2.6 データファイルについて

2.6.1 データファイルの構成

作成した図面データは、過去のDRA-CAD2 V2および、DRA-CADαとは完全に互換性がとれています。
また、DXF/DWG(AutoCAD)、JWC/JWW(JW_CAD)の読み書きをサポートし、SXFにも対応しています。

以下に読み書きのできるファイル形式を示します

ファイルの種類(拡張子)

プログラム名

DRACADセキュリティファイル(*.MPUW)

パスワードで保護できるdracad 2025の圧縮ファイル

DRACADセキュリティファイル(*.MPS)

パスワードで保護できるDRA-CADの圧縮ファイル

DRA Winファイル(*.MPZ)

DRA-CADのファイル

DRA Win Flatファイル(*.MPX)

OLEを含まないDRA-CADのファイル

DRA Alphaファイル(*.MPW)

DRA-CADαのファイル

DRA CAD2ファイル(*.MPP)

DRA-CAD2/V2のファイル

ARMファイル(*.MDL)

ARM-Mのファイル

DWGファイル(*.DWG)

AutoCADのファイル

DXFファイル(*.DXF)

AutoCADまたは他のCADとの交換用データ

JW_CADファイル(*.JWC)

JW_CADのファイル

Jw_cad for Windowsファイル(*.JWW)

Jw_cad for Windowsのファイル

SXFファイル(*.SFC、*.P21)

図面の電子納品のために作成されたCADデータ

PDFファイル(*.pdf)

PDF形式ファイル

XMLファイル(*.mpxl)

XML形式ファイル

GMLファイル(*.XML)

JPGIS(GML)形式のXML形式ファイル(読み込みのみ)

SKPファイル(*.skp)

SketchUp形式ファイル

  • 3次元編集のみ

IFCファイル(*.ifc)

IFC STEPファイル(読み込みのみ)

  • 3次元編集のみ

HTMLファイル(*.html)

HTML(WebGL形式)ファイル(書き込みのみ)

  • 2次元編集のみ

SVGファイル(*.svg)

Adobe SVG Viewerなど(書き込みのみ)

  • 2次元編集のみ

WMFファイル(*.wmf)

Windowsメタファイル(書き込みのみ)

  • 2次元編集のみ

OBJファイル(*.obj)

Wavefont OBJファイル

  • 3次元編集のみ

3DSファイル(*.3ds)

3D Studioファイル(書き込みのみ)

  • 3次元編集のみ

STLファイル(*.stl)

STL形式ファイル(書き込みのみ)

  • 3次元編集のみ

BMPファイル(*.bmp)

Windowsビットマップファイル(書き込みのみ)

JPGファイル(*.jpg、*.jpeg)

JPEG形式ファイル(書き込みのみ)

TIFFファイル (*.tif、*.tiff)

TIFF形式ファイル(書き込みのみ)

PNGファイル (*.png)

PNG形式ファイル(書き込みのみ)

CEDXMファイル(.xml)

CEDXM形式ファイル

CSVファイル(.csv)

CSV形式ファイル(読み込みのみ)

  • 2次元編集のみ


セキュリティファイル(MPUW形式、MPS形式)について

MPUW形式、MPS形式で図面を保存すると、図形データに圧縮を行い、ファイルサイズを小さくできます。また、パスワードによる暗号化でデータファイルを保護できます。

パスワードには、「図面を開くためのパスワード」と「図面を編集、保存するためのパスワード」の2種類あります。

「図面を開くためのパスワード」を設定した場合、入力されたパスワードが一致しないと図面を表示できません。

「図面を編集、保存するためのパスワード」を設定した場合、読み込み専用で図面を表示すると図面の編集ファイル保存できません。編集・保存するコマンドが制限(グレー表示)され、タイトルバーに「編集/保存:× 印刷:○」などとコメントが入ります。また、印刷を許可しないこともできます。

[セキュリティ早わかりチャート]

開く
パスワード

編集・保存のパスワード

印刷の許可

状  態

なし

なし

誰でも開いて、編集・保存できます。

あり

なし

開くパスワードを知っている人だけが開ます。編集、保存ができます。

ファイルを閲覧する人を制限できます。

あり

あり

許可する

開くパスワードを知っている人だけが開けます。印刷はできますが、編集、保存ができるのは編集・保存のパスワードを知っている人だけです。

閲覧・印刷できる人と編集できる人を分けられます。

あり

あり

許可しない

開くパスワードを知っている人だけが開けます。印刷、編集、保存ができるのは編集・保存のパスワードを知っている人だけです。

閲覧だけできる人と編集・印刷ができる人を分けられます。

なし

あり

許可する

ファイルは誰でも開けます。印刷はできますが、編集、保存ができるのは編集・保存のパスワードを知っている人だけです。

誰でも閲覧・印刷ができるが、編集できる人を制限できます。

なし

あり

許可しない

ファイルは誰でも開けます。印刷、編集、保存ができるのは編集・保存のパスワードを知っている人だけです。

誰でも閲覧ができるが、編集・印刷ができる人を制限できます。


補足

  • パスワードが設定されているMPSファイルは、【オーバーレイ管理】コマンドなどでの[追加]や【文字スタイル登録】コマンドなどでの[インポート]、【シンボル挿入】コマンドなどでファイルとして指定することができません。
  • パスワードを忘れてしまうと、パスワードを知る方法がDRA-CADにはありません。パスワードは忘れた時に備えて安全な場所に記録しておいてください。
    また、セキュリティ設定をする前にバックアップとして別名で保存しておくと良いでしょう。