2.2 属性

2.2.1 属性

DRA-CADでは鉛筆で紙に図面を描くイメージで画面上にマウスで図形を入力していきますが、このとき図面に描き込む図形に対して、7つの属性(レイヤ、カラー、線種、線幅、グループ、塗りカラー、材質)を設定できます。これらの属性を使い分けることにより、図面の編集効率があがります。

書き込み属性の設定

これから作図する図形の属性を設定するには、次の方法があります。

【属性設定】コマンドで設定する。

これから作図する図形のレイヤ、カラー、線種、線幅などの各属性を設定します(参照する図形が画面上にない場合)。


【属性参照】コマンドで設定する。

画面上に描かれている図形または線分を参照し、これから作図する図形の属性をダイアログボックスで設定します(参照する図形が画面上にある場合)。

また、「線描画優先」の場合は、[Ctrl]キーを押しながら線分をクリックしても、実行できます。

③〔属性〕パネルで設定する。

[ホーム]メニューの〔属性〕パネルでこれから作図する図形のレイヤ、カラー、線種、線幅などの各属性を設定します。

レイヤ

カラー

塗りカラー

線種

線幅

グループ

材質


④ステータスバーから設定する。

ステータスバーの各属性が表示されている場所にカーソルを合わせ、クリックするとリストが表示され、リストからクリックして書き込み属性を指定します。
ただし、グループは右クリックするとグループエディットボックスが表示され、書き込みグループ番号をキーボードから入力して設定します。


⑤キーボードから入力する。

 例:レイヤ10、カラー5、線種2番、線幅2番、グループ50番、塗りカラー5番、材質10番

レイヤ

L10 [Enter]キー

10番レイヤが設定される

カラー

C5 [Enter]キー

5番 水色が設定される

線種        

T2 [Enter]キー

2番 破線が設定される

線幅        

W2 [Enter]キー

2番 0.05㎜の線幅が設定される

グループ

G50 [Enter]キー

50番のグループが設定される

塗りカラー

F5 [Enter]キー

5番 水色が設定される

補足

  • 設定した属性はステータスバー、〔属性〕パネルに表示されます。

属性の変更

すでに作図済みの図形の属性を変更するために、次のコマンドが用意されています。

①【属性変更】コマンドで設定変更する。

レイヤ、カラー、線種、線幅などの各属性を、ダイアログボックスで設定し変更します。

②〔属性〕パネルで設定変更する。

画面上に描かれている図形や線分などを指定し、[ホーム]メニューの〔属性〕パネルで各属性を変更します。


③【図形のプロパティ】コマンドまたは【プロパティパレット】で設定変更する。

画面上に描かれている図形や線分などを指定し、各属性をダイアログボックスで設定し変更します。

また、[Alt]キーを押しながら線分を右クリックしても、実行できます。

④【属性/書式コピー】コマンドで設定変更する。

作図済みの図形と同じ属性または書式に変更できます。


属性のリスト

【属性リスト設定】コマンドで、レイヤ、カラー、線種、線幅などの各属性の組み合わせをあらかじめリストとして登録できます。

[リストを設定する方法]

登録する№の[名前]欄に名前を設定します。

それぞれの属性をクリックするとリストまたはパレットが表示されますので、クリックして設定し、[OK]ボタンをクリックします。

[呼出の方法]

設定されている№を選択し、[OK]ボタンをクリックすると、書き込む属性が設定されます。

また、指定した属性リストは【属性リストパレットに一覧表示され、№を指定するだけで、書き込む属性を一度に指定できます。

属性のインポート

【属性のインポート】コマンドで、別に保存してある図面から、レイヤ/カラー/線種/線幅の各設定を読み込めます。

寸法属性

【通り心】コマンドの「旧通り心」、【寸法線】コマンドの「旧寸法線」で寸法を作図した場合、寸法線と寸法文字は関連づけられています。この関連づけている属性を「寸法属性」といいます。

【旧寸法線属性変更】コマンドで、通常の線分と文字に寸法属性を設定または解除できます。


補足

  • 寸法線を【ストレッチ】コマンドなどで編集した場合、寸法文字の位置や数値を設定により自動的に変更できます。

寸法属性なし

寸法属性あり

数値のみ変更した場合

数値と位置を変更した場合

位置はそのままで、数値のみ

変更する。

数値を変更し、配置しなおす。