用するガラスの許容耐力が、法令上必要な風圧力に耐えられるかどうかを判定し、表の内容を図面に配置します。

【有効換気面積の計算】コマンド

居室における換気のための開口部の有効面積の計算を行い、表の内容を図面に配置します。


平均地盤面の算定

建物形状(ポリライン)と、その各頂点近傍に書かれた地盤面の高さを表す文字列から平均地盤面を算定し、算定根拠となる展開図と算定表を作成します。

【平均地盤面算定】コマンドでポリラインを指定すると、平面図、展開図、算定表が作成されます。


平均天井高の算定

部屋形状を表すポリラインと、高さを表す文字列から、平均天井高さを算定します。根拠となる求積図と面積表、体積表、算定表を作成します。折り上げ天井、下がり天井にも対応しています。

【平均天井高算定】コマンドでポリラインを指定すると、求積図、面積表、体積表、算定表が作成されます。

任意座標求積表

座標値から開発申請用の任意座標求積表を作成します。

【任意座標求積表】コマンドでX、Y座標列から計算式(倍横距法)と合計面積の表を作成します。

X、Y座標列はCSVファイルやSIMAファイル、または既に作図されているポリラインを参照きます。

また、【表入力でポリライン】コマンドを使ってその形状を作図できます。


トイレの適正器具数算定

【トイレの適正器具数算定】 コマンドで、事務所や店舗、寄宿舎等におけるトイレの適正器具数を算定します。

男女別の利用者数と待ち時間等の利用条件を考慮して、あらかじめ想定した3段階のサービスレベルに応じた個数を算出します。