N値計算
[リボンメニュー] | [法規(R)]メニュー→[床(N値/壁量)(ZA)]→[N値計算(4)] | |
[コマンド名称] | NCALC | |
[コマンドコード] | J801 | |
[ショートカット] | - | |
[ポップアップメニュー] | 19ページ ※LE版では12ぺージ | |
[プルダウンメニュー] | [構造(S)]→[N値計算(N)] |
柱や壁、床の範囲からデータを集計し、木造建物の接合金物を、平12建告1460号と同告示ただし書きによるN値計算から求めます。
【床面積(N値/壁量)の作図】、【柱(N値/直下)の作図】、【壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンドで作図された柱や壁、床面積データを集計し、平12建告1460号と同告示ただし書きによるN値計算を行います。
計算結果は図面に作図、作表されます。
注意)
準耐力壁や当該階の横架材上端の垂直距離を考慮した計算は、国土交通省「木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準(案)」によるものです。2025年4月に施行が予定されていますが、それまでは交付されたものではありません。計算式は「改正建築基準法 2階建ての木造一戸建て住宅(軸組構法)等の確認申請・審査マニュアル 2024年9月第2版」に対応しています。
①計算する建物の全体の階数を設定します。
②1m以内の間崩れは、上下階の柱が一致するとして計算する場合に設定します。
一部の柱のみ間崩れを考慮したい場合は、☐にして、上下階が一致する柱とそれに接続される壁を間崩れしない位置に移動させて計算を行ってください。
③2015年版建築物の構造関係技術基準解説書による補正値とする場合に、☑します。
④直上の2階の柱の方が、1階の柱のN値より大きく、接合金物が異なる場合に、2階と同等仕様とする時に設定します。
☑をすると、2015年版建築物の構造関係技術基準解説書に準拠する計算結果となります。これにより接合金物が変った場合は、その柱の接合金物欄に同等仕様とした2階の柱番号も併記されます。
⑤財団法人日本建築防災協会による多雪区域における耐震診断用N値計算を行うときに☑します。
積雪深に応じたN値計算が行われます。
⑥階毎に接合金物を統一する場合に設定します。その階で一番厳しい条件で接合金物が選ばれます。
⑦2025年4月に施行予定の計算を行う場合に設定します。
準耐力壁を計算対象とする法改正は、2025年4月に施行予定です。
準耐力壁をN値計算に算入するかは、必要壁量と準耐力壁の比較により決まります。先に「木造壁量計算」コマンドで計算することで、すべての準耐力壁を対象とするか、1.5倍を超える準耐力壁のみを対象とするかを知ることができます。もしくは設計者の判断でどちらかの項目を選択してください。
どちらかの項目を選択した場合に、2025年4月に施工予定の計算が行われます。
・すべての準耐力壁を計算対象とする
範囲内にあるすべての準耐力壁を、耐力壁と同様に計算します。
・有効壁倍率1.5倍を超える準耐力壁を計算対象とする
範囲内にある有効壁倍率1.5倍を超える準耐力壁のみを、耐力壁と同様に計算します。
・1階の横架材の上端の相互間の垂直距離(m)※小数点以下桁数1桁
2.7mを超えると、より大きいN値になり、下回るとより小さいN値になります。
・2階の横架材の上端の相互間の垂直距離(m)※小数点以下桁数1桁
2.7mを超えると、より大きいN値になり、下回るとより小さいN値になります。
2階建ての場合に、計算に適用されます。
⑧計算を行います。
各階の範囲と2階建ての場合は上下階の位置あわせを行う点を指示すると計算が始まります。計算されると、各階の柱の近傍に接合金物記号が作図されます。また計算根拠の表を任意の場所にドラッグして配置できます。
⑨文字サイズ設定ダイアログを表示し、数値の文字サイズを設定します(詳細は【文字記入】コマンド参照)。
補足
例:2階建ての計算
1.[計算実行]ボタンをクリックし、作図した1階部分のデータを選択します。
2.続いて作図した2階部分のデータを選択します。
3.上下階の位置を合わせるために、2階と同じ位置にある1階の位置を指示します。
同じ通し柱の中心などを指示してください。
4.上下階の位置を合わせるために、1階と同じ位置にある2階の位置を指示します。
5.計算の結果求まった接合金物記号の文字列が、柱の近傍に作図されます。
文字列は、移動コマンドで必要に応じて位置を調整します。また、計算式の根拠となる表をドラッグしながら任意の位置に作図します。