2.2.4 塗りカラー

閉じたポリラインの領域または円、楕円を塗りつぶします。

塗りカラーは256色+背景色から設定するか、カスタムカラーとして個別に設定できます。

また、Windowsのカラー設定を使用して、ユーザーオリジナルの塗りカラーを作ることもできます。

[塗りカラー:なし]

[塗りカラー:5番 水色]

塗りカラーの設定・変更

閉じたポリラインや円、楕円は、以下のコマンドで塗りカラーの設定を変更する、または解除(「なし」にする)できます。

【属性変更】、【図形のプロパティ】コマンド、【プロパティパレット】または[ホーム]メニューの〔属性〕パネル

例:【属性変更】コマンド

<変更>

塗りカラー:「変更する色を選択」

<解除>

塗りカラー:「なし」


また、〔属性〕パネルでは、透明度、境界線の表示について設定や変更ができます。

[透明度0%]

[透明度85%]

[☑境界線非表示]

閉じたポリラインや円、楕円以外の図形は、【ハッチング図形】コマンドの〔塗り〕タブで領域を指定し、新たに拡張ポリラインを作成して塗りつぶすことができます(詳細は「2.4.7定義図形 ■ハッチング図形」を参照)。


補足

  • 塗りつぶし同士を重ねるまたは塗りつぶしと文字を重ねる場合は、【環境設定】コマンドの 「表示」-「全般」-「描画順」で設定した順番で重ねて表示されます。
  • 初期値は【環境設定】コマンドの「表示」-「全般」-「図面定義の描画順を使う」に☑が入っています。その場合は、【図面設定】コマンドの〔原点と色、枠〕タブの[描画順]が反映されます。

例:描画順を「レイヤの小さいものが上」とした場合

ただし、「DirectX」を設定した場合はレイヤ順での描画になり、[データの並び順]で描画することができません。また、同一レイヤ内は上から以下の順番で表示されます。

①点、マーカー、ライト、カメラ

②線分

③文字

④塗図形

⑤画像、OLE図形

  • 【環境設定】コマンドで以下の設定が行えます。

「表示」-「全般」

-[塗りつぶし表示]に☑を入れると、塗りカラーを表示します。

☑を外す場合は、塗りカラーを表示しません。

-[塗りつぶしをORで描画]に☑を入れると、塗りつぶした図形を重ねて描いた場合に、重なり部分が別の色で表示されます。

☑を外す場合は、上の塗りカラーで表示されます。

ただし、「表示」-「全般」-「描画方法」で[DirectX]を設定した場合は常に無効になり、設定できません。

-塗りカラーの背景色は「表示」-「色」-「システム色」で[背景]、または【カラー設定】コマンドの[背景色]を設定すると、それに合わせて塗りつぶし色が変化し、常にその背後にある図形は表示されません。印刷時は白で塗りつぶされます。

「印刷」-「全般」

-[塗りつぶしを印刷]に☑を入れると、塗りカラーを印刷します。