複合図形はいくつかの図形から作られた図形で「編集の手間が減らせる」「同じ図形を別の図面でも利用できる」「ファイルサイズを小さくできる」などのメリットがあります。
ブロックは、他の一時的な図形のグループ化(グループ・パッケージ)とは異なり、複数の図形を1つの固まりとして部品化し、作成しているMPZ/MPX/MPS内に元データとして名前をつけて登録します。
【ブロック登録】コマンドで、図形をグループ化して1つのブロックとして登録し、【ブロック挿入】コマンドで、図面に配置します。
[ブロックの登録] | [ブロックの配置] | |
[ブロックの情報]
ブロック名 |
基点(X座標/Y座標/Z座標) |
拡大率(X方向/Y方向/Z方向) |
回転角度(X方向/Y方向/Z方向) |
2D/3Dの別 |
[ブロックの特徴]
補足
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ブロック機能では、データを部品として登録し、どの図面にも読み込める(ブロックのインポート)のに対し、パッケージは作図中の図面内で複数の図形を一時的に1つの固まり(パッケージ)にする機能です。
【パッケージ作成】コマンドで、作図中の図面内で図形を一時的に1つの固まり(パッケージ)とします。
[パッケージ作成] | 例:図形の移動 | ||
[パッケージの情報]
要素数 |
データ数 |
2D/3Dの別 |
ソリッド(はい/いいえ) |
ID1・2 |
パッケージ名 |
[パッケージの特徴]
【パッケージ編集】コマンドを実行し、パッケージ化した図形を指定すると、別ウィンドウが開き、編集できます。
パッケージ化した図形を指定 | 図形を編集(例:矩形の属性を変更)し、[パッケージを保存]ボタンをクリック | [閉じる]ボタンをクリックし、終了すると、図形が更新される | ||
補足
|
シンボルは、別のファイルで保存してある図面を現在開いている図面に外部参照図形として配置します。シンボルを配置した図面ファイルには、シンボルとした別図面ファイルのパスなどが情報として保存されます。
【シンボル挿入】コマンドで、外部の図面ファイルを外部参照図形として配置します。
[シンボルファイル] | [シンボルの配置] | |
[シンボルの情報]
ファイル名 |
パス名 |
コメント |
基点(X座標/Y座標/Z座標) |
拡大率(X方向/Y方向/Z方向) |
回転角度(X方向/Y方向/Z方向) |
表示(そのまま/境界矩形) |
スナップ(する/しない) |
レイヤー(すべて表示/保存時/個別指定) |
[シンボルの特徴]
また、【シンボル編集】コマンドで、シンボルファイルを開いて編集できます。
補足
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ラベルは見た目は通常の文字と同じですが、内部にラベル名とラベル文字列という組み合わせで、意味のある変更可能な文字列を持っています。ラベル名で集計することや個別に非表示にすることなど、ブロック内の図形とともに連動して表現できます。
【ラベル作成】コマンドで必要なラベル名、初期値などを設定し、ラベルを作成します。
[ラベル作成例]
作成したラベルは、【ラベル属性編集】コマンドでラベルの値、表示文字サイズなどを編集できます。
[ラベルの情報] |
ラベル名 |
プロンプト |
初期値 |
タイプ |
位置(X座標/Y座標) |
原点 |
サイズ(高さ/幅/間隔) |
回転角度 |
フォント(フォント名/文字飾り) |
【ブロック登録】コマンドでラベル定義を含んだ図形を登録し、【ブロック挿入】コマンドでラベル定義を含んだブロックを配置します。
配置位置を指示後、ラベルの値を入力すると、入力した値がラベル名の代わりに表示されます。
ラベル値を入力し、複数のブロックを配置することで、【ラベル集計】コマンドでラベル値の集計を行い、Excelなどに貼り付けられます。
挿入したブロックのラベルも【ラベル属性編集】コマンドで編集できます。