本コマンドは、32ビット版のDRA-CADでのみ使用できます。

 簡単住宅3次元

[リボンメニュー]

[作成(M)]メニュー→[簡単住宅3次元(0)]

[コマンド名称]

EASY3D

[コマンドコード]

J521

[ショートカット]

[ポップアップメニュー]

11ページ

[プルダウンメニュー]

[作成(D)][簡単住宅3次元(Z)]

平面図から簡単に3次元建築モデルを作成します。

各部材を入力し、住宅レベルのモデリングを平面図からの入力で簡単に作成します。作成後、[図面に配置]ボタンをクリックすると、メインウィンドウへ配置することができます。
3次元のパーツとして建具や家具、衛生機器なども用意されています。材質が異なるものに関してはカラー番号で分類するので、あとから材質設定を行うときにも簡単に行えます。

ダイアログ


①メニューバー

コマンドを選択するプルダウンメニューを表示します。

②ツールバー

コマンドの機能がアイコンに割付けられています。それぞれのアイコンの上にマウスポインタを移動すると、コマンド名が表示されます。

[図面に配置]ボタン        

簡単住宅3次元データを図面に配置します。

[閉じる]ボタン        

簡単住宅3次元コマンドを終了します。

③タブ

3次元モデルを作成するためのコマンドを表示します。メニューバー同様にタブを選択して実行することができます。

④作業ウィンドウ

各階ごとにタブを選択します。壁や建具などを配置し、モデルを作成する作業エリアです。

⑤サブウィンドウ

入力したデータを3次元で表示します。サブウィンドウ内をマウスの左ボタンで上下左右にドラッグするとモデルが回転し、右ボタンで上下にドラッグすると、拡大/縮小表示します。

[全図形表示]モデル全体をサブウィンドウに最大表示します。

[平面図]平面図で表示します。

[東立面図]東立面図で表示します。

[南立面図]        南立面図で表示します。

[西立面図]西立面図で表示します。

[北立面図]北立面図で表示します。

[南東アクソメ]南東アクソノメトリック図で表示します。

[北東アクソメ]北東アクソノメトリック図で表示します。

[北西アクソメ]北西アクソノメトリック図で表示します。

[南西アクソメ]南西アクソノメトリック図で表示します。

[パース]パース(透視投影)で表示します。

また、ボタンをクリックすると、作業ウィンドウに大きく表示します。


⑥ステータスバー

入力モードとマウスポインタの位置を表示します。

⑦グリッドの表示について設定します。

[ピッチ]表示ピッチを指定します。

[強調]        グリッドを強調(濃い表示)するピッチを指定します。

⑧作業ウィンドウの表示モードについて設定する項目を☑します。

[下階プラン表示]入力する階の下階のプランを表示します。

[上階プラン表示]入力する階の上階のプランを表示します。

⑨サブウィンドウまたは作業ウィンドウの3次元表示について設定する項目を☑します。

[隠面除去表示]隠面除去表示します。

[屋根を表示する]屋根を表示します。

[3階を表示する]3階を表示します。

[2階を表示する]2階を表示します。

[天井を表示する]各階の天井を表示します。

[鳥瞰用で表示する]外壁の高さを基本天井高に揃えます。

[外観のみを表示]外観のみを表示します。

[GL面を表示する]GL面を表示します。

[☐鳥瞰用で表示する]

[☑鳥瞰用で表示する]

[☑GL面を表示する]


メニュー

ファイルメニュー

[新規作成]基本設定-新規作成ダイアログを表示し、簡単住宅3次元データを新たに作成します。

〔基本寸法〕タブ

建物形状を決める基本設定を設定します。

[規模]

[モジュール]モジュール(空間を構成する基準寸法)を指定します。

[スパン数X(Y)方向]X(Y)方向のスパン数を指定します。

[壁の仕上寸法]

[外壁]通り心から外壁の仕上までの寸法を指定します。

[大壁]通り心から内壁(大壁)の仕上までの寸法を指定します。

[真壁]通り心から内壁(真壁)の仕上までの寸法を指定します。


[基本寸法と寸法押さえ]
建物形状を決める基本寸法(1階床高/1階階高/2階階高/3階階高/ピロティ軒天下り)を指定します。

〔属性〕タブ

主な部位のレイヤ・色を指定します。
右のカラーチャートから色を選択し、部位の色ボックスにドラッグすると、色が変更されます。

[開く]

ファイルを開くダイアログを表示し、選択した簡単住宅3次元データを読み込みます(詳細は【開く】コマンドを参照)。

[上書き保存]

現在作業中の簡単住宅3次元データを、同じ場所、同じファイル名で上書き保存します。

[名前を付けて保存]

名前を付けて保存ダイアログボックスを表示し、簡単住宅3次元データをモデルファイル(*.k3d)で保存します(詳細は【名前をつけて保存】コマンドを参照)。

[基本設定変更]        

基本設定-変更ダイアログを表示し、現在設定されている基本設定などを変更します。


元のスパン数より小さいスパンが指定された場合は、確認のダイアログが表示されます。

[基点変更]        

作業ウィンドウのグリッドを、直接指示して基点を変更します。

また、基点マークをドラッグすると、建物全体を移動することができます。

[閉じる]        

簡単住宅3次元コマンドを終了します。

編集メニュー

[元に戻す]変更された図形を、変更前の状態に戻します。

[(やり直し)]【元に戻す】コマンドで一度取り消した操作をやり直します。

[削除]すでに配置した設備機器、家具、室を削除します。


[設備機器][家具]

編集可能な対象の基点位置に赤丸が表示され、赤丸をクリックすると削除されます。

[室]

右ボタンでドラッグして室全体を囲むと削除されます。

右ボタンでドラッグして室の一部を指定すると、指定した範囲内の室だけを切断して削除されます。

また、ドラッグして範囲を指定すると、範囲内に基点が含まれる対象を削除します。右ボタンでドラッグして範囲を指定すると、範囲内のすべての情報(室も含めて)が削除されます。

[ドラッグして範囲を指定]

[右ボタンでドラッグして

範囲を指定]


[移動・複写]

すでに配置した設備機器、家具を移動または複写します。

編集可能な対象の基点位置に赤丸が表示され、赤丸をドラッグすると移動し、[Ctrl]キーを押しながらドラッグすると複写します。

また、移動・複写する時に[スペース]キーを押すと、基点を中心に45°ずつ回転し、矢印キーを押すと、

左右または上下に反転します。

[プロパティ]

室・バルコニー・ポーチ・陸屋根・柱の情報を表示します。

例えば入力済みの室名をクリックすると、プロパティダイアログが表示され、選択した室の個別情報を変更することができます。

[チェック付き項目をこの階の全ての室に反映する]

☑した項目の設定を現在作業している階のすべての室に反映します。


表示メニュー

[全体表示]モデル全体を作業ウィンドウ内に最大表示します。

[拡大]指定した範囲を拡大表示します。

[ズームアップ]表示範囲を一定比率で拡大します。

[ズームダウン]表示範囲を一定比率で縮小します。

ヘルプメニュー

[目次]        簡単住宅3次元コマンドのヘルプダイアログを表示します。

[バージョン情報]簡単住宅3次元コマンドのバージョンを表示します。


入力タブ

〔建物形状〕タブ

外壁、内壁、バルコニー、階段、ポーチ、屋根などを入力します。

[室]室入力モードにします。「室の設定」が表示され、室の情報を個別に設定します。

[名称]部屋の名前を指定します。

「部屋-1-01」「モード-階数-通し番号」

部屋名を変更する場合はボタンをクリックし、ドロップダウンコンボから選択または直接入力します。すでに入力された室を選択するには、リストから指定します。

また、[室]ボタンをクリックすると新しい通し番号の名前がリストに追加されます。

[FL]基本床高からの床高さを設定します。

[CH]天井高を設定します。

[幅木]幅木の高さを設定します。

[壁タイプ]        

壁のタイプ(大壁/真壁/壁なし)を指定します。
「真壁」を指定した場合は、長押、天井廻縁を自動的に作成します。
また、「壁なし」を指定した場合は、壁を作成しません。ユニットバスの場合などで指定します。

[壁仕上]        

壁の仕上(洋室/和室/タイル)を指定します。

[床仕上]        

床の仕上(フローリング/カーペット/畳/タイル)を指定します。

[入力方法]

リストから「室名称」を指定し、グリッドに沿って対角にドラッグすると、室が入力されます。

右ボタンでドラッグすると、削除されます。

同じ室で入力すると自動包絡します。四角形以外のL字形などの部屋が入力できます。

入力した室の範囲内で[Ctrl]キーを押しながらクリックすると、指定した室の入力モードになります。

入力した室の範囲外で[Ctrl]キーを押しながら右クリックすると、リストに新しい室名が追加され、新しい室の入力モードになります。

[バルコニー]        

バルコニー入力モードにします。「バルコニーの設定」が表示され、バルコニーの情報を個別に設定します。

[名称]バルコニーの名前を指定します(詳細は[室]を参照)。

[FL]基本床高からの床高さを設定します。

[手摺高]手摺の高さを設定します。

[軒天下り]基本床高からの軒天下がりを設定します。

[手摺タイプ]手摺のタイプを指定します。

[入力方法]        

リストから「バルコニー名称」、手摺のタイプを指定し、グリッドに沿って対角にドラッグすると、バルコニーが入力されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。


[ポーチ]        

ポーチ入力モードにします(1階(GLレベル)のみ設定)。「ポーチの設定」が表示され、ポーチの情報を個別に設定します。

[名称]ポーチの名前を指定します(詳細は[室]を参照)。

[GL]GLからの高さを設定します。

[種類]ポーチの種類(ポーチ/テラス/ぬれ縁)を指定します。

[ポーチ]/[テラス]

[ぬれ縁]

[入力方法]        

リストから「ポーチ名称」、種類を指定し、グリッドに沿って対角にドラッグすると、ポーチが入力されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。

[陸屋根]

陸屋根入力モードにします(2階以上で設定)。「陸屋根の設定」が表示され、陸屋根の情報を個別に設定します。

[高さ]パラペットの高さを設定します。

[パラペットタイプ]パラペットのタイプを指定します。

[入力方法]        

パラペットのタイプを指定し、グリッドに沿って対角にドラッグすると、陸屋根が入力されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。


[勾配屋根]        

勾配屋根入力モードにします(2階以上で設定)。「勾配屋根の設定」が表示され、勾配屋根の情報を個別に設定します。

[勾配]屋根勾配を設定します。

[軒の出]軒の出を設定します。

[けらばの出]妻の出を設定します。

[けらば見付]けらばの見付け幅を設定します。

[軒先タイプ]軒先、軒裏のタイプを指定します。

[軒樋を作成する]軒樋を作成する場合に☑します。

[☑軒樋を作成する]

[入力方法]

軒先のタイプを指定し、グリッドに沿って対角にドラッグすると勾配屋根が入力されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。


また、[Ctrl]キーを押しながら室の桁部分に沿ってドラッグすると、切妻屋根や片流れ屋根に変更されます。

[切妻屋根]

[片流れ屋根]

[階段]

階段入力モードにします。「階段の設定」が表示され、階段の情報を個別に設定します。

[階段タイプ]階段のタイプを指定します。

[段数]階段の段数(14段または15段)を指定します。

[2層通し]        1階から3階までの通し階段を配置する場合に☑します。

[入力方法]

タイプを指定し、グリッドをクリックすると階段が配置されます。

配置直後は、配置基点に赤丸が表示され、移動・複写や削除ができます(詳細は[削除]・[移動・複写]を参照)。他の入力モードに変更すると、配置が確定します。

また、配置する時に[スペース]キーを押すと基点を中心に90°ずつ回転し、矢印キーを押すと、左

右または上下に反転します。

[柱]

柱入力モードにします。「柱の設定」が表示され、柱の情報を個別に設定します。

[Wx] [Wy]四角柱のサイズを設定します。

[R]円柱の直径を設定します。

[H]基本床高からの柱の高さを設定します。

[Fh]基本床高からの柱の底面の高さを設定します。

[形状]柱のタイプ(四角形/円形)を指定します。

[入力方法]

形状を指定し、グリッドをクリックすると柱が配置されます。右クリックすると、削除されます。

[床オプション]

床オプション入力モードにします。「床オプション」が表示され、床の種類(吹き抜け/床の間/板の間)を選択します。

[FL]「床の間」を選択した場合に、床の間の高さを設定します。

[入力方法]

床の種類を選択し、グリッドに沿って対角にドラッグすると、選択した床が配置されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。

[壁オプション]

壁オプション入力モードにします。「壁オプション」が表示され、壁の種類(外部

袖壁/内部袖壁/下り壁/手摺壁)を選択します。

[天井-]「下り壁」を選択した場合に、天井からの下り寸法を設定します。

[手摺高]「手摺壁」を選択した場合に、手摺壁の高さを設定します。

[手摺タイプ]「手摺壁」を選択した場合に、手摺のタイプを設定します。

[入力方法]

配置するグリッドに沿ってドラッグすると、選択した壁が入力されます。右ボタンでドラッグすると、削除されます(詳細は[室]を参照)。

例:内部袖壁

例:下り壁

〔建具〕タブ


外部建具、内部建具を入力します。

[建具種類]        

外部建具または内部建具のタイプを指定します。

[W]建具の幅を設定します。

[H]建具の高さを設定します。

[Fh]基本床高から建具の下端までの高さを設定します。

[sW]外部建具では、片引き窓の開口寸法、コーナー窓の第二幅などを指定し、内部建具では親子扉の子扉の幅などを設定します。

[開く]指定した[建具種類]により開いた建具を配置する場合に☑します。

[付属品1]        

指定した[建具種類]により付属品1(外部建具では、雨戸、シャッター、面格子、クロス格子など、内部建具ではレバーハンドル、押し板、握り玉など)を指定します。

[付属品2]        

指定した[建具種類]により付属品2(外部建具では、庇など)を指定します。

[入力方法]

建具の種類を指定し、グリッドをクリックすると建具が配置されます。

配置直後は、配置基点に赤丸が表示され、移動・複写や削除ができます(詳細は[削除]・[移動・複写]を参照)。他の入力モードに変更すると、配置が確定します。

例:[外部建具]

また、雨戸付の場合や開き戸などでは、配置する時に矢印キーを押すと雨戸などの位置や開く方向を反転します。


〔設備機器〕タブ

台所、トイレ、浴室の設備機器を入力します。

[入力方法]

[台所](または[トイレ・ユーティリティ]、[浴室])から指定し、グリッドをクリックすると設備機器が配置されます。

基点が順番に変更になります。

配置直後は、配置基点に赤丸が表示され、移動・複写や削除ができます(詳細は[削除]・[移動・複写]を参照)。他の入力モードに変更すると、配置が確定します。

例:キッチン

また、配置する時に[スペース]キーを押すと、基点を中心に45°ずつ回転、[5]キーを押すと5°ずつ、[1]キーを押すと1°ずつ回転します。[Home]キーを押すと回転角度を0度に戻します。さらに矢印キーを押すと、左右または上下に反転します。


〔家具・小物〕タブ

家具・小物を入力します。

[家具・照明・小物(サイズ固定)]サイズの変更できない家具などを指定します。

[配置位置]家具を配置する位置(床/天井/FL)を指定します。

「FL」を選択した場合に、床から家具の底面の高さを設定します。

[床]

[天井]

[FL]

[家具(サイズ可変)]

サイズの変更できる家具などを指定し、サイズを設定します。

[W]家具の幅を設定します。

[D]家具の奥行きを設定します。

[H]家具の高さを設定します。

[入力方法]

[家具・照明・小物(サイズ固定)]または[家具(サイズ可変)]から指定し、グリッドをクリックすると、家具・小物が配置されます(詳細は[設備機器]を参照)。


操 作

[室の入力]

グリッドに沿って左ボタンでドラッグすると、部屋が描けます。

2.1.と同様にドラッグし、同じ部屋を描きます。

3.ボタンをクリックし、新しい通し番号の名前をリストに追加します。

4.1.と同様にドラッグし、新しい部屋を描きます。

5.〔2階〕タブをクリックし、「2階」を表示します。


6.1.と同様にドラッグし、部屋を描きます。

1.〔建具タブ〕をクリックし、建具入力モードにします。

2.建具を選択して壁上でクリックすると、建具が配置されます。

3.雨戸などがある場合は配置する時に矢印キーで方向を指定してからクリックします。


[図面に配置]

1.[図面に配置]ボタンをクリックします。

2.カーソルに作成された3次元モデルが表示されます。作図位置を指定すると、3次元モデルが図面に配置されます。


補足

https://www.lixil.co.jp/