ガラスの耐風圧計算

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[コマンド名称]

GARASU

[コマンドコード]

J571

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[建築(K)][ガラスの耐風圧計算(R)]

帳壁とするガラスの風圧力に対する許容耐力を計算します。

建築基準法などの改正内容(平成12年6月1日施行)に基づいたガラスに対する耐風圧力の計算を行います。

確認申請時などにおける帳壁に使用するガラスの許容耐力が、法令上必要な風圧力に耐えられるかどうかを判定します。

ダイアログ

①風圧力(N/m2)を計算するための諸条件を入力します。

[Vo:基準風速]        

告知平12建告1454号第2に掲げられている値を選択します。

[風速比]        

板硝子協会推奨基準による風速比などを考慮する場合に風速比を設定します。

[地表面粗度区分]        

適合する区分を選択します。

[建物の形状]        

適合する形状を選択します。


[H:建物の高さと軒の高さの平均]        

建物の高さと軒の高さの平均値(m)を入力します。

[建物短辺の長さ]        

建物短辺の長さ(m)を入力します。

②特定地点における風圧力を計算する場合に入力します。

[Z:ガラスの地盤面からの高さ]        

ガラスの地盤面からの高さ(m)を入力します。

[隅角部からの距離]        

建物の隅角部からの水平距離で一番短い値(m)を入力します。

③ガラスの許容耐力(N/m2)を計算するための諸条件を入力します。

[k1:ガラスの種類]        

適合するガラスの種類(普通板ガラス・磨き板ガラス・フロート板ガラス厚8mm以下・フロート板ガラス厚8mmを超12mm以下・フロート板ガラス厚12mmを超20mm以下・フロート板ガラス厚20mm超・倍強度ガラス・強化ガラス・網入、線入磨き板ガラス・網入、線入型板ガラス・型板ガラス・色焼付ガラス)を選択します。

[k2:ガラスの構成]        

適合するガラスの構成(単板ガラス・合わせガラス・複層ガラス)を選択します。

[A:ガラスの見付面積]        

ガラスの見付面積(m2)を入力します。

[t:ガラスの厚さ]        

ガラスの厚さ(㎜)を入力します。

④合わせ/複合ガラスの場合に入力します。

[k1:ガラスの種類]        

適合するガラスの種類を選択します。

[対向ガラスの厚さ]        

対向ガラスの厚さ(㎜)を入力します。

⑤小数以下桁数を設定します。計算結果では、小数点以下の表示桁数で設定した値の桁より下桁を切り捨てて表示します。

⑥[計算]ボタンをクリックし、設定した条件で計算した結果を表示します。
計算結果は、地盤面からの高さ1mごとの各風圧力を表にした風圧力分布表、ガラスの許容耐力および特定地点の風圧力の欄に値が示されます。

⑦計算結果による風圧力分布表を現在の書き込み属性で図面に作図します。配置原点は左上になります。

⑧計算結果による特定地点での風圧力およびガラスの許容耐力の計算式を現在の書き込み属性で図面に作図します。

⑨文字サイズ設定ダイアログを表示し、数値の文字サイズを設定します(詳細は【文字記入】コマンド参照)。

操 作

[分布表作図]

1.文字サイズなどを設定し、[分布表作図]ボタンをクリックします。

2.作図位置を指示すると、分布表を配置します。

[特定地点の計算式記入]

1.文字サイズなどを設定し、[特定地点の計算式記入]ボタンをクリックします。

2.作図位置を指示すると、特定地点の計算式を配置します。


Vo:基準風速=30

 地表面粗度区分=Ⅰ

 Zb=5

 Zg=250

 α=0.1

 Z:帳壁の部分の地盤面からの高さ(m)=12.5

 ∴帳壁の正圧部のGpe=(-0.3÷35×Z)+2.2+0.3÷7

            =(-0.3÷35×12.5)+2.2+0.3÷7

            =2.13571428571429

 H:建築物の高さと軒の高さとの平均(m)=32.50

 H>Zb

 ∴Er=1.7×(H÷Zg)^α

    =1.7×(32.50÷250)^0.1

    =1.38625541820625

 外圧が正の方向の場合のピーク風力係数(Cfp)の計算

  H>5かつZ>5

  ∴Cpe=(Z÷H)^(2×α)

      =(12.5÷32.50)^(2×0.1)

      =0.826048088192133

  ピーク外圧係数=Cpe×Gpe

         =0.826048088192133×2.13571428571429

         =1.76420270263891

  閉鎖型の建築物かつピーク外圧係数≧0

  ∴ピーク内圧係数=-0.5

  ∴Cfp=ピーク外圧係数-ピーク内圧係数

      =1.76420270263891-(-0.5)

      =2.26420270263891

 外圧が負の方向の場合のピーク風力係数(Cfm)の計算

  B:平面の短辺の長さ(m)=11.50

  H×2≧B

  ∴a'=B

     =11.50

  D:隅角部からの距離(m)=12

  D>0.1×a'かつH≦45

  ∴ピーク外圧係数=-1.8

  閉鎖型の建築物かつピーク外圧係数<0

  ∴ピーク内圧係数=0

  ∴Cfm=ピーク外圧係数-ピーク内圧係数

      =-1.8-(0)

      =-1.8

 |Cfp|≧|Cfm|

 ∴Cf:ピーク風力係数=2.26420270263891

風圧力(M/㎡)=0.6×Er^2×V0^2×Cf

        =0.6×(1.38625541820625)^2×(30)^2×2.26420270263891

        =2349.60889417801

        ≒2349.60

ガラスの許容応力(P)の計算

 普通板ガラス

 ∴k1=1

 ガラスの構成=単板ガラス

 ∴k2=1

 A:ガラスの見付面積(㎡)=0.79

 t:ガラスの厚さ(mm)=6.00

∴P:ガラスの許容耐力(M/㎡)=300×k1×k2÷A×(t+t^2÷4)

                =300×1×1÷0.79×(6+(6)^2÷4)

                =5696.20253164557

                ≒5696.20



補足