建築ピボット−ニュースリリース− 2015/6/9

マンション・住宅の省エネルギー計算ソフトウェア

「SAVE-住宅 Ver.3.5」を新発売

株式会社建築ピボット(本社:東京都文京区 代表取締役社長:千葉貴史)は、省エネルギー計算ソフトウェア「SAVE-住宅」の平成28年版判断基準対応に向け作業を進めております。 それに先立ちこのたび、直接入力等の機能を追加したマイナーアップ版「SAVE-住宅 Ver.3.5」を発売いたしましたので、下記の通りお知らせ申し上げます。

「SAVE-住宅 Ver.3.5」は住居を有する建築物全般(戸建住宅、集合住宅)について省エネルギー法で定められた省エネルギー措置の届出に必要な省エネルギー計画書の作成を支援します。 建物の外皮の性能(UA値:外皮平均熱貫流率、ηA値:平均日射熱取得率)と一次エネルギー消費量を計算し、作成した省エネルギー計画書は、所管行政庁への提出資料として利用することが可能です。


SAVE-住宅 Ver.3.5

「SAVE-住宅 Ver.3.5」の画面


「SAVE-住宅 Ver.3.5」の概要

    「SAVE-住宅 Ver.3.5」は、建物モデルの入力によりUA値、ηA値と一次エネルギー消費量を計算します。 届出書類として、UA値、ηA値の計算書と、一次エネルギー消費量計算書を作成します。 外壁や屋根、開口など外皮の面積を建物モデルから自動集計し、熱橋も単純なものであれば自動判定(RC造、S造の場合)しますので、設計変更にも柔軟に対応でき、届出のための省エネルギー計画書作成を大幅に省力化できます。
    また、建物モデルを入力しながら、計算結果をリアルタイムで確認できるので、建物のデザイン検討と省エネルギー性能の検討が同時に行えます。 各部材に適した断熱材の厚さ、日除け効果や建具の性能を検討することができ、冷暖房費やCO2排出量も計算できます。 複数案を比較する機能も充実しており、設計案の比較検討や改修前後の省エネ性能比較などに活用できます。
    建物モデル入力から計算、書類作成までをワンストップで行うことができ、届出書類作成だけでなく、設計初期からの省エネルギー検討など、設計のあらゆる段階で利用できます。

建築物省エネ法、平成28年版判断基準への対応について

    2015年7月、新たに「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」制定されました。 2016年4月には誘導措置が施行され、2017年4月には規制措置が施行される予定です。 また、平成28年版の判断基準が新設され、国立研究開発法人 建築研究所のホームページで公開されている、 WEBプログラムが改訂されました。現在弊社では、SAVEシリーズの平成28年版の判断基準への対応に向け、 新しく公開されたWEBプログラムや一次エネルギー消費量の計算など、基準や法改正の内容を精査しております。 対応ができ次第公開を予定しております。公開時期が決まりましたら、お知らせいたします。

今回の機能アップについて

    今回のマイナーアップでは、平成28年版の判断基準への対応に先立ち、外皮面積の直接入力、熱橋の入力、 地下ピットの入力などの機能を追加しました。これらの新機能により、 これまでより複雑な形状の建物の計算に対応できるようになりました。 また、省力化のために、外皮パターン、開口リスト、材料リストなどの操作性の改善を行いました。 さらに、図面出力の強化も行い、計算書と照合しやすくなりました。

「SAVE-住宅 Ver.3.5」の特長

    ■集合住宅に適した入力・表示機能  〜届出書類作成作業を省力化〜

      ・住棟部編集モードと住戸部編集モ−ド
        住棟部編集モードでは共用部の平面と住戸区画、住戸部編集モードでは住戸単位で部屋の間取りを入力します。 両モードはリンクし、整合性を保ちます。また、戸建住宅の編集モードも搭載しています。

      ・計算タイプの管理
        集合住宅では、仕様の異なる全住戸の計算が必要です。計算する住戸の数は、住戸の間取りと外皮パターンの組み合わせで決まります。 仕様(計算タイプ)の異なる住戸は3次元表示で色分けされて、住棟全体での住戸タイプの配置が見やすく表示されます。 計算する住戸名、住戸の間取り、外皮パターンの組み合わせを「計算タイプ管理表」で管理できます。

      ・簡単なモデリングとCAD図面のトレース
        「中庭」、「斜辺」、「隅切」、「複合通り芯」などの形状も簡単に入力でき、CAD図面をトレースしての入力もできます。 部屋名をトレース図から取得でき、入力作業が省力化できます。

      ・直接入力機能
        複雑で入力できない形状は、近似の概形を入力した後に面積や長さを直接入力することで、正しい値で計算を行えます。 これまでより複雑な形状の建物の計算に対応できるようになりました。また、面積や長さなどの数値を面積表など他の図面や表と合わせたい場合にも直接入力を利用できます。

        ※入力できない建物形状(主なもの)
        傾斜した壁、  矩形ではない屋根、  円弧形状の壁・床・天井・屋根、  複雑な形状の開口 など

      ・熱橋の入力と自動生成
        RC/S造の場合、スラブや柱、梁などによって熱的境界に生じる熱橋は、単純なものであれば建物モデルから自動生成されます。 建物モデルからでは拾いきれない熱橋が生じるケースに対応するために、熱橋を形状として手作業で入力できるようにしました。 また、最下階のスラブに生じる熱橋を拾うために、地下ピットを入力できるようにしました。 熱橋部は色分けされた3次元表示で確認できます。

      ・BIMデータから部屋・開口の読み取り
        BIMの標準フォーマットであるIFC形式から部屋形状と開口データをインポートでき、大幅な作業軽減が図れます。 部屋形状が壁の内法形状で表現されているデータも壁芯形状に変換してインポートできます。

      ・解説書を反映した外皮材料とライブラリ登録
        解説書「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 V 住宅の設計施工指針」に記載された材料が登録されていますので、 材料を選択するだけで外皮の層構成を設定できます。各構造種別に応じた計算方法で熱貫流率などが自動計算されます。 材料や間取り、設備仕様はライブラリに追加登録・編集できます。

      ・開口リストと材料リスト
        開口をサイズ付きで名称を付けて開口リストに登録しておき、開口名称を選択して入力できるようになりました。 また、熱性能を定義した材料リストをプロジェクトごとに管理するようにしました。 プロジェクトで共通の材料リストを使用することにより、PCごとに別の材料リストを使用して異なる計算結果が出てしまうことを回避できます。




    ■計算機能と検討機能  〜設計のあらゆる段階で活用できる〜

      外皮性能、一次エネルギー消費量に加え、CO2排出量や光熱費も計算します。 省エネルギー性能を確認しながらの設計検討が可能です。

      ・外皮性能(UA値、ηA値)
        住宅・住戸の外皮性能である外皮平均熱貫流率(UA値)、外皮平均日射熱取得率(ηA値)を計算します。 建物モデルから計算された結果と、基準の適否が一目で分かる計算結果概要や、開口部の仕様一覧表などの詳細な計算書を出力します。

      ・一次エネルギー消費量
        個々の住戸、共用部、マンション全体の一次エネルギー消費量を計算します。 国立研究開発法人 建築研究所 のホームページで公開されている、WEBプログラムの計算プログラムAPI(Application Programming Interface)に通信して計算結果を取得します。 一次エネルギー消費量から、光熱費、CO2排出量を計算し、建物のランニングコストを算出します。

      ・一次エネルギー消費量等級・断熱等性能等級判定
        住宅性能表示制度の一次エネルギー消費量等級・断熱等性能等級を判定します。 一次エネルギー消費量等級4、断熱等性能等級4を満たせば長期優良住宅の認定基準に、 さらに一次エネルギー消費量等級5を満たせば低炭素建築物認定基準と判定されます。

      ・冷暖房コスト
        年間の概算冷暖房費および年間暖冷房負荷が計算できます。 2つのプランで計算結果を比較して、冷暖房費の削減率を算出できます。

      ・評価単位と計算内容
        集合住宅は住戸部と共用部が評価の単位になります。 計算タイプが異なる全住戸と共用部の計算を行い、建物全体を評価します。 戸建住宅は一住戸が評価の単位となります。

      本製品の計算内容
      建物全体 一次エネルギー消費量、一次エネルギー消費量等級
      共用部 一次エネルギー消費量、エネルギー使用量、光熱費、CO2排出量
      住戸部 外皮平均熱貫流率(UA値)、平均日射熱取得率(ηA値)、
      壁等の熱貫流率、窓の日射取得量補正係数等、
      一次エネルギー消費量、概算冷暖房費/年間暖冷房負荷、
      一次エネルギー消費量等級、断熱等性能等級

      ・省エネルギー性能をシミュレーション
        リアルタイム計算機能によって、断熱仕様などの変更後に計算結果を即座に確認できます。 基準の判定、一次エネルギー消費量等級・断熱等性能等級の判定を素早く確認しながら設計検討を進められます。

      ・複数案の検討
        複数の検討案の比較ができます。 基本計画段階での複数のプランの比較や、平面計画や材料などの条件を変えた案の比較検討、改修前後の断熱性能の比較などができます。 比較結果はグラフや表で分かりやすく出力されます。

      ・住戸のさまざまな計算タイプを比較
        最上階と最下階、東と西の角部屋など、同じ間取りでも外皮パターンが異なると熱的性能も異なります。 間取りと外皮パターンを切り替えながら、異なる仕様の住戸を即座に計算することが可能です。

      ・WEBプログラムへの連携
        建物モデルから建築研究所のWEBプログラム(外皮、一次エネルギー消費量)に入力するデータを作成でき、作業の手間を軽減できます。 SAVE-住宅の建物モデルから入力シートを生成します。 すべての項目に自動的に展開しますので、一次エネルギー消費量の入力シート作成で起こりがちな、記入ミスや転記ミス、シート間の整合性が取れなくなることによる計算エラーの心配はありません。 熱橋部の長さや、各部位の面積の拾い漏れを防ぐことができ、手入力による膨大な作業から解放されます。

      ・図面出力の強化
        外皮や熱橋の根拠図面を、項目ごとに図面を分離し、見やすくしました。 また、凡例をつけて、計算書と照合しやすくしました。

準拠している基準等

    国土交通省国土技術政策総合研究所、 国立研究開発法人 建築研究所 監修

      「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 T 非住宅建築物」
      「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 U 住宅」
      「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 V 住宅の設計施工指針」
      「国土技術政策総合研究所資料 第762号・建築研究資料 第149号 平成25年省エネルギー基準
      (平成25年1月公布)等 関係技術資料 一次エネルギー消費量算定プログラム解説(非住宅建築物編)」

    一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構

      「住宅の平成25年省エネルギー基準の解説」
      「改訂 拡張デグリーデー表」

    株式会社 気象データシステム

      「拡張アメダス気象データ」 (標準年EA気象データ 1981〜1995年のEA気象データに基づく標準年)

    ※上記図書に準じた計算に必要なデータは、本ソフトウェアに含まれていますが、図面からの各入力項目の拾い方、届出書の作成方法などにつきましては上記図書をご参照下さい。

出荷時期と購入方法


価格

     SAVE-住宅 Ver.3.5 通常価格
     新規購入 300,000円+税
     SAVE-住宅 Ver.1〜3よりバージョンアップ(会員) 無償バージョンアップ
     SAVE-Q値μ値より移行 100,000円+税

    ※上記に加えて「省エネルギー計算プログラム利用者の会」の年会費が必要です。
    ※「省エネルギー計算プログラム利用者の会」会員(SAVE-住宅会員)は無償でバージョンアップできます。

会員制度

    省エネルギー計算ソフトウェア「SAVEシリーズ」を利用するためには、「省エネルギー計算プログラム利用者の会」への入会が必要です。
    日本の省エネルギー施策は、基準の見直し、強化が繰り返し行われてきました。2020年には基準適合が義務化されようとしています。 利用者は、会員制度によって常に最新のソフトウェアを利用でき、軽微な改訂の時には新たな費用を負担せずに対応ソフトウェアを入手することができます。 また、サポートや省エネルギー設計に関する情報などを受けることができます。

      ●年会費
        SAVE-住宅 Ver.3.5
        1ライセンス  50,000円(税込54,000円)、  2ライセンス以降  30,000円(税込32,400円)

        ※上記のライセンス数は「SAVE-建築」、「SAVE-住宅」とで、それぞれ別々のカウントとなります。

省エネルギー計算ソフトウェアSAVEシリーズについて

    エネルギー資源の有効利用を図り、国民経済の負担を緩和する、また、地球温暖化対策の一層の推進のために、省エネルギー対策の強化を図ることが求められています。
    省エネルギー計算「SAVEシリーズ」は、省エネルギー法で規定される建築物・住宅に係る届出義務、さらには省エネルギー設計に関わる様々な設計支援を行うソフトウェアです。

      ●SAVEシリーズのラインナップ
        「SAVE-建築」 (建築物(非住宅)の省エネルギー計算ソフトウェア)
        「SAVE-住宅」 (マンションや戸建住宅の省エネルギー計算ソフトウェア)

      ●「SAVE」の由来
        「SAVE」の由来は「SAVE Energy」です。




建築ピボット

SAVEシリーズ

閉じる