図形のプロパティ
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[コマンド名称] | PROPERTY | |
[コマンドコード] | J286 | |
[ショートカット] | - | |
[ポップアップメニュー] | 4ページ | |
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図形の属性や線分の座標、円・円弧の中心座標、角度などを表示・変更します。
図形を指定すると、図形のプロパティダイアログ(〔属性〕タブとそれぞれの〔図形の要素〕タブ)が表示されます。
〔属性〕タブには選択された総数、それぞれの〔図形の要素〕タブには選択された個数が表示され、値を変更することで図形を変更することができます。
例:円の半径を変更する場合
1.変更する円を選択すると、図形のプロパティダイアログに円の情報が表示されます。
2.円の半径を変更すると、選択した範囲内の円の半径が1度に変更されます。
〔属性〕タブ
選択した図形にかかわらずすべてに表示されます。
属性が表示され、属性変更が行えます(詳細は【属性設定】コマンド参照)。
〔点〕タブ
選択した図形に点が含まれていると、表示されます。
点のXY座標値を変更することができます。
【環境設定】コマンドの「表示」-「図形と部品」-[☑ 点を印刷サイズで表示]の場合に、以下の項目を変更することができます。
[回転]
回転角度を設定します。初期値は0です。
[尺度]
【環境設定】コマンドの「印刷」-「全般」で設定した[点サイズ]を元に何倍で表示するかを設定します。初期値は1.0です。0は1.0と同じです。
[形状]
【環境設定】コマンドの「印刷」-「全般」で設定した[点タイプ]以外に個別に点タイプが設定できます。初期値は0(環境設定に従う)です。
〔線分〕タブ
選択した図形に線分が含まれていると、表示されます。
線分の始点・終点のXY座標値を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔円〕タブ
選択した図形に円が含まれていると、表示されます。
円の中心のXY座標値、半径を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
また、円を塗りつぶしている場合は、透明度、境界線の表示について設定することができます。
[透明度0%] | [透明度85%] | [境界線非表示] |
〔円弧〕タブ
選択した図形に円弧が含まれていると、表示されます。
円弧の中心のXY座標値、半径、開始角度、終了角度を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔楕円〕タブ
選択した図形に楕円が含まれていると、表示されます。
楕円の中心のXY座標値、半径、回転角度を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。また、楕円を塗りつぶしている場合は、透明度、境界線の表示について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔楕円弧〕タブ
選択した図形に楕円弧が含まれていると、表示されます。
楕円弧の中心のXY座標値、XY半径、回転角度、開始角度、終了角度を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔ポリライン〕タブ
選択した図形にポリラインが含まれていると、表示されます。
閉じているかどうかを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
また、閉じたポリラインを塗りつぶしている場合は、透明度、境界線の表示について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔ポリライン〕タブ (スプライン)
選択した図形にスプラインが含まれていると、表示されます。
分割数、閉じているかどうかを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
また、閉じたスプラインを塗りつぶしている場合は、透明度、境界線の表示について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔ポリライン〕タブ (ベジェ)
選択した図形にベジェが含まれていると、表示されます。
分割数、閉じているかどうかを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
また、閉じたベジェを塗りつぶしている場合は、透明度、境界線の表示について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔画像〕タブ
選択した図形に画像が含まれていると、表示されます。
外部参照ファイル名、パス、画像の基点のXY座標値、拡大率、回転、サイズ、表示方法などを変更することができます。
[表示]
画像をそのまま表示/境界矩形で表示の選択を行います。
[縦横比を保持]
拡大率、サイズを変更する場合に、XまたはYを変更すると、元の縦横比にあわせてもう一方の値が計算されて変更されます。
[表示範囲]
各辺からの入り込みサイズを幅・高さに対する割合(%)で設定します。
[α合成]
αチャンネル付きのTIFF、PNG画像の場合、αチャンネルで透過処理を行います。
[マスクカラー合成]
フルカラー画像の場合、指定した色を透過させます。
[拡大率リセット]
設定されている拡大率を1に戻します。
[透明度50%] | [表示範囲 右50%] | [☑マスクカラー合成背景色(白)] |
[影]
画像の外側に影を落とします。表示範囲が設定されている場合は、影の設定は行えません。
[ぼかし]
画像の縁をぼかします。表示範囲が設定されている場合は、ぼかしの設定は行えません。
[影・ぼかし設定]ボタン
影とぼかしの設定ダイアログを表示し、影の落とし方やぼかし具合を設定します。
[影]
影の落とし方を設定する場合に☑し、設定します。
[透明度]
影の透明度を設定します。0%で不透明。100%で透明。
[色]
影の色を設定します。
[移動量]
影の画像に対する位置をmm単位(出力サイズ)で設定します。
(0,0)で画像と同じ位置になり、画像の四方に影が落ちます。
[ぼかし量]
影のぼかしによる周辺サイズをmm単位(出力サイズ)で設定します。値が大きくなると影も大きくなります。
[ぼかし]
ぼかし具合を設定する場合に☑し、設定します。
[ぼかし量]
画像の縁のぼかす量をmm単位(出力サイズ)で設定します。値が大きくなるとぼける範囲も大きくなります。
[影] | [ぼかし] |
〔文字〕タブ
選択した図形に文字が含まれていると、表示されます。
文字原点のXY座標値、原点、文字サイズ、文字列などを変更することができます(詳細は【文字記入】コマンド参照)。[タイプ]に文字のタイプ(シングル/マルチ)、(文字/数値文字)が表示されます。
[3次元]
【環境設定】コマンドの「表示」-「文字」-[☑ 3D時に文字を表示]の場合に、表示方向を変更します。
[上向き] | [西向き] | [画面正面] |
※LE版では、3次元の編集はできませんが、図形のプロパティでは情報の確認や変更は可能です。
〔引出線〕タブ
選択した図形に引出線図形が含まれていると、表示されます。
引出線のタイプ、矢印の形状、サイズなどを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
[文字列非表示]
描かれている文字列を非表示にします。
[囲みサイズ自動]
文字列の高さ・幅などに合わせて文字囲みのサイズが自動的に変更されます。
[囲みでクリップ]
引出線が文字囲みの内部に入った場合に文字囲みの内部では引出線を描画しません。
[出力サイズ矢印]
【引出線】コマンドで[☑出力サイズ指定]にして作図した場合に、矢印のサイズが出力サイズで表示されます。出力サイズ/実寸サイズ表示の切り替えを行います。
[文字囲]
文字囲みについて基点、サイズなどを変更することができます。
[空き]は[☑囲みサイズ自動]の場合に有効です。
[矩形] | [楕円] |
〔引出線文字〕タブ
選択した図形に引出線図形が含まれていると、表示されます。
文字原点のXY座標値、原点、文字サイズ、文字列などを変更することができます。
〔寸法線〕タブ
選択した図形に寸法線図形が含まれていると、表示されます。
補助線、寸法線のサイズ・ある/なし、矢印の形状・方向・サイズ、文字位置などを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
[寸法連動なし]
【ストレッチ】や【ピンセット】コマンドなどで[☑寸法連動なし]の寸法線図形を変形しても数値が変更されません。
[寸法線なし]
[寸法値なし][補助線1なし][補助線2なし]
描かれている寸法線、寸法値、補助線1・2を非表示にします。
[文字位置自由]
[☑文字位置自由]にして、寸法線図形を変形する場合、【ストレッチ】の[☐寸法文字位置を考慮]や【ピンセット】コマンドの[☐寸法線にあわせて移動]にすることで、寸法文字の位置が変わりません。
[製図通則]
寸法値の記入方向のタイプを指定します(詳細は【寸法線】コマンドを参照)。
[出力サイズ矢印]
【通り心】【寸法線】コマンドで[☑出力サイズ指定]にして作図した場合に、矢印のサイズが出力サイズで表示されます。出力サイズ/実寸サイズ表示の切り替えを行います。
〔寸法文字〕タブ
選択した図形に寸法線図形が含まれていると、表示されます。
文字原点のXY座標値、原点、文字サイズ、文字列などを変更することができます。
〔拡張ポリライン〕タブ
選択した図形にハッチング図形や穴のあいたポリライン図形が含まれていると、表示されます。
グレー表示の項目は変更できません。閉じた拡張ポリラインを塗りつぶしている場合は、透明度について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔ユーザー定義ハッチング〕タブ
選択した図形に【ハッチング図形】コマンドの〔標準〕タブで作成したハッチング図形が含まれていると、表示されます。
ハッチング図形の横線1・2、縦線1・2ごとに基点、間隔、属性などを変更することができます。
〔パターンハッチング〕タブ
選択した図形に【ハッチング図形】コマンドの〔パターン〕タブまたは【パターンハッチング】コマンドで作成したハッチング図形が含まれていると、表示されます。
ハッチング図形の基点、間隔、属性などを変更することができます。
〔グラデーション〕タブ
選択した図形に【ハッチング図形】コマンドの〔塗り〕タブまたは【塗りハッチング】コマンドで作成したグラデーションのハッチング図形が含まれていると、表示されます。
グラデーションの基点、色、差分などを変更することができます。
[差分]
隣り合う塗りつぶし領域のRGBのそれぞれの値の差が差分以下になるようにポリゴンを分割します。値を小さくすると細かくなり、大きくすると荒くなります
[差分5] | [差分50] |
〔画像ハッチング〕タブ
選択した図形に【ハッチング図形】コマンドの〔画像〕タブまたは【画像ハッチング】コマンドで作成したハッチング図形が含まれていると、表示されます。
外部参照ファイル名、パス、基点、サイズなどを変更することができます。
ボタン:ハッチングしている画像の位置を移動します。基点がわからない場合の位置合わせが行えます。
ボタンをクリックして、1点目を左下に取り、2点目を四角形の下中央に取ると、画像の左下の位置を下中央に移動します。
[変更前] | [変更後] |
〔網掛けハッチング〕タブ
選択した図形に【ハッチング図形】コマンドの〔網掛け〕タブで作成したハッチング図形が含まれていると、表示されます。
網掛けのタイプ、基点、カラーなどを変更することができます。
〔拡張ポリライン〕タブ (領域)
選択した図形に領域図形が含まれていると、表示されます。
グレー表示の項目は変更できません。閉じた拡張ポリラインを塗りつぶしている場合は、透明度について設定することができます(〔円〕タブを参照)。
〔領域属性〕タブ
選択した図形に【領域作成】コマンドで作成した領域図形が含まれていると、表示されます。
領域図形の名前や種別、原点位置を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔領域文字〕タブ
選択した図形に領域図形が含まれていると、表示されます。
文字原点のXY座標値、原点、文字サイズ、文字列などを変更することができます。
〔既定義材料記号〕タブ
選択した図形に材料記号が含まれていると、表示されます。
材料種別、サイズ、空きなどを変更することができます。
〔補助線〕タブ
選択した図形に補助線が含まれていると、表示されます。
補助線の始点・終点のXY座標値を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔オブジェクト〕タブ
選択した図形にオブジェクトが含まれていると、表示されます。
オブジェクトの基点のXY座標値、サイズを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
[縦横比を保持]
サイズを変更する場合に、XまたはYを変更すると、元の縦横比にあわせてもう一方の値が計算されて変更されます。
[サイズリセット]
設定されているサイズを初期状態に戻します。
〔パッケージ〕タブ
選択した図形にパッケージが含まれていると、表示されます。
パッケージに最大256文字まで名前を付けるあるいは変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔ブロック〕タブ
選択した図形にブロックが含まれていると、表示されます。
ブロック名、ブロックの基点のXYZ座標値、XYZ拡大率などを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔シンボル〕タブ
選択した図形にシンボルが含まれていると、表示されます。
外部参照ファイル名、パス、コメントが表示され、変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
シンボルの基点のXYZ座標値、拡大率、回転などを変更することができます。
[表示]
シンボルをそのまま表示/境界矩形で表示の選択を行います。
[スナップ]
シンボルに対してスナップをする/しないの選択を行います。
[レイヤ]
シンボルのレイヤの表示について保存時の状態で表示/すべて表示/個別に指定の選択を行います。
[個別指定]ボタンをクリックすると、表示レイヤの個別指定ダイアログを表示します(詳細は【オーバーレイ管理】コマンド参照)。
[測地座標系]
シンボルを部分図としてSXFファイルに変換する場合に、測地座標系として変換します。
[編集]ボタン
シンボルを図面として新しいウィンドウで開き、編集することができます(詳細は【シンボル編集】コマンド参照)。
〔オーバーレイ〕タブ
選択した図形にオーバーレイファイルが含まれていると、表示されます。
オーバーレイファイル名、パス、オーバーレイファイルの基点のXYZ座標値、拡大率、回転などを変更することができます。
[表示]
オーバーレイファイルを表示する/しないの選択を行います。
[表示範囲]
オーバーレイファイルの表示範囲を指定する場合は、☑を入れ表示範囲を指定します。
☐の場合は、オーバーレイファイルのすべての範囲が表示されます。
[印刷]
オーバーレイファイルを印刷する/しないの選択を行います。
[スナップ]
オーバーレイファイルに対してスナップをする/しないの選択を行います。
[表示色]
オーバーレイファイルを表示する色を指定色/そのままの選択を行います。
[レイヤ]
オーバーレイファイルのレイヤの表示について保存時の状態で表示/すべて表示/個別に指定の選択を行います。[個別指定]ボタンをクリックすると、表示レイヤの個別指定ダイアログを表示します(詳細は【オーバーレイ管理】コマンド参照)。
[印刷時の属性]
オーバーレイファイルを印刷時の線色、線種、線幅を設定します。図形色、図形線種、図形線幅を設定した場合は、作図されている線色、線種、線幅で印刷します。
[編集]ボタン
オーバーレイファイルを開いて編集することができます(詳細は【オーバーレイ管理】コマンド参照)。
〔串刺し編集〕タブ
串刺し編集中の図形を選択すると、表示されます。
選択した図形をファイル間で移動することができます。
〔ラベル〕タブ
選択した図形にラベルが含まれていると、表示されます。
ラベル名、プロンプト、文字サイズなどを変更することができます。
〔リンクアイテム〕タブ
選択した図形にリンクアイテムが含まれていると表示されます。
ファイル名、パス、基点を確認、または変更をすることができます(グレー表示の項目は変更できません。URLを変更する場合は、変更先のURLをコピーし、パスに貼り付けてください)。
[図面ファイルに内包]に☑して、DRA-CAD20以降のファイル形式で保存すると、リンク先のファイルが図面ファイル内に保存されます。図面ファイルやリンクの挿入元のファイルを移動しても再生されます。
〔ビューポート〕タブ
※ビューポートの挿入で3次元を設定されたファイルをLE版で開いた場合、LE版ではビューポート内のデータは表示されません。また、LE版では3次元の編集はできませんが、図形のプロパティでは情報の確認やグレー表示以外の変更は可能です。
ビューポートを選択すると、表示されます。
レイアウト、元図面の基点のXY座標値、縮尺、回転などが変更できます。
[表示]
元図面を表示する/しないを選択します。
[スナップ]
元図面に対してスナップをする/しないを選択します。
[レイヤ]
元図面のレイヤの表示について保存時の状態で表示/すべて表示/個別に指定の選択を行います。
[個別指定]ボタンをクリックすると、表示レイヤの個別指定ダイアログを表示します(詳細は【ビューポート設定】コマンド参照)。
[透明度]
透明度を設定します。
3次元ビューポートの場合は、以下の項目が表示されます。
[3次元]
3次元ビューポートの場合に☑となります。このチェックは変更できません。
[投影法]
投影法(平面図、東立面図、南立面図、西立面図、北立面図、アイソメ、パース)を設定します。
[視点]
投影法がアイソメ、パースの場合の、視点位置(XYZ座標値)を設定します。
[注視点]
投影法がアイソメ、パースの場合の、注視点位置(XYZ座標値)を設定します。
[焦点]
投影法がパースの場合の、カメラの焦点距離を設定します。
[あおり]
投影法がパースの場合の、あおりのあり/なしを設定します。
※3次元データがあるファイルをLE版で開いた場合、LE版では3次元の編集はできませんが、図形のプロパティでは情報の確認やグレー表示以外の変更は可能です。
3次元の情報:〔3次元線分〕、〔3次元ポリライン〕、〔穴ポリゴン〕、〔ライト〕、〔カメラ〕タブ
〔3次元線分〕タブ
選択した図形に3次元線分が含まれていると、表示されます。
3次元線分の始点・終点のXYZ座標値を変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔3次元ポリライン〕タブ
選択した図形に3次元ポリラインが含まれていると、表示されます。
閉じているかどうかを変更することができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔穴ポリゴン〕タブ
選択した図形に穴ポリゴンが含まれていると、表示されます。
すべてグレー表示なので穴ポリゴンの確認のみで変更はできません。
〔ライト〕タブ
選択した図形にライトが含まれていると、表示されます。
ライトの位置、目的点、ライト番号を確認、または変更をすることができます(グレー表示の項目は変更できません)。
〔カメラ〕タブ
選択した図形にカメラが含まれていると、表示されます。
カメラの視点、注視点、焦点などを確認、または変更をすることができます(グレー表示の項目は変更できません)。
補足
[+]数値 現在の値が入力した数値分だけ増加します。
[%]数値 現在の値が入力した数値分だけ減少します。
[*]数値 現在の値が入力した数値分で掛けた値になります。
[/]数値 現在の値が入力した数値分で割った値になります。