文字記入
[リボンメニュー] | [文字(T)]メニュー→[文字記入(Z1)]→[文字記入(1)] | |
[コマンド名称] | TEXT | |
[コマンドコード] | J98 | |
[ショートカット] | - | |
[ポップアップメニュー] | 6ページ | |
[プルダウンメニュー] | [文字(T)]→[記入(T)] |
文字を記入します。
DRA-CAD独自のベクターフォントとWindowsのTrueTypeフォントとプリンターフォントを使用することができます(『ユーザーズマニュアル』の「第2章DRA-CADの概要」の「2.4.6文字」参照)。
①書き込む文字列を入力します。
エディットボックス内で右クリックすると、以下の編集メニューが表示されます。
[過去に入力した文字列を表示] 過去に入力した文字列が表示されます。文字列を選択すると、文字入力欄に設定されます。 最大15個まで表示します。それを超えた場合は古いものから削除され、新しい文字列が表示されます。 文字数は、最大半角40文字、全角20文字、それを超えた場合は、末尾に 「…」が追加され、省略して表示されます。 【文字記入】コマンドで履歴に表示されている文字列は、下記のコマンドでも表示されます。 【複数文字修正】、【図形のプロパティ】、【引出線】、【距離測定】、【注記】、【計算文字記入】、【領域属性編集】、【プレゼン矢印】 |
②文字スタイルを登録すると、登録した文字スタイル名が表示されます。文字スタイルを選択します(詳細は【文字スタイル登録】コマンドを参照)。
[個別設定]
文字スタイルを使わずに各項目を設定します。
③文字のフォント名を選択します。
④文字列の原点位置を指定します。カーソルの十字の位置が文字列の原点位置となり、配置する時の基準点になります。
例:[Ctrl]キーと[5]キーを押すと、中央中に原点位置を変更して配置できます。
⑤文字のサイズ(高さ・幅・間隔)を設定します。
[高さ]
文字高さを設定します。
[幅]
文字幅を設定します。
[間隔]
文字間隔を設定します。
[高さ]=で[幅]を参照 [幅]=で[高さ]を参照 [間隔]=で[幅]を参照
⑥回転して配置する場合に☑し、その角度を設定します。
[Ctrl]キーを押しながら左クリックすると、「+方向」に45度(初期値)回転します。
[Ctrl]キーを押しながら右クリックすると、「-方向」に45度(初期値)回転します。
クリックした回数分、回転します。配置は、[Ctrl]キーを離してクリックします。
【環境設定】コマンドの「操作」-「マウス」-[CTRL+クリック回転角]で角度の設定、変更が可能です。
[Ctrl]+[Shift]+クリックで線分にあわせる | [Ctrl]+[Shift]+右クリックで180度回転 |
⑦傾き、改行幅を設定します。
[傾き]
文字の傾斜角度を設定します。
[改行幅]
複数行の文字列を記入するときの改行幅を設定します。
[傾き] | [改行幅] |
⑧カーソルから原点を離して記入する場合に☑し、その距離を設定します。
例:原点(中央下)で、Y=500と設定した場合
⑨スタイル名が「個別設定」以外の場合に、現在の属性リストにスタイル名と同じ属性リスト名があれば、その属性で文字記入します。
⑩オプションを設定する項目を☑します。
⑩-1 文字飾りを設定します。
[ボールド]
太字にします。
[イタリック]
斜体にします。
[下線]
文字列に下線を引きます。
[取消し線]
文字列に取消し線を引きます。
⑩-2 文字列の記入方法を設定します。
[半角幅半分]
半角文字の文字幅を全角文字の文字幅の半分にします(幅に0以外の数値を入力している場合に有効)。
[出力サイズ指定]
出力時のサイズで指定します(現在作業中の図面縮尺に従います)。
☐の場合は、出力時のサイズに図面縮尺の逆数倍掛けた値(例:出力サイズ3㎜、図面縮尺1/100 3×100=300㎜)で指定します。
[作図範囲指定]
配置する範囲を指定し、その中に収まるように自動改行します。
[幅固定均等割付]
指示された2点の全長から文字の幅を固定し、間隔を自動計算します。
[間隔固定均等割付]
指示された2点の全長から文字の間隔を固定し、幅を自動計算します。
[作図範囲] | [幅固定均等割付] | [間隔固定均等割付] |
[縦書き文字]
文字を縦書きで記入します。縦書き文字は原点を基準に縦書き方向が決まります。
[SXF仕様表示]
文字幅を設定した文字列を、文字列長さの範囲内で、Windowsフォントのデザイン時の比率でプロポーショナル表示を行います。
[横書き] MSゴシック [回転] 270度 | [縦書き] @MSゴシック [回転] 270度 | |
[SXF仕様表示] MSゴシック | ||
[背景色で塗りつぶし]
文字列を背景色で塗りつぶして作図します。
[☐背景色で塗りつぶし] | [☑背景色で塗りつぶし](例:背景色 白) | |
⑪画面上で配置している文字列を、①で入力した文字列に置換します。
⑫[文字列]メニューを表示します。文字列取得のためのメニューです。
[記入エディタ表示]
記入文字エディタダイアログを表示します。文字記入の入力欄が小さい場合に使用します。
ファイル 編集 |
|
[図面から]
図面から文字列を参照して、記入文字列を取得することができます。
[テンプレートから]
文字テンプレートダイアログを表示します。
テンプレートファイル(.txtファイル)から、記入文字列をダブルクリックすると取得し、文字記入ダイアログの入力欄に表示されます。
例:「共通」フォルダー→「室名.txt」→文字列(エントランスロビー)をダブルクリック
文字テンプレートのサンプルは、【環境設定】コマンの「保存」-「全般」-[DRA-CADが使用するファ
イルの場所]の「¥Template¥Text」フォルダー内にあります。
選択したフォルダを右クリックすると、編集メニューが表示されます。
|
また、選択したテキストファイルを右クリックすると、編集メニューが表示されます。
|
[エスケープ文字]
「エスケープ文字」は、UNICODEでしか表現できない文字がある場合や「上付・下付・太字・斜体・下線・取消線」の表現を表示・印刷するための特別な記入の仕組みです。
UNICODEでしか表現できない文字がある場合
「エスケープ文字.txt」に「{¥uni”(ユニコード番号)”}」を記載して登録し、登録した文字コードを選択して利用します。
例:エスケープ文字.txtから「PL文字」を選択
「PL文字」をダブルクリックすると、文字記入欄にテキストコード{¥uni”(ユニコード番号)”}が表示されます。画面に配置すると、UNICODEの文字が表示されます。
画面に配置する |
「上付・下付・太字・斜体・下線・取消線」を指定したい場合
「エスケープ文字.txt」に上付の例では「(前に配置する文字){¥sup”(上付き文字)”}」を記載して登録し、登録した文字コードを選択して利用します。
例:エスケープ文字.txtから「㎥(上付)」を選択
「㎥(上付)」をダブルクリックすると、文字記入欄に「m{¥sup”3”}」が表示されます。画面に配置すると、「㎥」と表示されます。
[テキストコード]
「テキストコード」は、図面の中に記入している特定の書式の文字列を、現在の情報に自動的に置き換えて表示・印刷する仕組みです。
左図のメニューから、現在の図面の状態などを埋め込んでおくことができます。
図面の状態を変更すると、自動的に記入されている文字列も更新されます。
例:図面縮尺 図面縮尺が変わった場合、保存すると、配置した文字も更新されます。
[共通]
テンプレートファイル(.txtファイル)から、記入文字列をダブルクリックすると取得し、文字記入ダイアログの入力欄に表示されます。
[文字アップダウン]
【文字アップダウン】コマンドを利用する際に使います(詳細は、【文字アップダウン】コマンドを参照)。
[文字交換]
【文字交換】コマンドを利用する際に使います(詳細は、【文字交換】コマンドを参照)。
[文字連番記入]
【文字連番記入】コマンドを利用する際に使います(詳細は、【文字連番記入】コマンドを参照)。
[文字アップダウン] | [文字交換] | [文字連番記入] |
[テキストファイルから]
ファイルを開くダイアログが表示され、テキストファイルを選択すると、文字データすべてを文字列として取得し、文字入力欄に表示されます。
[ハイパーリンクファイル名]
ファイル名を図面に記入する場合に使用します。ファイルを開くダイアログが表示され、記入するファイル名を選択すると、文字入力欄にドライブ、フォルダー、ファイル名が表示されます(詳細は【ハイパーリンク】コマンドを参照)。
⑬[サイズ]メニューを表示します。文字サイズを設定するためのメニューです。
|
[通常記入] 例:原点(中央中)
カーソルに設定された文字列が表示されます。配置する位置を指示すると、文字が描けます。
[置換記入]
1.置換する文字列を入力し、[置換記入]ボタンをクリックします。
2.置換する文字列を指定すると、①で入力した文字列に置換されます。
[間隔固定均等割付](原点は左側固定)
1.記入する文字列を入力し、[☑間隔固定均等割付]にします。
2.配置する1点目を指示すると文字列が枠で表示されます。配置する2点目を指示すると、文字が描けます。
補足
入力欄で貼り付け | 画面に配置する | |
例:𠮷 | ||
例:🚻 | ||
「表示」-「全般」
[☑線幅を印刷状態で表示]と[☑DRA文字を表示時に線幅有効]にすると、DRA-CADフォントの文字を、設定された線幅で表示します。
「表示」-「文字」
[☑TrueTypeをDRA文字表示]にすると、TrueTypeフォントの文字をDRA-CADフォントで表示します。TrueTypeフォントをDRA-CADフォントで描画することにより描画速度を速くします。
DRA-CADフォントの場合、設定した高さ以下の文字は画面上では×で表示されます。[省略文字高さ]でDRA-CADフォントの高さをドット数で設定します。
描画方法に[DirectX]を設定した場合、文字は内部的に線分化(拡張ポリライン)に変換して描画されるため、滑らかな表示にならないことがあります。
「表示」-「文字」-[☑3D時に文字を表示]、または【表示設定】コマンドで[3D時に文字]をONにすると、3次元編集モードでも文字列を表示することができます。
※LE版では、「3D時に文字を表示」は表示されません。
「印刷」-「全般」
[☑DRA文字印刷時に線幅有効]にすると、DRA-CADフォントの文字を設定された線幅で印刷します。
[☑TrueTypeをDRA文字印刷]にすると、TrueTypeフォントの文字をDRA-CADフォントで印刷します。
「その他」-「文字」
[最近使ったフォントの表示数]
フォントを指定するコンボボックスの上部に、最近使用したフォントを表示する数を設定することができます。
[☑IME自動切り替え]にすると、数値入力の箇所ではIME(日本語入力システム)をオフに、文字入力の箇所では自動的にIME(日本語入力システム)をオンにします。
[☑ダイアログ消去でIME自動オフ]にすると、ダイアログが閉じた時に自動的にIME(日本語入力システム)をオフにします。
「保存」→「全般」
文字テンプレートファイルは、[DRA-CADが使用するファイルの場所]の「¥Template¥Text」フォルダー内にあります。【文字記入】コマンドの[文字列]メニューの[記入エディタ表示]、または「メモ帳」などで、よく使う文字のテキストファイルを作成して、上記の場所に登録しておくことができます(拡張子は.txt)。
例:[記入エディタ表示]
「記入したい文字列」「タブまたはスペース」「'」(半角アポストロフィ)「表示したい文字列」
・【直接文字記入】コマンドで記入する際に、太字・斜体・下線・取消線を設定できます。
・書いた文字を直接ダブルクリックして編集する際に、「太字・斜体・下線・取消線・上付・下付」を設定できます。(詳細は、【直接文字記入】コマンドを参照)