ドキュメントパレット

[リボンメニュー]

[パレット]メニュー→[ドキュメントパレット(D)]

[コマンド名称]

PLTDOC

[コマンドコード]

J749

[ショートカット]

[ポップアップメニュー]

[プルダウンメニュー]

[ウィンドウ(W)][ドキュメントパレット(D)]

ドキュメントパレットの表示/非表示を切替えます。

ドキュメントパレットは、特定のプロジェクトに属する図面ファイルや画像、文書ファイルなどを一括して管理し、まとめます。
ファイルはカテゴリ
ごとにツリー形式で分類でき、その分類単位や複数のファイル単位で一括して印刷、ファイル形式変換、文字の検索や置換、重ね合わせての比較などが行えます。

またファイルに複数のキーワードを付加することができ、同一のキーワードを持つものをまとめて☑し、操作することができます。ファイルに対するキーワード設定や分類は自由に行うことができるので、柔軟な運用が可能です。
ワークスペースを利用することで、起動直後にファイㇽを開かなくても、前回、DRA-CAD終了時に開いていたファイルや表示状態のまま開くことができます。

パレット

〔分類〕タブ

〔分類〕タブでは、リスト名と分類名がツリー形式で表示されます。

(青)

ドキュメントリストのルートアイコンです。

(緑)

ワークスペースのルートアイコンです。

(赤)

現在開いているファイルのルートアイコンです。

(青)

現在開いているファイルに表示されるマークです。

(赤)

更新されているファイルに表示されるマークです。

ファイルが見つからないときに表示されるマークです。

一つのプロジェクトとして登録したファイルを表示します。分類には図面に限らず、任意のファイルを登録することができます。

ファイルとともに☑をつけて操作対象を選択します。

分類は自由に作成、削除することができます。変更したい分類名を選択し、[F2]キーを押すと、名前を変更することもできます。また、分類名をドラッグして移動することもできますので、「現在開いているフォルダからファイルをドラッグして、移動先の分類にファイルを追加することもできます。

1.パレット内の空いているところで右クリックすると、以下のメニューが表示されます。

[分類を追加]        

新規に分類を追加します。

[ドキュメントリストの新規作成]

現在編集中のドキュメントを削除し、新規に作成します。

[ドキュメントリストを開く]        

ファイルを開くダイアログを表示し、保存してあるドキュメントリストの
ファイル(拡張子は.dpj)を読込み、現在のドキュメントリストと置き換えます(詳細は【開く】コマンドを参照)。

[ドキュメントリストを上書き保存]

現在開いているドキュメントリストを上書き保存します。

[ドキュメントリストに名前を付けて保存]

名前を付けて保存ダイアログを表示し、現在設定しているドキュメントリスト(拡張子は.dpj)を保存します(詳細は【名前をつけて保存】コマンド参照)。

[表示を更新]        

最新の情報に更新します。

2.「分類を右クリックすると、以下のメニューが表示されます。

[“○○”にファイルを追加]

選択した分類にファイルを追加します。

[“○○”を削除]        

選択した分類を削除します。

[“○○”のプロパティ]

選択した分類のプロパティ(登録情報)ダイアログを表示し、分類名を変更したり、選択した分類に追加されたファイルの数を確認することができます。

[ファイルを開く]        

選択した分類で☑されたファイルを開きます。複数のファイルを1度に開くときに便利です。


[ファイルを印刷]        

[複数ファイルの印刷]ダイアログを表示し、☑したファイルを印刷します。

①「分類」または②「現在開いているファイル」で右クリックすると、メニューが表示されます。
[ファイルを印刷]を選択すると、[複数ファイルの印刷]ダイアログが表示され、☑しているファイルが「印刷するファイル」のリストに表示されます。[印刷]ボタンをクリックすると、リスト順に印刷されます。リスト内のファイルごとに印刷する/しないの設定や、印刷順、用紙の大きさ、方向などを変更して印刷も可能です(操作の詳細は、【すべて印刷】コマンドを参照ください)。

例:①「分類」で右クリックした場合


[ファイル形式を変換]        

[ファイル形式変換]ダイアログを表示し、複数のファイルを一括変換します。

①「分類」または②「現在開いているファイル」から右クリックすると、メニューが表示されます。
[ファイル形式を変換]を選択すると、☑されたファイルを指定したファイル形式に一括して変換します。

[変換するファイル形式1][変換するファイル形式2]に設定が可能ですので、2つの異なる形式に同時に変換できます。例えば、出力例としてPDF、データとしてDWGに変換して渡すときなどに便利です。
変換するファイル形式を1つにする場合は、[変換するファイル形式2]を[なし]に設定します。

例:②「現在開いているファイル」で右クリックした場合

[OK]ボタンをクリックすると、変換するファイル形式の書き出しダイアログを表示し、変換方法を設定します(各ファイル形式の保存のコマンドを参照)。


  • [☐ 1 つのPDF にまとめる]の場合に、

[レイヤ分けを行う]が有効になります。

[変換するファイル形式]

変換後のファイルの種類を指定します。

図面形式:MPUW/MPS / MPZ / MPX / MPW / MPP / DWG / DXF / JWW / JWC / SFC / P21

画像形式:BMP / TIFF / JPEG / PNG

その他の形式:PDF / XML(MPXL)

[1つのPDFファイルにまとめる]

PDF形式を指定した場合に、複数のファイルを1つのPDFファイルにまとめて作成します。

[1つにまとめた時のファイル名]

[☑1つのPDFファイルにまとめる]の場合に、ファイル名を設定します。

[変換先のフォルダ]

変換後のファイルの保存先を指定します。
[参照]ボタンをクリックすると、[フォルダーの参照]ダイアログが表示され、変換後に保存するフォルダーを指定することができます。

また、画像形式を指定した場合は、[画像へ変換]ダイアログを表示し、変換方法を設定します。

[DPI]        

像のDPI(解像度)を数値で指定します。

[色数]        

黒(1bit)/フルカラー(24bit)から色数を選択します。

[圧縮する]        

TIFF形式で[色数]を白黒(1bit)に設定した場合はG4圧縮、フルカラー(24bit)に設定した場合はLZW圧縮が行えます。

[属性のインポート]        

チェックされている複数ファイルに対して、他のファイルから一括して属性をインポートします。

[文字の検索]/[文字の置換]

〔検索〕タブに切り替わり、☑されたファイル内の文字を検索、または置換します(詳細は〔検索〕タブを参照)。

[重ね合わせ比較]        

[重ね合わせ表示]ダイアログを表示し、☑されたファイルを重ね合わせて表示します。

重ね合わせて表示するファイルを指定してそれぞれの表示色を設定し、設定する項目を☑します。

[ORで描画(背景色は黒)]        

【環境設定】コマンドの表示」-「全般」-[線をORで描画]と[塗りつぶしをORで描画]を☑し、データをOR描画します。
「表示」-「全般」-「描画方法」で[DirectX]を設定している場合でも、GDIでの描画になります。

[TrueTypeをDRA文字表示]

環境設定】コマンドの「表示」-「文字」-[☑TrueTypeをDRA文字表示]にして、DRA-CADフォントで表示します。

[チェックしたファイルに重ねる]

ストで☑されているファイルに重ね合わせて表示します。☐の場合は、リストに表示されているファイルをすべて重ね合わせて表示します。

[重ね合わせ位置]

[作図原点を基準に]

比較するファイルの作図原点が一致するように重ねあわせて表示する場合に☑します。

[自動位置合わせ]

較するファイルの位置合わせを、自動的に調整する場合に☑します。図面データを分析して得られた通り芯の位置情報を元に位置合わせを行います。

3.「分類」または「現在開いているファイル」にあるファイルを右クリックすると、以下のメニューが表示されます。

[“○○”を開く]        

選択したファイルを開きます。DRA-CADで開けないファイルは関連づけられているプログラムが起動し、ファイルを開きます。

[“○○”を削除]        

選択したファイルをリストから削除します。

[“○○”のプロパティ]        

選択したファイルのプロパティ(登録情報)ダイアログを表示し、確認することができます。
また、キーワードを設定することもできます。


[“○○”を印刷]        

プリンタの設定ダイアログを表示し、選択された図面を印刷します。

[ファイル形式を変換]        

ファイル形式変換ダイアログを表示し、☑された図面のファイル形式を変換します。

[“○○”へ属性のインポート]        

指定したファイルへ、他のファイルから属性をインポートします。

[文字の検索]/[文字の置換]

〔検索〕タブに切り替わり、☑されたファイル内の文字を検索または置換します(詳細は〔検索〕タブを参照)。

[重ね合わせ比較]        

重ね合わせ表示ダイアログを表示し、☑されたファイルを重ね合わせて表示します。

[“○○”をエクスプローラで開く]

選択したファイルをエクスプローラで表示します。

4.ワークスペースの初期状態では以下が表示されます。

ワークスペースには、必ず「前回終了時のワークスペース」があり、ここにはDRA-CADを終了するときに開いていたファイルや図面の表示状態を保存します。
複数のプロジェクトを作業する場合は、プロジェクトごとに保存できます。ワークスペースを切り替えることで、各プロジェクトの保存時に開いていたファイルや図面の表示状態を再現でき、すぐに作業の続きが行えます。



ワークスペース1つにつき、1つのファイルが、ドキュメントの「¥archi pivot¥dracad 2025¥WORKSPACE」フォルダー内に、拡張子「.dwsx」ファイルで保存されます。

ワークスペースのところで右クリックすると、現在の状態をワークスペースとして名前を付けて保存できます。

各ワークスペースのところで右クリックすると、以下のメニューが表示されます。

前回終了時のワークスペースで右クリック

新しく保存したワークスペースで右クリック

[”〇〇”のワークスペースへ切替える]

開いているファイルはすべて閉じ、指定したワークスペースのファイルに切り替えます。

[”〇〇”のワークスペースを開く]

開いているファイルに追加して、指定したワークスペースのファイルを開きます。

[”〇〇”のワークスペースを現在の状態で上書き保存]

指定したワークスペースに、「現在開いているファイル、その図面の表示状態」を上書き保存(.dwsx)します。

[”〇〇”のワークスペースを削除]

ワークスペースの定義ファイル(.dwsx)を削除して、ドキュメントパレットのリストから削除します。

[”〇〇”のワークスペースをエクスプローラで開く]

ワークスペースの定義ファイル(.dwsx)が保存された場所を、エクスプローラで開きます。


[前回終了時のワークスペースを開く]

①DRA-CADを終了します。

DRA-CADを終了すると、自動的に「開いているファイル、その図面の表示状態」を、[前回終了時のワークスペース]に保存されます。

②DRA-CADを起動します。

(ここではファイルを何も開いていない状態とします。)


③[前回終了時のワークスペース]で右クリックすると、メニューが表示されます。

[前回終了時のワークスペースを開く]をクリックします。

前回、DRA-CAD終了時に「開いていたファイル、図面の表示状態」で開きます。


補足



[ワークスペースに保存]

①[ワークスペース]で右クリックし、[現在の状態をワークスペースとして保存]をクリックします。

②ワークスペースの名前を設定します。

新しいワークスペース(.dwsx)を保存します。「現在開いているファイル、その図面の表示状態」で保存されます。

 

例:名前を「H邸-平面図」とする

保存すると、保存したファイル名(例:「H邸-平面図.dwsx」)が表示されます。


[ワークスペースをもう1つ保存する]

①別のDRA-CADファイルを開きます。

②[ワークスペース]で右クリックし、[現在の状態をワークスペースとして保存]をクリックします。

名前を「H邸-立面図」とする

保存すると、保存したファイル名(例:「H邸-立面図.dwsx」)で表示されます。

[ワークスペースを切替える]

①[H邸-立面図]から[H邸-平面図]に切替えます。

[H邸-平面図]を右クリックして、[H邸平面図へ切替える]をクリックします。


現在開いているファイルをすべて閉じて、ワークスペースで指定したファイルを開きます。

この例では、開いていた「立面図」ファイルをすべて閉じて、ワークスペースで保存した「平面図」のファイルを2つ、保存した表示状態で開きます。

[保存したワークスペースを開く]

①[H邸-立面図]で右クリックして、[H邸-立面図を開く]をクリックします。


現在開いているファイルに追加して、ワークスペースで指定したファイルを開きます。

この例では、現在開いている「平面図」に追加して、ワークスペースで保存した「立面図」の2つのファイルを保存時の表示状態で開きます。


〔検索〕タブ

検索文字列で指定した文字列を検索します。またその文字列を置換文字列で指定した文字列に置き換えます。

文字列を指定し、[検索/置換を実行]ボタンをクリックすると、検索/置換結果が表示されます。

①〔分類〕タブで表示されている分類を指定し、検索する設定項目を☑します。

[チェックされているファイルのみ検索]

分類内で☑されているファイルを検索、または置換の対象とします。

[図面内文字列から]        

図面内に書かれている文字列を検索対象とします。

[キーワードから]        

図面に設定されているキーワードを検索対象とします。

②検索する文字列を設定します。

[全体一致]        

検索文字列と全体が一致する文字列のみ対象とします。☐の場合は、設定した文字を含む文字列も対象とします。

③検索した文字列を他の文字列に置き換えたい場合に☑し、置き換える文字列を入力します。

[確認]        

文字列の置換を決定する前に確認のマウスが表示されます。左ボタンを押すと、置換されます。


[検索/置換を実行]ボタンをクリックすると検索または置換結果が枠内に表示されます。

[検索結果をクリア]        

枠内に表示された検索結果を削除します。

[検索/置換結果を分類に追加]        

検索結果(検索文字列があるファイル)を、検索文字列を分類名として、〔分類〕タブに追加します。

〔フォルダ〕タブ

フォルダと図面ファイルが表示され、ファイルをダブルクリックすると、その図面が開かれます。

[F5]キーを押すと、最新の情報に更新します。

また、図面ファイルをドラッグ&ドロップすると、以下のメニューが表示されます。

[開く]        

図面ファイルを開きます。

[展開して貼り付け]        

図面を展開して貼り付けます(詳細は【コピー&ペースト】コマンドの〔ペースト〕タブを参照)。

[シンボル挿入]        

シンボルとして挿入されます(詳細は【シンボル挿入】コマンドを参照)。

[ブロック挿入]        

ブロックとして挿入されます(詳細は【ブロック挿入】コマンドを参照)。

[オーバーレイ挿入]        

オーバーレイファイルとして挿入されます(詳細は【オーバーレイ挿入】コマンドを参照)。

例:[展開して貼り付け]

カーソルに選択された図面ファイルが表示されます。配置する位置を指示すると、図形として配置されます。


操 作

[ファイルの登録方法1]

1.分類名で右クリックすると、メニューが表示されます。

2.「ファイルを追加」をクリックすると、ファイルを開くダイアログボックスが表示されます。
開きたいファイル名を指定し、[開く]ボタンをクリックすると、ファイルが分類に登録されます。

[ファイルの登録方法2]

エクスプローラから登録したいファイルを分類名にドラッグ&ドロップすると、該当するファイルを登録します。


[ファイルの登録方法3]

現在開いているファイルを追加する場合は、追加したい分類名にファイルをドラッグ&ドロップすると、ファイルを登録します。

[ファイルを開く方法1]

登録されているファイルをダブルクリックすると、該当するファイルを表示します。

[ファイルを開く方法2]

複数のファイルを開く場合は、開きたいファイル名に☑をつけて分類名で右クリックします。
メニューが表示されますので、「ファイルを開く」をクリックすると、該当するファイルを一括で表示します。

[ファイルを開く方法1]

[ファイルを開く方法2]

[リストの保存方法]

1.〔分類〕タブのパレット内で右クリックし、編集メニューを表示します。

2.「ドキュメントリストに名前を付けて保存」をクリックすると、名前を付けて保存ダイアログが表示されます。ファイル名(拡張子*.dpj)を入力します。

3.[保存]ボタンをクリックすると、ドキュメントリストが保存されます。
「新規リスト」がファイル名に変わります。

[リストを開く方法]

1.〔分類〕タブのパレット内で右クリックし、編集メニューを表示します。

2.「ドキュメントリストを開く」をクリックすると、現在編集中のドキュメントリストを破棄する確認のメッセージダイアログが表示されます。

3.[OK]ボタンをクリックすると、「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。
開きたいファイル名を指定し、[開く]ボタンをクリックすると、登録されているドキュメントリストが開きます。