付.2 算術計算機能の関数一覧

DRA-CADでは、コマンドラインやダイアログボックスの数値入力用エディットコントロール
([A]ボタンが付属している入力ボックス)、文字の合計平均コマンドの「単純計算」機能において、算術計算をサポートしています。

算術の優先順位を決定する括弧「( )や「 」」、+-×÷などの四則演算、sinやcosなどの三角関数を使用して、例えば、以下のような入力に関してDRA-CADでは正しく算術計算を行えます。

[使用例]

・10と2の平均

( 10 + 2 ) / 2 =

・角度60度、長さ1000mmの線分のX成分

cos ( RAD(60) )*1000 =

[演算記号・常数]

+ 足し算
-         引き算
*         掛け算
/         割り算
^         べき乗

|          寸勾配

PAI πを表す定数(PAI=3.141592653589793238462643383279)


下では、DRA-CADがサポートしている関数を解説します。

付.2.1 関数リファレンス

abs

機能

絶対値を計算します。

書式

abs ( n )

acos

機能

アークコサインを計算します。

書式

acos ( x )

解説

acos関数は、0からπラジアンの範囲で x のアークコサイン値を返します。

xは、-1 から1までの範囲になければなりません。
xが -1より小さいか、または1より大きい場合には、戻り値は不定になります。

asin

機能

アークサインを計算します。

書式

asin ( x )

解説

asin関数は、-π/2ラジアンからπ/2ラジアンの範囲で x のアークサインを計算します。

x が -1より小さいか、または1より大きい場合には、戻り値は不定になります。

atan

機能

x のアークタンジェントを返します。

書式

atan ( x )

解説

x が0の場合、atan関数は0を返します。
atan関数は、-π/2ラジアンからπ/2ラジアンの範囲で値を返します。

cos

機能

コサイン(cos関数)を計算します。

書式

cos ( x )

解説

cos関数は、x のコサインを返します。

x は、ラジアン単位での角度。

DEG

機能

ラジアン単位 x を度単位に変換します。

書式

DEG ( x )

exp

機能

指数を計算します。

書式

exp ( x )

解説

exp関数は、成功すると、x の指数値を返します。

RAD

機能

度単位 x をラジアン単位に変換します。

書式

RAD ( x )

sin

機能

サインを計算します。

書式

sin ( x )

解説

sin関数はxのサインを返します。
x が 263 以上か、-263 以下のときは、計算結果の有効桁数が一部失われることがあります。
x は、ラジアン単位での角度。

sqrt

機能

平方根を計算します。

書式

sqrt ( x )

解説

平方根の値を返します。

x を負にすると、戻り値は不定です。

tan

機能

タンジェント(tan関数)を計算します。

書式

tan ( x )

解説

tan関数は、x のタンジェントを返します。
x を 263 以上または -263 以下にすると、結果の有効桁が一部失われることがあります。
x は、ラジアン単位での角度。