2.2.3 カラー・線種・線幅

カラー

カラーは256色設定できます。また、Windowsのカラー設定を使用して、ユーザーオリジナルのカラーを作ることもできます。【カラー設定】コマンドで書き込むカラーを作成または変更でき、名称を付けられます。

また、[使用カラー表示]に☑を入れると、使用中のカラー番号の色ボックスを赤で表示します。


変更したい番号のカラー部分をクリック(33~256番はダブルクリック)すると、カラーダイアログを表示し、設定したいカラーの指定や色の作成を行います。

カラーリスト

【カラー設定】コマンドの色ボックスを右クリックすると、カラーリストが表示されます。カラー設定の保存や読み込みができます。カラーリストに保存できる色情報は、300個までです。


線種

線種は標準では、実線・破線・点線・1点鎖線・2点鎖線の5種類から選択します。また、標準の線種を元に、ユーザーオリジナルの線種を作れます(32種類)。

【線種設定】コマンドで書き込む線種の作成や変更ができます。

標準タイプの線種を元に、線の幅や空き間隔などを設定し、新しい線種を作成します。また、線種に名称を付けられます。

線幅

線幅は0.01㎜から320㎜まで設定できます(16種類)。

【線幅設定】コマンドで書き込む線幅を変更できます。番号に対する線幅を変更します。


レイヤ依存とブロック依存

カラー・線種・線幅には、図形のレイヤ情報で変化する表示属性の[レイヤ依存]と、ブロックの配置属性で変化する表示属性の[ブロック依存]の設定があります。

レイヤ依存

【レイヤ設定】コマンドで、それぞれのレイヤごとに、表示・非表示情報だけでなく、カラー番号、線種番号、線幅番号を設定できます。

〔属性〕パネルや【属性設定】コマンドなどで、カラーや線種、線幅を[レイヤ依存]に設定し、図形を作図すると、そのレイヤ番号に設定したカラーや線種、線幅にしたがって表示されます。


補足

  • 作成したカラー、線種、線幅はデータファイルに登録されます(ファイル単位での保存になります)。
  • ステータスバーのカラー、線種、線幅を右クリックしても、設定ダイアログを表示し、それぞれの設定を行えます。
  • 作図したカラーごとに印刷時の線幅を設定することもできます。【印刷の設定】コマンドで[線幅を色で指定する]に☑を入れ、カラーに対して線幅を設定します。
  • 【環境設定】コマンドで以下の設定が行えます。

「表示」-「全般」またはステータスバーから【表示設定】コマンド

-[線色を印刷状態で表示]に☑を入れると、出力色の状態で画面表示されます。

-[線種を印刷状態で表示]に☑を入れると、出力線種の状態で画面表示されます。

☑を外す場合は、「編集時の線種」で画面表示されます。

-[線幅を印刷状態で表示]に☑を入れると、出力線幅の状態で画面表示されます。

☑を外す場合は、すべて同じ太さで画面表示されます。

ただし、「表示」-「全般」-「描画方法」で[DirectX]を設定した場合、線幅は常に1ドットになり、線種は常に出力サイズになります。

「その他」-「全般」

-[ダイアログで線種を定義通り表示]に☑を入れると、ステータスバーやダイアログボックスでの線種を定義通りに表示します。

☑を外す場合は、画像で表示します。


ブロック依存

〔属性〕パネルや【属性設定】コマンドなどでカラーや線種、線幅を[ブロック依存]で図形を作図します。

【ブロック登録】コマンドでブロックとして登録します。


ブロック定義の中に[ブロック依存]が設定されたブロックを、【ブロック挿入】コマンドで配置すると、配置時のカラーや線種、線幅にしたがって表示されます。

[配置時]

補足

  • レイヤ0にある図形にレイヤ依存の属性(カラー、線種、線幅)で作成された場合、その図形をブロック登録すると特別な表示属性になります。
  • レイヤ0でレイヤ依存属性で作成された図形は、レイヤ0のレイヤ属性ではなく、配置されたブロックのレイヤ属性(カラー、線種、線幅)で表示されます。
  • AutoCAD(DWG/DXF)への変換時にはそのままレイヤ依存はByLayer、ブロック依存はByBlockで相互に変換されます。
  • DRA-CADの旧バージョンやJw_cad(JWW)への変換時には、レイヤ依存はレイヤ属性の番号に、ブロック依存は白、実線、1番の線幅になります。
    ブロック定義の中にあるブロック依存は、もっとも配置されている数の多いブロックの属性に置き換わります。