木造壁量計算
[リボンメニュー] | [法規(R)]メニュー→[床(N値/壁量)(Z0)]→[木造壁量計算(4)] | |
[コマンド名称] | HEKICALC | |
[コマンドコード] | J575 | |
[ショートカット] | - | |
[ポップアップメニュー] | 19ページ ※LE版では12ぺージ | |
[プルダウンメニュー] | [構造(S)]→[木造壁量計算(W)] |
壁や各種面積データを集計し、壁量や壁率比を計算します。
【床面積(N値/壁量)の作図】、【壁(N値/壁量/直下)の作図】、【見付け面積(壁量計算)の作図】コマンドで作図された壁や各種面積データを各階ごとに集計し、壁量や壁率比の計算を行います。
計算結果は各階ごとにファイルに保存されますので、再計算をするまでは、以前の結果を保持することができます。また、計算結果はDRA-CADのデータとして図面上に作図することができます。
注意)床面積に乗じる数値のうち、「新しい壁量等の基準(案)に対応した早見表(案)」の数値は、国土交通省「木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準(案)」によるものです。「ZEH水準等(案)」「ZEH水準等(案)多雪区域(積雪1m)」「ZEH水準等(案)多雪区域(積雪2m)」の数値は、国土交通省「木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準(案)」として2023年11月まで公開されていたものです。いずれも交付されたものではありません。
①計算する建物の全体の階数を設定します。
②上階に床面積に算入したいバルコニーなどがある場合に、その面積に乗じる倍率を指定することができます。
③風圧力に対する必要壁量の計算に必要な見付面積に乗じる数値を設定します。
特定行政庁が強風区域に指定している区域では、50を超え、75以下の範囲内において特定行政庁がその地方における風の状況に応じて規則で定める数値を設定します。
④建物の重さの条件が「重い屋根」の場合に選択します。
①で設定した建物の規模と、計算対象の階数に応じて、必要壁量を計算するための床面積に乗じる数値が決まります。
⑤建物の重さの条件が「軽い屋根」の場合に選択します。
⑥「新しい壁量等の基準(案)に対応した早見表(案)」により、必要壁量を計算するための床面積に乗じる数値を決める時に選択します。
以下の条件を設定することで、対象となる建物に対する数値が算定されます。
算定された数値は、根拠となる早見表(案)の試算表の番号と共に表示されます。同じ試算表による柱の必要小径サイズも表示されます。
また、本項目では、準耐力壁を考慮した壁量計算が行われます。準耐力壁は、別途【壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンドで作図してください。
準耐力壁は存在壁量に算入されます。
四分割法と柱頭・柱脚の結合部(N値計算)では、準耐力壁と必要壁量の比較により算入するか決まります。準耐力壁等と必要壁量の比較は、各階、各方向別に行います。いずれかで必要壁量の1/2を超える場合には、各階、各方向ともに1/2を超えるものとして、準耐力壁を算入して四分割法と柱頭・柱脚の結合部(N値計算)を行います。いずれかで必要壁量の1/2以下となる場合は、壁倍率1.5倍を超える準耐力壁のみ柱頭・柱脚の結合部の検証が必要です。柱頭・柱脚の結合部の検証は、別途【N値計算】コマンドで行ってください。
太陽光発電設備等「あり」:太陽光発電設備等がある場合☑します。
階高:1階、2階の階高を入力します。
矢印アイコンで2点間の距離を取得できます。
面積:1階、2階の面積を入力します。
矢印アイコンで床面積コマンドで作成したポリラインの面積を取得できます。
屋根の仕様:屋根の仕様を選択します。
外壁の仕様:外壁の仕様を選択します。
※上記の設定により平屋および2階建てにおける数値が決まります。
数値の根拠となる早見表(案)は、公益財団法人日本住宅・木材技術センターのホームページ
(https://www.howtec.or.jp/publics/index/411/)で確認できます。
⑦「ZEH水準等(案)」により、必要壁量を計算するための床面積に乗じる数値を決める時に選択します。
⑧「ZEH水準等(案)多雪区域(積雪1m)」により、必要壁量を計算するための床面積に乗じる数値を決める時に選択します。
⑨「ZEH水準等(案)多雪区域(積雪2m)」により、必要壁量を計算するための床面積に乗じる数値を決める時に選択します。
⑩地震力に対する必要壁量の計算に必要な床面積に乗じる数値を設定します。
[壁率の倍率]
床面積に乗じる数値に倍率を乗じる必要がある場合に設定します。
例えば、特定行政庁が軟弱地盤等の区域に指定している区域では、床面積に乗じる数値を1.5倍する必要がありますので、1.5を設定します。
[初期化]ボタン
床面積に乗じる数値を第46条に定める基準値に戻すことができます。
⑪文字サイズ設定ダイアログを表示し、数値の文字サイズを設定します(詳細は【文字記入】コマンド参照)。
⑫オプションダイアログを表示し、3階建ての建物の1階の側端部分の階数の条件を設定します。
建物全体の階数が3でも、1階の側端部分の階数を2階とみなして計算するような形状の建物の場合に指定します。この場合、1階の側端部分は「3階建ての1階部分」としてではなく「2階建ての1階部分」として計算されます。
⑬作図した1つのデータを指示すると、メッセージを表示し、種類を確認することができます(詳細は【床面積(N値/壁量)の作図】、【壁(N値/壁量/直下)の作図】コマンド参照)。
⑭結果クリア
計算結果をすべて消去します。
⑮[〇階計算]ボタン
各階の計算範囲を指定すると、計算が実行されます。
計算結果の表がドラッグされ、図面上に作図できます。
[〇階結果]ボタン
各階の計算結果をウィンドウに表示します。
計算結果の表がドラッグされ、図面上に作図できます。
※DRA-CADのSAMPLESフォルダーの中の「木造壁量計算サンプル.mps」を開いて操作できます。
例:C:\Program Files (x86)\dracad 2025\SAMPLES
例:1階計算
1.[1階計算]ボタンをクリックし、作図した1階部分のデータを選択すると、計算の結果がドラッグされて表示されます。
2.作図位置を指示すると、表を配置します。
補足