時刻日影図

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[法規(R)]メニュー→[時刻日影図(1)]

[コマンド名称]

SHADOWT

[コマンドコード]

J277

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18ページ

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[建築(K)][時刻日影図(T)]

時刻日影図を作成します。

コマンドを実行すると自動的に計算を開始します。計算が終わると、時刻日影図を作成します。

[2次元平面図]

[アクソメ図]

ダイアログ


①計算時(真太陽時または中央標準時)を指定します。

②赤緯、均時差を設定します。

[計算日]        

冬至/立冬/秋分/立秋/夏至/立夏/春分/立春/任意日から選択します。

[任意日]        

[計算日]で「任意日」を選択した場合に日付を入力します。

(例)2000年3月3日の場合

2000/03/03または2000/3/3

[赤緯]        

[計算日]で「任意日」を選択した場合に赤緯を度または度分秒で設定します(「任意日」以外は自動的に設定されます)。

(例)-20度30分45秒の場合

-20.5125または-20/30/45

[均時差]        

[計算時]で「中央標準時」を指定した場合に均時差を分または時分秒で入力します(「真太陽時」は自動的に設定されます)。

(例)10度38.4秒の場合        

10.64または10/38.4

③緯度、経度を度または度分秒で設定します。

(例)36度の場合

36

36度30分45秒の場合

36.5125または36/30/45または36:30:45

④敷地のY軸に対する真北方向の角度を度または度分秒で設定します。ダイアログに表示される方位表示は、ダイアログの上向きを図面のY軸正の向きとして表示しています。

(例)10度の場合

10

-10度30分00秒の場合

-10.5(または-10:30:0と入力し、ボタンをクリック)

⑤建物の各部の高さ、および日影の形状を算定するための算式の表を作成する場合に☑します。

⑥計算時間帯を設定します。

(例)8時の場合

8

8時30分45秒の場合

8.5125または8:30:45

⑦計算時刻を設定します。

[計算間隔]        

指定したピッチで時刻日影図を計算する場合に☑し、計算ピッチを入力します。

[任意時刻]        

指定した時刻の日影図を計算する場合に☑します。複数設定したい場合はカンマで区切ります。

(例)12時30分45秒の場合

12.5125または12:30:45

9時と9時30分の場合

9,9.5または9,9:30

⑧測定面を指定します。

[測面高さ]        

測定面の高さを設定します(単位:㎜)。

[レイヤの面]        

測定面の図形のレイヤを指定します。指定したレイヤの2Dポリライン(高さと厚みを考慮)と閉じた3Dポリラインが測定面になります。

⑨作成される時刻日影図について設定します。

[レイヤ]        

レイヤを指定して作成する場合に☑し、レイヤ番号を設定します。☐の場合は、現在の書き込み属性で作成します。

[時刻文字列]        

時刻文字列を記入する場合に☑します。

[文字サイズ]ボタン        

文字サイズ設定ダイアログを表示し、時刻文字列の文字サイズを設定します(詳細は【文字記入】コマンド参照)。


[倍率表]ボタンをクリックすると、方位角・倍率一覧シートダイアログが表示されます。

時刻日影図ダイアログの設定の値が反映するようになっています。[OK]ボタンをクリックすると、倍率・方位角を表にして書き込みます。

[有効桁数]        

方位角・倍率の小数点以下の桁数を設定します。

[端数処理]        

小数点以下の処理方法(切り上げ/切り捨て/四捨五入)を設定します。

[計算間隔]        

計算間隔(単位:分)を設定します。

[計算時間帯]        

計算時間帯を設定します。

[文字]        

文字のレイヤ・カラーを指定して作成する場合に☑し、その番号を設定します。
☐の場合は、現在の書き込み属性で作成します。

[線]        

表のレイヤ・カラーを指定して作成する場合に☑し、その番号を設定します。
☐の場合は、現在の書き込み属性で作成します。


操 作

1.計算時、緯度などを設定し、[OK]ボタンをクリックすると、計算が始まり、時刻日影図が作成されます。

2.[☑日影形状算定表]の場合は、作図位置を指示すると、日影形状算定表を配置します。

[2次元平面図]

[倍率表]

1.方位角・倍率一覧シートダイアログで有効桁数などを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

2.作図位置を指示すると、倍率表を配置します。

[2次元平面図]


補足

■参考

ある地点でのある時刻の(天球上の)太陽位置は、図1に示すように太陽方位角Aと太陽高度hによって決めることができる。太陽方位角Aは観測点Oと太陽を結ぶ直線の地平面への投影線と正南方向のなす角である。太陽高度hは太陽方位角方向の太陽と地平面のなす角度である。南中時は太陽方位角A=0であり、正南から西(午後)は+(プラス)、東(午前)は―(マイナス)の符号をつける。日の出、日没の時刻は太陽高度h=0であり、南中時(A=0)の太陽高度を南中高度という。

ある地点(緯度φ)のある日(太陽赤緯がδ)のある時刻(時角t)(真太陽時)の太陽高度hと太陽方位角Aは、三角法の公式により次式で与えられる。


太陽方位角を算出するときの注意。
sin
AとcosAの符号でどの方位に位置するか判断すること。

sinA>0,cosA<0のとき、太陽位置は西→北の方位にあり、

sinA<0,cosA<0のとき、太陽位置は東→北の方位にあり、

その他の場合、

ここに、

方位角はこの式の「A」、影の倍率は太陽高度hのtanの値の逆数となります。